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アメリカでMagic: The Gatheringの大会に飛び込んだら友達ができた話

先日高山のゴーアヘッドワークスを訪ねたときに、丸山さんがトレーディングカードゲーム・Magic: The Gathering(以下マジック)のプレイヤーだったことを風の噂に聞いていたので、思わず田舎の納戸から昔構築したデッキを持参してしまいました。ぼくもマジックのプレイヤーだったので。かなり久々にデュエルができて、大変満足でした。

筆者のマジック経歴

第一期:小学生の頃
小学生の頃に、兄が友達からカードをたくさんもらってきたことがマジックを始めるきっかけでした。基本セットでいうと第5版の頃です。ただ当時は遊戯王カードも同時期に大ブームを巻き起こしており、同級生でマジックをやっている人はほとんどいませんでした。誰と対戦してたんだ??

マジックのルールは複雑で、小学生の頭ではほとんど正常にゲーム進行できていなかったけれど、なんか好きだったのです。当時通っていた書道教室の帰りに、ショッピングセンターのおもちゃ屋で小遣いでブースターパックを買うのが楽しみでした。

第二期:高校3年生の頃
高校3年生になった頃、自転車通学路の脇にカードショップが新規に開店していることに気づきました。なんとなくふらっと入ったら店主がすごくいい人で、小学生の頃に理解しきれなかったマジックのルールをちゃんと教えてくれて、カードゲームを通じたコミュニケーションの楽しさを理解させてくれました。

当時展開中だった時のらせんブロックが面白かったこと、大学受験のストレスを大いに抱えていたことなど重なって、学校帰りに頻繁に通うように。ただ夏休みにかけて受験のストレスで体調を崩したことで店に行けなくなり、夏休み明けからは受験勉強にも本腰を入れなきゃいけなくなったことで、徐々にフェードアウト。

第三期:大学生の頃
大学進学で上京すると、小学生の頃から付き合いのあったネッ友がマジックのプレイヤーだったことで、東京でのマジックのイベントにたびたび誘ってくれました。この頃になってようやくイベントで不特定多数のプレイヤーと対戦するようになったけど、身内でのカジュアルプレイが好きなエンジョイ勢の自分にはあまり水が合わなかった。カードゲームプレイヤーって独特なムーブをする人が多いので……(婉曲的な表現)。

アメリカでマジックの大会に飛び込み参加

マジックにはフライデーナイトマジックという金曜日の夜に行われる大会があって、それは日本でも海外でも同じように開催されています(マジックはアメリカ発祥のカードゲームです)。

大学2年の夏休み一ヶ月間、アメリカはニューヨークに語学留学をさせてもらったことがありました。それで「本場でマジックやってみたいな!」とか思ったのだろうか、マンハッタンのホビーショップで行われるフライデーナイトマジックに飛び込みました。

その日に参加していた日本人は自分だけで、使用するカードは当然英語版のカードだったけれど、マジックのルールは全世界共通だしカード盤面に書かれている英語もルールを知っていれば理解できるので、全く問題なく対戦できました。グローバルなコミュニケーションってこういうことなのか!と、感動した記憶があります。

日本とものすごく印象が異なったのは、対戦相手がみんな対戦開始前に「Good luck!」と挨拶してくれたこと。日本では同じ場面で「よろしくお願いします」になります。対戦相手にも武運を願うその姿勢が本当に素敵で、文化の違いを感じました。

大会での出会い

その日に対戦した人の中で、ジャスティンという男がいました。彼は歳が近くて日本のアニメ好きのギークで、しかもロボットアニメや仮面ライダーが好きだと言うのですっかり意気投合してしまい、フライデーナイトマジックが終わった後に一緒にマンハッタンのピザ屋でピザを食べました。自分は拙い英語で、彼はときどきアニメで覚えた日本語を交えて、会話しました。

その後も自分が帰国するまでに何度か会って、最後はお土産にゲッターロボのアクションフィギュアをくれました(日本でも買えるやつ)。彼もまた、それからしばらくして日本は関西に留学しにきて、東京に遊びに来てくれたときに再会しました。

それ以来彼には会っていないのだけれど、元気にしているかな。コロナで何もなければいいのだけど……。

カードゲームというコミュニケーション

今回高山で対戦した丸山さんはまだあまりゆっくり話したことがなかったので、マジックという共通の体験を通じて会話ができたのは嬉しかったです。ジャスティンとの出会いを思い出しました。

大学のときにも、イベントに誘ってくれた友人がそのマジック仲間を紹介してくれたりして、輪が広がったことを覚えています。プレイヤーとしては大して強くもならなかったけど、マジックを通じたコミュニケーションはいろんな出会いをもたらしてくれました。

マジックのカードが放つ独特の香りを嗅ぐと、プルースト効果でいろんな懐かしさが去来します。また何かの折にプレイできたらいいな。

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マンハッタンで作ったDCIカード

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