【戦後から続くSDGs!?】日清食品の環境問題への取り組み

2021年9月11日 16:43

皆さんはご存じですか？

そこではカップヌードルの歴史や種類、製造方法などを見られるのですが、

先日私がたまたま行った時に最も印象に残ったのはカップヌードルの生みの親、日清食品創業者の安藤百福の思いです。

そこで、日清食品について少し調べると環境問題にかなり活発に取り組んでいると分かりました！

今回は日清食品をテーマに、久しぶりに企業のSDGsの取り組みについて取り上げていきます。

これまで取り上げたSDGsと企業については気になる方はこちら▽

1.日清食品の創業者精神

食足世平(しょくそくせへい)…… 食が足りてこそ世の中が平和になる
食創為世(しょくそういせい)…… 世の中のために食を創造する
美健賢食(びけんけんしょく)…… 美しく健康な体は賢い食生活から
食為聖職(しょくいせいしょく)…… 食の仕事は聖職である

これは、安藤百福が掲げた4つの言葉で、この創業者精神は、日清食品グループの変わることのない価値観です。

安藤百福は、終戦後、食糧難となった日本の悲惨な状況を目の当たりにし、「衣食住というが、やっぱり食が大事。食がなければ、衣も住も芸術もあったものではない」
と食の大切さを痛感したそうです。

そこから食品事業を始め、今の日清食品を作り上げました。

さて、日清食品グループはそんな創業者精神を受け継ぎ、事業を通じてさまざまな環境・社会問題を解決していくことでSDGsの達成に向けて貢献をしている企業の1つです。

日清食品は、グループ独自の環境に関する長期戦略として「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」というものを掲げています。
より高いレベルの環境対策を推進することで、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指すということです。

具体的には、「資源」と「気候変動」の2つの問題に取り組んでいます。

資源問題では
「地球に優しい調達」
「地球資源の節約」
「ごみの無い地球」
を目指して目標値を設定し、環境負荷の少ない調達や廃棄物の削減など、資源の有効活用に挑戦しています。

気候変動問題では
「グリーンな電力」
「グリーンな食材」
「グリーンな包材」
を目指して、CO2排出量の削減目標を定めています。使用電力を再生可能エネルギーで補ったり、包材や食材に使う原料を環境負荷の少ないものに切り替えるなどの取り組みに挑戦しています。

そんな長期目標に向けた具体的なアクションを2つほど紹介していきます。

1つ目は、気候変動問題のグリーンな食材にあたる植物由来原料の活用です。

畜産で排出されるメタンガスは環境負荷が大きく、それに代替する環境負荷がより軽い植物性タンパク質に注目が集まっています。

日清食品の研究センターでは大豆ミートなどの開発を進めており、将来的にはすべての動物性具材を植物性由来に置き換えることを目指しています。

2つ目は、気候変動問題のグリーンな電力にあたる廃棄物発電電力の利用です。

食べた後の油汚れがついたカップ麺の容器はリサイクルが困難なことから、一般的に可燃ごみとして焼却処理されています。

そこで、容器そのものをリサイクルするのではなく、焼却に伴うエネルギーを熱回収することで、資源有効活用に取り組んでいて、それによって、東京本社の電力使用量の50％～100％をその「ごみ発電電力」により賄っています。

いかがだったでしょうか。日清食品では今回紹介した2つのアクションだけではなく、他にも長期目標に向けたさまざまな取り組みがされています。

カップヌードルミュージアムでは、「何か人の役に立つことはないか」
「世の中を明るくする仕事はないか」を考え続け、人々の食を満たすことで社会への貢献を目指した安藤百福の言葉が沢山飾られていました。

その精神はまさにSDGsの理念に重なるものではないでしょうか。

その意思が受け継がれる日清食品の取り組みは、SDGsの目標達成のための特別なアクションというよりも、それまでの活動がSDGsと結びついたという表現が合っているのかもしれませんね。

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niko
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