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私のSDGs事業開発ことはじめ

こんにちは。5月から新たにTSUKURUに参画したDaiです。

普段は民間シンクタンクで、環境・エネルギー領域の事業開発を担当していいます。TSUKURUには、本業以外でもSDGsにつながる事業開発に取り組みたくて参画しました。

その経緯は前回の記事で紹介したので、よろしければご覧ください。

さて、TSUKURUに参画してはや1カ月。徐々にTSUKURUでの活動が生活になじみつつあります。

TSUKURUには学生インターン生が多く在籍しているので、自然と学生とのコミュニケーションが増えました
学生との交流は普段全くないので、非常に刺激になっています。

そんな中、自分が事業開発に没頭するまでの”内面”の変化をまとめてみると、私にとっても学生にとっても何か気付きになるかもしれないと思い、この記事を執筆することにしました。

前回記事は自分の外側の変化に焦点を当てたので、今回はその逆です。

よろしければご一読ください。

1.TSUKURUの学生インターン生

TSUKURUの面白い取り組みの一つは、学生インターンです。

一般的なインターンシップは、企業と学生のお見合いみたいなもので、企業活動の奥深くまで学生が関与することはほとんどないです。

一方、TSUKURUにジョインする学生は、もはや運営の主体といえます。

社内の会議は学生がファシリテーターとして進行していますし、事業戦略にも学生が深く関与しています。

インターンというより、もはや社員ですね。

何より驚いたのは、その主体性です。

自分のやりたいことをすでに見つけている人も、そうでない人も、様々ですが、皆一様に、とにかく動こうとしていることがよく伝わってきます。

学生インターン生の数名にTSUKURUにジョインした理由を聞いてみると、

「このまま淡々と学業をこなして、企業に就職することに危機感を抱いている。とにかく何か動こうと思い、TSUKURUにジョインした。」

「環境問題に興味はあったけど、何をすればいいのかわからない。まずは動いてみるために、TSUKURUにジョインした。」

とのこと。正直、すごいと思います。
私が学生のとき、こんなこと考えてなかったです(汗)

2.とにかく動こうと思ったきっかけ

私がとにかく動こうというレベルに達したのは、30歳目前です。

今の会社に入社して、
上司や先輩からいろいろなことを教えてもらい、
顧客や協力先から自分になかった意見をたくさん聞いて、
今の自分の価値と限界を実感して、
ようやく自分が茹で蛙になりつつあることを理解しました。

茹で蛙とは、外部環境の変化に自分がついていけなくなっていること、それを自覚できていないことを指しています。

外部環境からみると、自分が62歳になる2050年、
世界は気候変動のティッピングポイントを超えているかもしれない
日本は年金制度が破綻しているかもしれない
私の勤める大企業はなくなっているかもしれない
などなど、ネガティブ要素はたくさんあります。

一方、内部環境からみると、自分がこのまま2050年を迎えて、本当に自分のなりたい姿になれるのか、全く自信が持てませんでした。

そもそも、自分のなりたい姿って?

外部環境がわかるにつれて、自分のやりたいことすら言語化できない自分に対して、素直に「ヤバい」と感じたのです。

3.動くこと

このままじゃヤバい。

じゃあ転職?いやいや、やりたいこと決まってないのに、どこに転職?
それに、今の会社嫌いじゃないし。。。
むしろ、気候変動に取り組むなら、うちの会社が最適なのでは?

そんな葛藤の中にいた30歳直前の私は、事業開発に活路を見出しました。

きっかけは、会社で開催されたアイデアソンです。

環境問題をテーマに自社の新規事業をアイデア錬成するというもので、自部署以外の社員とチームを組んで数日間にわたってディスカッションしました。

ゼロイチとは、今ない価値を見出すこと。答えなんて誰も持ってません
(持ってたら既に起業してます)。ハードな思考作業ですが、私はすぐにのめりこみました。

考えてみれば、子供のころからものを作ったり、組み立てるのが大好きだったので、ゼロイチのアイデア錬成もしっくりきたのだと思います。

結果的に私のチームのアイデアは、そのアイデアソンで賞を獲ったものの、事業化に向けて本格的な検討に至ることはありませんでした。

しかし、アイデアソンが終わった後も、業後の活動として、アイデアソンのチームメンバーでアイデア錬成してみたり、事業開発に取り組もうといろいろと動いてみました。

これが本当に楽しかった。自分の性格に合っていることがよくわかりました。

それに、(詳細は割愛しますが)前回記事でもご紹介したように、事業開発は限界を迎えつつある日本の気候変動対策を打破する可能性を秘めていると思っています。

自分の興味ある領域と、自分の性格的に合っている領域が重なっていることを強く実感しました。

ちょうど30歳になる直前の3月。その年度の仕事もひと段落し、上司に事業開発を専任とする部署への異動を依頼しました。

4.事業開発のはじまりは「自分探し」

ちょうど、会社も環境・エネルギー領域の事業開発に専任で取り組む社員をアサインしようとしてたようで、私の依頼は思っていた以上にすんなりと了承してもらえました。

異動してすぐに自分の事業開発テーマを決めることになったのですが、
これが恐ろしく地獄でして。。。

まさに、今、TSUKURUの学生インターン生が苦労していること。
『自分のやりたいことの言語化』です。

事業開発のテーマは、結局のところ、担当者がやりたいことを据える以外に道はありません。

なぜなら、それ以外に軸がないからです。

会社から降りてくるミッションは、せいぜい、「3年以内に1億円売上る事業を作れ」くらいの曖昧なものです。会社がやりたいことが見えてるなら、見えてる人がやればいいので、このミッションにはなんの意思も入っていません。だから「とりあえずやってみて」という指示になります。

では、やりたいことを言語化しようとすると、自分が納得しても他の関係者が納得しないことが頻発します。

事業開発は、当然ながら、一人ではできません。上司や先輩社員を巻き込みながら、現場部署、あるいは社外とも連携して、新しい価値を提供できる体制を築いていくのです。そして、最後には、未来の顧客に身銭を切ってもらって提供することになります。

やりたいことが漠然とした状態では、誰も動きようがないので、他のメンバーが担当者のやりたいことを根掘り葉掘り聞いてくるのは当然です。

ただ、これがかなりしんどい。

自分の人格が否定されてるのではと感じるくらい、ああだこうだと言われ続けます。

5.自分だけでは「自分探し」できない

「やりたいことを考えて」と言われると、人はどうしても自分の内面に向き合いたくなります。

しかし、今思えば、やりたいことを見つけるには、他の人と会話するしかないのだと思います。

自分をいろいろな方向から切り、出てきた切り口から自分の考えを考察してみる。これを続ける。

そのために、私は、①アウトプットとフィードバックの場を増やすこと、②自分の意見を素直に発言することを実行しました。
②は、こちらが取り繕うと、相手も取り繕ったフィードバックしかしなくなるためです。

社内の会議や協力会社などの打ち合わせだけでなく、外部セミナーにも頻繁に参加しました。あと、Yentaというビジネスマッチングアプリで、全く縁もゆかりもない方々と意見交換する機会もつくりました。

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Yenta(出典①)

たぶん、相当な変人にみられてたと思います^^;
妙に意識の高い若造が、プランのない状態で、気候変動問題とやりたいことを熱く語るのですから。

でも、同じ言葉でも、人によって本当に様々な反応を示してくれます。

その反応を見て、自分の反応を改めて見直してみる。その人の反応はイラっとするのか、嬉しいのか、ハッとさせられるのか、etc.。
そうしているうちに、だんだんと、自分が大事にしていることが見えてきます。

そして、自分が大事にしていることを軸に、自分の関心ごとを切り取った結果「気候変動問題に共創でアプローチしたい」という言葉が出てきました。

6.事業開発は哲学に帰着する?

今回は、事業開発3年生の若造ですが、自分の事業開発を振り返ってみました。

「このままじゃヤバい」という危機意識から事業開発にのめりこんだ結果、以下のことがわかりました。

・事業開発のファーストステップは自分探しである

・自分探しは自分だけではできない

・他人からのフィードバックを受けるには、自分をさらけ出すしかない

なんとも逆説的ですが、事業開発という社会的インパクトを求めて始めた取り組みは、自分の内面を見つめなおすという哲学のような取組に帰着しました。

以上が、私の事業開発のはじまりです。

あくまで一経験をご紹介したにすぎませんが、何か示唆になれば、幸いです。全然違う見解の方がいらっしゃいましたら、ぜひ、コメントにて共有ください^^

最後に問題提起です。

残念なことに、自己分析を行う機会は、社会人になった途端に非常に少なくなってしまいます。

社会課題への関心が高まり、SDGsにつながる事業開発が求められる中、今日本で一番必要なのは、社会人の自己分析ではないでしょうか。

やりたいことに取り組む人が増えると、自ずと外部に目が向き、社会課題の解決につながるのではないでしょうか。

このあたり、そのうち深堀してみたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


[出典]

出典① Yentaホームページ


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この記事を書いたのは
Dai

副業としてTSUKURUにジョインした32歳
関心のあるテーマは気候変動問題

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