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TSUKURU SDGs NIGHT 第8回~ゲーム×SDGs×学生~

こんにちは!先週に引き続き、今週も水曜夜の恒例イベント、「TSUKURU SDGs NIGHT」、第8回目を開催させていただきました!

今回のゲストは、第3回SDGs NIGHTにもお越しいただいた、元SONYの山本吉輝様に再びご登場いただきました。

(ちなみに第3回の様子はこちら↓)



今回のテーマは「ゲーム×SDGs×学生

将来に不安を抱える学生たちが、人生を歩む上でのヒントを山本さんの多様なビジネス人生から学ぼう!という趣旨で、開催させていただきました!
進行もTSUKURUインターン学生が主体となって行った初の試みです。

大手、ベンチャー、起業…
音楽、ゲーム、通販、ホテルのリノベ、ツアー企画…
本当に多くの職場、業種のご経験をされてこられた山本さん。
現在はフリーランスで、ビジネス英会話の先生という顔もお持ちです。

これから社会に出ることに不安を抱える学生、就活に悩む学生たちの先生になっていただきました!

それでは、山本先生のお悩み相談室、始まりです~

1.経済学部からSONYへ

はじめに山本さんの学生時代から振り返ってお話しいただきました。

山本)大学時代は音楽が好きでバンド活動を熱心にやってました。

学部の方は経済学部でしたが、授業に出ても面白くなく、興味をもてなくて。
ゼミもなかったし、授業も最低限しかとらなかったなあ。数字関係苦手だったので、統計とか、簿記とか、あとコンピューター関係とかは受けてました。

当時、経済学部の学生ってたいてい銀行に就職してたんですね。
でも僕は金融には興味がなくて、、就職したいところもわからず、、

SONYを受けたのは、単純にSONYがかっこよかったからです。バンドで、音響とか機械使ってて身近だったのもあるし、有名で、グローバルだということもありました。
そうして、選考を経て、新卒でSONYに就職しました。

2.進路選択は「大学の専門」、ではなく、各人の「打ち込み度」次第!?

参加者)経済学部からSONYということで、当時としては少数派の選択肢だったと思うのですが、進路選択の際の専門性ってどれくらい考えられているものなんでしょうか?
私は理系なのですが、理系って専門で選択肢がしぼられてしまうイメージがあります…

山本)学生時代って、専門の研究に打ち込んでこれしかない!ていう人と、研究や勉強やってるけどいろんなことに興味持ってる人、2タイプいると思うんです。

僕の周りは、専門に集中してやってきた人っていうのは、やはり就活もその専門で勝負してる人が多かったです。

SONYの商品企画にいたときに、エンジニアの人と話することがありましたが、技術者としてすごい人はやはりいましたね。そういう人は、SONYで専門的に活躍しようと思って入ってるからすごいチャレンジ精神でやってる。商品って、実際に使ってみると一般消費者には扱いが難しいものもあるんですが、そういう致命的なところに燃えて改良に熱心に取り組んでいるんです。そういうの近くで見てるとすごいかっこよかったですね。他のメーカーとの競争もあるし、絶対負けないぞ!ていう思いが強くて。

そういう、自分の強み、ノウハウがたまったもの、、大学でいう専門的に学んできたことを、それを強みとしている会社に入って発揮するのは良いと思いますね。

もちろん、大学で面白いものが見つからなかったとか、やってきたけど一生やりたいものとは違うとか、研究は学問で仕事とはちょっと違う、という人もいると思います。

SONYの理系でも、「ただ漠然とSONYで活躍したい」というふわっとした感じで入った人たちもいて、そういう人は会社に入社してから学びます


就活に専門性を活かすか否かは自分次第、ということですね~

3.SONYを辞めてから、ゲームに出会う


SONYに入社してすぐ社内ベンチャーの仕事につかれた山本さん。
2年後は本社に戻って商品企画を担当されました。

山本)ベンチャーでは自分で決められることが多かったんです。
でも本社には上司がいっぱいいて、そういう人たちを説得するのは大変で。

意見が通らず、やりたいことが進まなくて、いらいらが募る日々、、

そしてついにSONYを辞めちゃうんですよ。

音楽やるためにアメリカのロサンゼルスで起業しちゃったんです。

ロスでクラブ、バンドプロデュースなどしていく中で、ゲームに出会いました。
バンドって商品が人間なんで、面倒くさいことがあります。人間って感情があるから。芸人のマネージャーとか事務所とか共通して抱えてる問題だと思いますが、
ゲームみたいにおとなしく棚に並んでくれないんですね(笑)
人間なんで「嫌だ」っていうときもあって、そういう時もやる気にさせないといけない。

その点、ゲームていうのは、エンターテインメントで人を楽しませるという点はバンドとかと同じですが、商品から文句を言われずに(笑)売ることができるんですね。

その上、ゲームは音楽に限らず、映像もあり、インターラクティブ性やネットもある。
ゲームすごいな、、と。
すべてを解決できるのがゲームなんじゃないかと思ったんです。

ゲームの業界に入ろう!入るしかない!となって、
プレイステーションが日本の会社で、しかもSONYの会社だと知り、
「…!(笑)」

ロスでのビジネスも限界を感じたこともあり、いったん帰国し、
求人募集はしてなかったんですが、FAX、電話、メール、、片っ端から履歴書送って、就職口を探しました。
そうして運よくソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)へ。

入社してからは、ゲームを知らないので、翻訳や通訳をやらされていました。ディレクターやプロデューサーの書いたメールを翻訳して海外とやりとりしたり、あとは会議の通訳とか。
そういうのをずーっとやってて、さすがに2年で飽きました(笑)

もう辞めようと思ったときに、どうせ辞めるなら言いたいこと言ってやめようと思い、制作のトップに、普段思ってたことを言ったんです。
それは、「ゲームってみんな一緒で面白くない」ってこと。
当時僕にはゲームってみんな同じように見えてたんです。自分がゲーマーじゃないのもあって。モンスター倒して、ステージクリアして、、って。
だけど制作現場にはゲーマーが集まってるから、それが楽しいから、疑問が生まれてこないんですね。

僕はモンスター倒すことにそんな興味もてない。。
ゲーミフィケーション(ゲームの要素を社会活動やサービス開発に組み込むこと)とか、ゲームを学習に使ったらどうかって提案しました。
どうせやらせるなら、ためになる、賢くなる、プラスになることやった方がいいって提案したんです。おんなじこと続けるだけなら、辞めます、と。

そしたら制作のトップが「おもしろい!」と。

そして、いきなりアシスタント・プロデューサーにされました。「考えてみろ!」って。

思い切って言って、首になっていたかもしれないですが、この時はたまたま言ったことが、その先につながりました。

人生何が起こるかわからない。言いたいこと言ってみたら、開けていくこともあるもんです。

4.大きな次元の目標を大事にする

参加者)不本意じゃない環境下での困惑や戸惑いにどう対処されてこられましたか?

山本)社会に出て、やりたくないことをすることは当然出てきます。
基本会社に入ると、与えられた仕事の対価として給与をもらい、起業したとしても、出資してもらえば、その出資者の意向が入ってきます。

でも実際、やりたくないことのために、毎日満員電車乗って通勤とか、、すごいへこむわけ。

じゃあどうするか?

ひとつの選択肢は、辞めちゃう。
ただ、辞めて違う会社に入ったとしても、会社が変わるだけで、”雇われる”という点では一緒。起業しても、人からお金もらうならまた一緒です。

僕は、やりたいことがずっと先、もっと上にないといけないと思ってます。会社のためにやる、ということではなく。
「その会社で活躍することがすべて」なら、へこんじゃうけど、もっと大きい目的、、僕なら、「人を楽しませたい」ということです。どうやったら人を楽しませられるか?ていう大きい次元で考える。

それを達成するために、会社が上手く使えるなら、会社にいればいいし、そうじゃないならやめたらいいと思います。
普段我慢していることが、どれだけ大きな目標につながっているか、ということですね。

ゲーム制作にいたとき、すごい怖い上司がいたんです。どなるし、パワハラ。超ー怖い。耐えられずに辞める人もいました。でも、その辞めた人にはもっと大きなやりたいことがあったのかもしれないのに、その上司だけのために辞めてしまったわけです。

精神が病むくらい我慢する必要はないですが、もう少し、もっと先を見ると、「嫌だな」と思っていることはたいしたことなかったりしますちょっと角度変えて見るんです。

やりたくない→やる気なくなる→どんどん自分の評価下がる…
一人の上司のせいで、周りからの評価まで下がるのはもったいです。

もっと目標を本質的なもの、、人を楽しませたい、幸せにしたい、不公平を少しでも改善したい、、ていう域にする。
本質的でないと、共感も得られにくいですし。
そういう次元でやりたいことを見つけないと、小さいことに振り回されそうで、僕はそう考えるようにしてやってきました。

5.「幸せ」は、自分次第

参加者)山本さんにとって「人の幸せ」とはどういうことでしょうか?

山本)深い質問ですね~(笑)
人の幸せは、ひとそれぞれなので、比較するものではないと思っています。

比較って数字でしやすいので、お金は幸せ指数に使われがちですが、お金で幸せははかれないと思います。
大切なのは、人と比較しないこと。他人をみていいなと思うと、きりがないです。
他人はシャットアウトし、自分の今の状況が、幸せかということを考えることです。
自分が普段の生活が、よければ、それでいいと思うんです。

誰でも、自分がダメなときに成功してる人を見ちゃうと、羨ましくなる。
でもそれって、ある瞬間しかも成功している部分しか見てなくて。みんなダメな時って前に出てこなくて、いいときに出てくるわけです。
それなのに、それをそのまま受けて、ダメな自分(これもその瞬間しかもダメな部分しか見ていない)と比較して、「自分はなんにもない」と思ってしまうのは違うと思う。

大切なのは、「人と比較しない」ことです。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。

私個人としては、漠然と「環境問題をなんとかしたい」ていう思いはあるけど、何をしたいかわからない状態で悩んでいたので、
山本さんの「大きな次元の目標をもつ」という考え方をお聞きできたことは、とても前向きになれるきっかけになりました。

漠然としすぎが良くないと思っていたけれど、やりたいことを狭く考えすぎてもうまくいかないことがあるのですね。

人生、何が起こるかわからないことだらけ。
どんな環境におかれたとしても、大きな目標を大事にしていきたいです。

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なお、TSUKURUの学生インターンは現在、東京大学、早稲田大学、名古屋大学、ニューヨーク州立大学の理系学生の参加中心です。今後はこうした学生主体の自主的なイベントを通して、全国の志ある学生の情報量の地域格差を少しでも是正できればと積極的に地域の学生を参画を募ってまいります。
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この記事を書いた人は
yuri

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