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『オヤジも目覚める! ChatGPT革命』(竹内薫・著)

 「みなさん、生成AIを使っていますか?」

 昨夜のニュースで、ChatGPTを運営するオープンAIが、初めての開発者会議で、利用者がカスタマイズできる新機能を発表したことを知らせていました。
 さらに、その他の生成AIの開発状況を伝え、今後を予想していました。そこに日本企業は…。


 本書は、還暦過ぎの竹内氏が、生成AIを使い、考え、

 生成AIの便利な側面や、危なっかしい点など駆け足で見てきたが、もはや生成AIがこれだけ氾濫している状況で、「使わない」という選択肢は、ほとんど残されていないと私は感じている。

と、生成AIを活用していこうと言う『オヤジも目覚める! ChatGPT革命 生成AIで何が変わる? 何が問題?』(徳間書店・刊)です。

 マスコミが、「子供達が、生成AIを使うのは…」「生成AIで○○するのは止めさせて…」など不安の声や、禁止の声を取り上げ、話題にしています。文部科学省からガイドラインが示されたりしています。


 著者は、教育の場、子供達の利用について、

 だが、これだけの勢いで生成AIが生活に浸透してきている今、生徒たちが学ぶべきは、30年前や100年前の宿題のやり方、レポートのまとめ方ではなく、生成AIを「相棒」として使いこなすスキルだと私は思うのだ。

と、生成AIを遠ざけるのではなく、使いこなすことを大事だと述べています。それも“相棒”として。
 とても重要なことだと思います。学校で学ぶ子供達の“これからの暮らし”に大事なスキルは、「これまでの観点や規準」では育たないし、むしろ邪魔するものかもしれません。

 出版社の図書紹介には、

 もはやオヤジも、知ったかぶりをやめて使ってみるしかない!
 AIは、一段階、大きな進歩を遂げた!
 仕事も社会も大きく変わっていくのは間違いない!
 ライバルになるか、相棒とするか??
 10年後のあなたの存在を左右する!
 還暦過ぎの科学作家が悪戦苦闘してわかった生成AIとの付き合い方

とあるとおり、生成AIを“使ってみた”こと、その“結果・作品・成果”を、本書で紹介しています。
 そこから、何が変わるのか、何が問題となるのか、人間の役割はどのように変わっていくのかを述べています。


 本書を読むとき、スマホを手にしたり、パソコンを前にしたりして、自分も“試す・使う”ようにしました。
 Chapter 1 に、「生成AIの一種であるチャットGPTに「生成AIってなに?」という質問をなげかけてみよう」と、ChatGPTに質問した答えがありました。

 そこで、同じ質問を、最初にスマホのAIチャットくん(LINE)にしました。

 AI(人工知能)は、コンピューターやマシンに組み込まれたプログラムやシステムを通じて、人間の知能に似た機能を実現する技術や技術を指します。AIは、データや経験を利用して学習し、問題解決や意思決定、音声や画像の認識、自然言語処理などを行うことができます。一般的に、AIシステムは自律して考える能力を持ち、新しい状況や情報に対して柔軟に対応することが期待されます。AIの活用は、研究分野だけでなく、ビジネスや医療、自動運転などの分野でも広く進展しています。

 掲載されている答えと似た感じです。続いて、パソコンで ChatGPT-3.5 に答えてもらいました。

 こちらは、生成AIの代表的なアプローチを4つ挙げるなど、大きく異なりました。
 この違いは、原稿が書かれた時からの“進化”によるものなのでしょう。おそらく、この記事を読んでいる「今」、同じ質問をすると答えは変化、修正しているものと思われます。

 また、Google Bardにも質問しました。

 こちらは、生成AIの種類「テキスト生成AI、画像生成AI、音声生成AI、動画生成AI、音楽生成AI…」などの説明、分野する活用に「クリエイティブ分野、ビジネス分野、研究分野…」などを説明しています。

 質問の仕方により答えは異なってきますし、生成AIごとに特徴があり説明が異なります。
 生成AIごとの特徴を知ることで、それらを使いこなすことができ、事務、創作、創造への“働き方”が変わってくるのは確かです。

 まだ、生成AIを相棒にされていない方、本書で「いかにAIを活用するか」を考えてみませんか。

 プロンプト・エンジニアリング、ポスト・エディティング…
 相棒として積極的に活用することで人間の技術も向上するが、最後の最後は人間がやる…

 これまで生成AIを遠ざけていた方にお薦めです。本書を入り口にして、これからの暮らしの“相棒”を見つけませんか。

   目次

はじめに
Chapter 1 チャットGPTがやって来た!
Chapter 2 チャットGPTはこう使え!
Chapter 3 画像や写真を生成するAI
Chapter 4 自動翻訳AIは世界の言語の壁をなくす!
Chapter 5 チャットGPTを騙してみる
長い、あまりに長い「あとがき」
参考資料

【関連】
  ◇竹内薫オフィシャルサイト

  ◇ChatGPT
  ◇「自治体におけるAI活用・導入ガイドブック(第3稿)」の公表(総務省 ICT地域活性化ポータル)
  ◇生成AIの利用について(文部科学省)
  ◇ChatGPT(チャットGPT)とは 最新ニュース・解説(日本経済新聞)
  ◇生成AI(ジェネレーティブAI)とは?ChatGPTとの違いや仕組み・種類・活用事例(DOORS DX)

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