『四十雀、跳べ!』(林真理子・著)
書架に並んだ本の著者名「林真理子」を見て、『四十雀、跳べ!』(光文社・刊)を手に取り、扉を開くと「はじめに」があり、
と書き出していました。
著者が気になったのも、何かと話題になる日本大学、その理事長だからです。そこから始まっていたので、ほとんど内容を確かめずに読み始めました。
「あれっ? 年寄りが読んでいいのかな?」
本書は、雑誌『STORY』の2019年5月号から2022年8月号まで連載をまとめたものです。
雑誌は、“揺らぎ世代”と言われる40代女性が主な読者で、彼女達に向けたエッセイです。
どう考えても、高齢者の男性(お爺さん)が読む本ではなさそうです。
でも、読んじゃいました。
読者は40代かもしれませんが、著者は60代です。何か気づきがありそうです。
著者の多忙な日常、そして新型コロナ禍での様子…、そこにファッション、アクセサリー、メイクと“四十雀”向けの話題が続きます。
やはり場違いか…。
何でハイブランドを日常着にするの…。なるほど。
このこと、40代から始めていれば…。
年寄りが、納得すること、真似したいこと、多くありました。40代の読者とは読み方・感じ方が大きく違うでしょうが、楽しむエッセンスがいっぱいでした。
明日を“ちょっと変えてみよう”という気分にさせてくれるエッセイ集でした。
“四十雀”のみなさんにお薦めの一冊です。
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