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TSUKURU presents!!老舗企業のイノベーション会議〜第3回フィナーレ〜

みなさん、自粛明けおめでとうございます。
一旦、新型ウイルスは収まった状態と理解したらいいのでしょうか。
不安定な状況ではありますが、健康第一です。
ご縁ある皆様共々、健康で居られる環境をつくれれば本望です。

弊社では、5月30日(土)に3回限りのシリーズ企画である
「TSUKURU presents!!老舗企業のイノベーション会議」を終了しました。

過去2回については、ご参考として、宜しければご笑納ください。


今回の記事では、毎度ご盛況の「TSUKURU presents!!老舗企業のイノベーション会議〜第3回〜」の模様について触れていきます。

1.凸凹した司会名コンビ!?、「SDGsってなんだ??」

最初の40分間はコクヨの坂本氏と弊社辻のお互いが認める凸凹コンビ2人による「本気のディスカッション」でした。(「二人は、やろうとするゴールは同じくしても、発想方法が全く違う」ということで凸凹コンビと言っているようです)

お題は、坂本氏からの「SDGsってそもそもなんだろう?」という問題提起。

坂本氏曰く「SDGsとは、何か眉唾のような物に感じてしまう」とのこと。詳しく理由を伺ってみると、

「SDGsは、結局のところ政府によって上から課す”制約”であり、消費者に取っては”道徳”に過ぎないよね。こと利潤を追求する企業にとっては営業の邪魔でしかなくて、”単なるPRの手段”くらいにしかならない上辺だけののキャンペーンに見えてしまうから」とのことでした。

ここで辻が、

「SDGsは、わかりにくいというか、単純ではないですよね。生態系のようなものと思っているし、解釈においても、非常に難しく感じるものですよね。少なくとも、単純にエコとか社会貢献じゃないんですね。どちらかというとSCM(サプライチェーンマネジメント)だと思っています。」

「サプライチェーン起点からどのように改革していくか。ですが、各社とても悩みを抱えながら、既存業務で手いっぱいになってしまい、現場は後回し。組織としては、出島を作ったりCVCの形で取り組んでいくので当然時間はかかります。」と答えました。

その他、参加者の皆さんからの様々な質問への回答を終え、最後には

「昨今でいうとグリーンウォッシュSDGsウォッシュという言葉もあるとおり、言ったもの勝ちみたいな空気もあります。そうした中、残念ながら、表示偽装なども出てくることもあるかと思います。やはり、取り組む姿勢、人の話しを聴く姿勢、実績が全てとは思います」という点に帰着しました。

確かに、利潤の追求を第一目標に掲げる企業の視点では「SDGs=規制」とか「新商品開発でキャッチコピーにしとくか」ぐらいの意見しか出ませんが、SCMの結果としてSDGsに繋がるような改革は必要ですよね。

2.破壊的イノベーションとSDGs

ここで坂本氏が一言。

「お〜、SCMという言葉を聞いて少し腹落ちしました(笑)。それでいうと、実はSDGsって”破壊的イノベーション”なんじゃないかって」

「というのも、大手企業は自分の市場が縮退することを考えず漸次的なイノベーションばかりを続けてしまいますよね。老舗になればなるほど、販売代理店さんとの付き合いがあったりするので、それらを裏切るような画期的新商品や新規事業を立てにくくなるんですよ。例えば、スマホが登場したときに日本の携帯電話会社3社が一斉に批判して切り捨ててたのと一緒です(笑)。」

「なので、SDGsもサプライチェーンを根本から変えるような破壊的イノベーションの可能性を秘めているように思うわけです。

この言葉、非常に示唆に富むのではないでしょうか。

企業の拡大が続くほど既存の取引先やこれまで積み上げてきた、重厚感あるアセットのことを考慮に入れなければいけなくなり、

目の前の顧客のニーズや成長可能性のある市場に対して、思い切ったチャレンジができなくなっているように感じます。

かつてトヨタが織機製造会社から自動車エンジン会社に転身したように。
大手企業だからこそ、”ピボット”に近いラディカルな事業改革というのが大事になるかもしれません。

3.SDGsは定量化することが大事

そして後半40分は参加者の方から、一言ずつ。

筆者自身が興味深いと思った意見を(文脈は無視して)ご紹介します。

「コロナがあって、お金の使い方が消費から投資に変わってきていると思います。短期的なメリットだけでなく、長期的なリターンにお金を使う”SDGs的な”使い方に流れつつあると思います。」

「SDGsの価値っていうのは、持続可能性っていう多岐に渡る物を世界中、誰にでもわかるように定量化できたことにあるのかなと。これからの時代は、会社や商品のSDGs度合いが定量的に点数化される時代が来るのかなと」

「例えば、ITの進化によって商品に関するトレーサビリティが実現しています。なので、これからの時代は、”高くてもいい”ってものと”安けりゃいい”って、ものの区別がはっきりしてくると思います。お客様が望んでいるから安く売ればいいなという時代の終焉がくると思いますね。」

「私はNPO団体として参加者の方から、お金を徴収している立場なのですが、何かSDGs的な観点からやりたいなって思います。このままだと、会員企業様からのただの搾取になってしまっているので(苦笑)」

そして、参加者同士の連携へと、トークがつながっていきました。

4.モヤモヤしたあなたへ

最後に坂本氏から、「100人が見ている中で議論していきたいですね。」とのご提案。

辻は、「うちは、地道に一歩ずつ進む企業。できれば、集客どうしよう。。とかのムリはせず、ご縁ある方を一人ずつお声がけさせて頂きながら進みたいんです。そもそも、このテーマにそんな興味ある人いるのかなぁ・・・」と言葉を濁しましたが、

坂本氏や参加者の方々から、「たぶん視聴者の満足度高いと思いますよ!」「できるのであれば、是非やってほしい!」との有難いお声をいただきました(人前で喋ることは、本当の実践家はしない。と普段は話しをしてる辻も少し心が動いたようでした(・_・;)。

というのも、『まずやる』が行動指針のTSUKURUとしては、やってみて世の中に少しでも貢献できるなら、、、ということで、

6月より、TSUKURU主宰『TSUKURU SDGsナイト(完全招待制)』として新たなイベントも定期開催していくことに決まりました!

第1回は6月3日の18:00~で、BAR芦屋日記の草野智和さんをお迎えして、
『フードロス』をテーマにした対談です。
参加ご希望の方はぜひこちらのアンケートからお申込みください。

【追伸:SDGs関連事業相性診断はじめました】
弊社では、SDGsに関連した事業やCSRに関する取り組みについて、ご興味のある方を対象にSDGs関連事業の相性診断をはじめました!

3分程度で答えられてしまう相性診断、答えきった後には弊社からのささやかな”お返し”も待っていますのでぜひチャレンジしてみてください!

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この記事を書いた人は
tetsu

人生当たって砕けて21年目。
旅とお酒と音楽が好きです。

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