見出し画像

活動の原点🪻と夏休み

こんにちは、sayakaです。
長かった子どもたちの夏休みも今日まで…。子どもと過ごした夏休み期間は、同じ机で夏休みの宿題や課題を見ながら、傍らで浴衣の反物をちくちく絞ったりしていました。

雁木杢目絞り(ガンギモクメシボリ)に挑戦中
何色に染めようかなぁ

私が小学生の頃の夏休みの課題…といえば自由研究があったと思うのですが、今はすっかりなくなってしまったようです。

私の出身は宮城の田舎。遊ぶといえばもっぱら外で、友人たちとそのへんの空き地や野っぱらで走りまわっており、おもちゃといえばバケツや空き容器、雑草でした。
友人たちと季節のお花や、触り心地の良い葉、実などを集めたりして「おままごと」をして遊んでいました。

その雑草のうちの1つにツユクサがありました。

子供ながらに、このツユクサの【青】に惹かれていました。

朝顔やホウセンカなどの花びらを千切って、水と一緒に袋に入れて揉むと色水が作れることを知った私は、無性にツユクサの青の色水を作りたくなったのです。

色んな花を摘んできては袋に入れて色水を作る。そんな私の様子を見た母が、布を浸けてみたら?と言ってくれたのがきっかけだったと思います。

母も私も、染色において全くの素人ですから、当時は布の呉汁の処理も知らないし、媒染なんてもってのほか。専門的な情報を得るのが難しい時代でしたから、ただただ袋の中で揉んで出た色水に綿の布をつけるだけ。

それでもすごくワクワクしたことを、このツユクサを見るたび思い出します。

絵が好きだった私は、染めた植物の模写と、染めた布を一緒に貼り付けて本のようにして、自由研究としたのです。

想像が容易いと思いますが、ツユクサの青は全く染まらず、白い布は白のままでした。

紫色の朝顔で、ほんのりピンクに染まったと思います。それでも冬になるころにはすっかり退色してしまったと記憶しています。

好きを詰め込んだその自由研究は、校内の選考で金賞を頂いたのでした。

今思うと、現在の私は、あの頃のワクワクを取り戻そうとしているのかもしれません。

そんな記憶に残るワクワクする体験を、息子たちにもさせてあげられたらなぁと思いながら、サンプル用の絹の切れ端で子どもたちと藍の葉で生葉染めしたり、1年生の次男が持ち帰った朝顔のお花で、花びら染めを楽しんだりしました。

藍の葉、少量の水、塩、ミョウバンを少し加えたものを
袋に入れてひたすらモミモミ
右手が藍の生葉染め、左手が朝顔の花びら染めです
キレイに染まりました!上手!!

子どもたちがどう感じているのかはわかりませんが、染め上がった布を大事そうに眺めては喜んでいる姿を、私はただただ幸せな気持ちで眺めておりました。

1年生の次男が持ち帰ったアサガオです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?