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「つくねに起きた奇跡」の話

だいぶ前につくねが腐女子である話を書いた。

少し前に「消えた初恋」に激ハマりしている話を書いた。


一人でもキュンキュンは出来る。

一人でも妄想は出来る。

一人でも涙は流せる。


でも。

誰かと手を取り合い共感キャッキャウフフしたい。

私は心底思っていたのだろうな……


私は引きが強い(と思っている)。


5年程前。

ある事を強く願った。


(1.5mの延長コードが欲しい……)


1mでは少し短い。

2mでは長過ぎる。

これが俗に言う……


帯に短したすきに長し 

(アレ?違う?)


(´ρ`*)コホンコホン


そうだ。

私は

(1.5mの延長コードが欲しい……)

強く願った。


すると次の日。

かっちゃんが

「延長コードいる?」

と帰ってきた。

「え、何メートルのヤツ?」

「んー、確か……1.5mだったかな〜」

「マジか!!やったー!!」

「延長コードなんかいらんじゃろ〜、って思ったけど、もらってきて良かった〜」

(しょぼいな?)

(こちらは本当に奇跡)


今日。

仕事から帰ると、息子の友達が四人ほど遊びに来ていた。

リビングのテーブルを見ると……



読みかけの漫画がこの状態で置かれています。

あなたはどうしますか?

①犯人を探し次からは🔖使ってと説得する

②イラっとするが何も言わない

③「え?逆に何があかんの、コレ……」


つくねは①一択。

2階にいる子供達に大きな声をかける。


「ちょっとーっ!!つくねの漫画読んだの誰じゃーっ!!」

すると、一人の女子が……

「あ……私です」

「そう。漫画読むのは全く構わんけん。でも、漫画をこの状態にされるの、私、いやなんよ。ごめんやけど、栞を使ってくれ」

「はい」


それだけ伝えた。


「漫画……読んでいいです?」

「いーよー」

二人の女子が漫画を読み始める。

そして気づく。


「えっ!あのー……それさ!軽めのBLやけど!」

「あ……大丈夫です」

「……そぉ?」
 

読み続ける二人。


(二人が読んでたヤツ。2作とも学園モノのキュンキュンBL。全くエロくない。爽やか)


「え……あのさ……君らは……腐女子なの?」


「ハイッ!」

「ハイッ!」

  
同時に答えが返ってきた。


「えっ、マジでっ!?」

「ウチの学校、結構いますよ」

「マジでか……あ!『消えた初恋』知っとる?」

「読んでます!」

「嘘やん!」
 

おいでませ、我が家へ!!


「えぇ……めっちゃ嬉しい」

「や……でも、あれって読んでる人、BL読んでる感覚で読んでるんかな?」

と女子Aが、女子Bと私へ問いかける。

「あー……どっちか言ったら少女漫画のノリかもなあ……」

「井田が可愛くて……」

「分かります!……青木はワンコ系で……良いですよね……」


「他には何読んでるん?」

「あー……お○○さんとか……」

「みんなめっちゃハマってるよな!?あの作品……そんな要素ある?」

「△△ □□ ☆☆ で調べてもらったら……」

「えっ!結構……こんなん読んでんの!?R指定つくやん!」

「ウチら……R18くらいまでオッケーなんで……」

「君ら10歳やそこらじゃろ!」


話がとどまるところを知らない。

「でも、マジで、妄想って……延々出来るじゃないですか……」

「えぇ……小5でそのレベルなん!?」

「学校でこないだも、吉田くんが明石くんをバックハグとかしてるんですよ!」

「わーっ!そりゃあ、妄想はかどるな……男子よ……」

「ねー!?」


何この感覚……

すっげぇ楽しいんだが!?

「何かオススメあります?」

「え……」

と本棚へ案内。

「ヨネダコウって知っとる?」

「知らないです」

「私も」

「神様みたいな人でさ。かなり大人向けではあるんじゃけど……話はシリアスで泣ける。絵も何もかもエロい……」

「へぇ……」

と言いながら女子Aがパラパラ読み始める……

しばらくして……
 

「キャー!ヤバいっ!」

こんなんになった。

「そうなるよな!?」

 
「えっ、何?」

と問いかける女子B。

「見てみて……ほらこのページ……」

「キャー!ヤバいっ!」

こんなんなった。


「良かったら貸すから……」

「えっ、本当ですか?」

「うん。感想聞かせてよ」

「あー!チェリまほの原作!」

「ドラマもすごく良かったけど……原作もぜひ見てほしいわ」

「これも借りても……?」

「どーぞ。あ、でも、漫画の間にお菓子挟まっでるのとか悲しいから、それだけ気をつけて欲しいかも」

と言うと

「多分……お菓子食べてる余裕ない……」

「確かに!」

と、3人でめちゃくちゃ盛り上がってると

(心象風景/本当は44歳と10歳と11歳)


息子が

「お母さんが漫画の話するから、遊べん!」

女子C(腐女子でない)

「漫画読んでるから、つまんない!」


私は

「ゴメン……お母さん、すげぇ楽しい……」

女子A

「BLの話して漫画読みたい」

女子B

「同意」


あ、ダメだ!

既に長編の予感!

既に10時!!

まだまだ書き足りないのに!!!


ここいらでまとめるか。


5時になったので

「そろそろ皆、帰るか……またおいでよ」

あまり興奮し過ぎた感を出さずに少しクールに少し優しく伝えた(つもり)

「友達も連れて来てもいいですか……?」

「待ってるわ……めっちゃ話そう……」


神様……

本当にありがとうございます……

こないだ神社に行ったんだ……

ふと、思い立った時に訪れるいつもの神社。

大体いつも

(あー……ありがとうございます。皆さんのおかげで、幸せです。ではでは、お疲れさまでーす)

と感謝を伝えて帰る。


心の奥底で……深層心理的なヤツで……

(腐女子的な話を語り合える仲間を下さい)

って思ってたのだろうか……


腐女子つくね腐女子小5に出会う。


それが奇跡。





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