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メンバー紹介#1:安部邦昭(理事・事務局)

NPO法人都市づくりNPOさいたま=つくたまのメンバーは、まちづくりの様々な分野の専門家がいます。ここではリレー形式で、メンバーの自己紹介をします。


自己紹介

つくたまメンバーの自己紹介リレーの先陣を切らせていただきます、安部邦昭(あべくにあき)と申します。
さいたま市(旧大宮市)出身・在住です。
専門分野は、自然環境の保全再生・農業支援・景観・参加のまちづくり・ICT/オープンデータ、などです。
都市づくりNPOさいたまには、設立時より参加しており、理事と事務局を担当しています。

この道を選ぶに至った経緯

高校生の頃に、目の前で学校を囲んでいた里山が、ゴルフ場開発により姿を消していくのを目の当たりにし、自然環境の保全再生の道へ。当時はバブル絶頂期。埼玉県内では平野部と丘陵地の間を走る八高線沿線の丘陵地を中心に、ゴルフ場や住宅開発などの乱開発が盛んに行われていました。ゴルフ場の反対運動を進める中で、反対だけでは物事は動かないこと、自然環境の重要性について社会の認知がまだまだ足りないことを痛感。反対運動と平行し、日頃から市民の理解を拡げること、こうした開発を容認したまちづくり自体を変える必要があると思い、丘陵地の自然を楽しみながら理解を拡げるイベントや、瓦版などを編集しての情報発信やシンポジウムの開催などの活動をしていました。

高校卒業時に、学校の真ん中に有志で造ったビオトープ。(2023年12月撮影)

大学では、日本の自然環境の大部分を占める森林について学ぶべく林学科に入り、サークルなどで継続的に地域に関わる活動を続けました。大学卒業後に2年間米国に留学、景観生態学やGISなどのツールに出会い帰国。生態計画と環境教育を専門とするコンサルタントに就職し、並行してさいたま市を中心に、地域での具体的なまちづくり活動などを行ってきました。

最近の活動

ここ数年は、自然環境の保全再生と、農業支援に力を入れています。

一つは、塚本郷~Re農vationプロジェクト
荒川の堤外地(堤防の河川側)に、広大な田んぼと少し荒れてしまった里山が人知れず残っている、塚本地区があります。およそ90haのこのエリアでは条理遺構が確認されており、少なくとも1200年以上、稲作が続けられてきたと考えられます。また、広大な田んぼは”ほ場整備”がされておらず、大小様々な大きさや形をした田んぼが連なり、美しい風景を織り成しています。
一方で、この地域の耕作者はそのほとんどが70代以上で、かつ明確な後継者がいない状況です。大型化、機械化、効率化ができないこの地域の稲作は、手間がかかるために次世代に「継いでほしい」と言えない状況にあります。
そこで、これまで「モノ」づくりが地域の唯一の収益源だったところを、田んぼや里山など固有の資源を活かした「コト」づくりによる新しい収益源の確保と、コトづくりによるモノの付加価値の向上を図ることで、農を中心とした地域の存続を担保できる仕組み作り「Re農vation」を進めるべく、活動を展開しています。
2022年から活動を始め、田んぼや里山の体験や、荒れてしまった竹林や湿地の環境整備、地域の農家を支援する草刈りや水路清掃といった作業補助や、農業支援の仕組みの活用支援、地域の保育園や学校、大学などと連携した活動などを始めています。

小さく、様々な形の田んぼが広がる、塚本郷北部地区。
春先、田んぼに水が入ると、見事な夕景が広がる。
2022年より開始した田んぼ・里山体験の様子。
田んぼには、今も魚が上がってくる。写真は、ギンブナの稚魚。
2023年から始めた、クワイの田んぼ。主にクワイ掘り体験を行っている。
南部地区にある、八幡社。
来訪者が「さいたま市とは思えない」と口を揃える、南部地区の風景。

農業支援では、2016年~2020年に埼玉県内の生産者と農作物を紹介する食べもの付き情報紙「埼玉食べる通信(ポタジェ~食べる通信 from 埼玉~)」を発行。その後、埼玉県内を中心に、マルシェの運営や農業を体験・体験できるイベントなどの企画・運営をしています。
2021年10月からは、さいたま市桜区の田島団地隣にオープンした”食”をテーマにしたコミュニティ拠点「団地キッチン田島」において、埼玉県内の生産者と食のプレーヤー、消費者等をつなぐマルシェの運営などを担当しています。

団地キッチン田島にて毎月開催している、団地キッチンマルシェ。

2017年からは、見沼区区民会議から派生してスタートした「地産地消市・みぬマルシェ」にも、実行委員会の副会長として参加しています。みぬマルシェは、毎月最終水曜日の昼前後に、見沼区役所前で地元・見沼の生産者による直接販売を行っています。

みぬマルシェの様子

専門分野:

自然環境の保全・再生、景観生態学、農業・食、参加のまちづくり、ICT、地理、ほか

所属団体や関係する機関・施設等:

一般社団法人埼玉を食べる(代表理事)

塚本郷~Re農vationプロジェクト(オーガナイザー)

団地キッチン(マルシェ・コーディネーター)

一般財団法人都市農地活用支援センター(主任研究員)

認定NPO法人生態工房(理事(前理事長))

さいたま百景選定市民委員会(事務局)

大宮経済新聞・浦和経済新聞(デスク)

埼玉県景観アドバイザー

地産地消市・みぬマルシェ

JGAP・ASIA GAP指導員

プロジェクトワイルド 本編・水辺編 ファシリテーター(上級指導員)

ほか

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