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今度こそ楽しく完読!英語で読む力を伸ばす洋書選び

先日、英語でのリーディング学習に関する記事を書いた後で、ウェブサイトの英語が少しハードルが高いと感じる方はどうすればいいのだろうと考えていました。

今回は、もしかしてこれなら役に立てるかもと思った方法について説明します。

その方法とは、リーディング学習の王道、読書です。

洋書を選ぶ際に肝心なのは、興味のある分野や趣味など、何を基準にして本を決めるかという点です。

そこで、英語力がまだじゅうぶんでないと感じる方は、「対象年齢が小学校高学年~中学生」を目安に本を選んでみてください。

文章の流れに乗って、ストーリー展開に集中できると思います。

「大人としての知能」と「成長過程にある英語力」

インターネットの英語は、ネイティブの大人が読んで楽しむ内容なので、使われている英単語や表現が少し難しいと感じるかもしれません。

リーディング用の素材を選ぶ際に難しいと思うのは、私たちがすでに学業を終えた大人であるという点です。

難しい話題を理解する能力をじゅうぶん身に付けているにもかかわらず、英語力のほうがまだ成長過程にあるため、バランスが悪いのです。

簡単な英語で書かれた、好奇心を満たす内容の書籍を見つけることは簡単ではありません(その点、VOAはよい学習素材になりそうですね)。

そこでお勧めなのが、本を検索する際に、まずは対象年齢から絞ることです。

その年齢で理解できる単語や表現を使って書かれているので、大人を対象とする読み物に比べると、ずっと読みやすい英文です。

また、子ども向けの場合、どういう場面で使えるのか判断に迷うスラングがほとんど使われていません。

そのため、新しい言葉や言い方を安心して覚えることができます。

膨大な数の英語の本から楽しめる1冊を見つける

英語学習のために洋書を買おうとして、本屋やネット書店で迷った経験はありませんか。

私は、カナダに来てからしばらくの間、このような経験をしていました。

レビューを参考にするにも、まず読みたいかもと思える1冊にたどり着けないので話になりません。

膨大な本の海から自分の英語力にあった書籍を見つけるのは至難の業です。

しかも、本は高いので、買ったものの読む気にならずに放置する事態は避けたいと考えていました(日本でも洋書は高いと思います)。

本探しで自分の興味や好みに英語レベルという条件まで加わると、選択が非常に難しくなるのでした。

ところがある日、中学生の長女に本を買いに行きました。

読みたいタイトルが決まっているわけではなく、何か読みたいという程度だったので、ティーン向けの書籍コーナーに向かいました。

そこで一緒に本を見ていると、私にも読めそうな本がたくさんあることに気づきました。

もちろん、中にはあまりに非現実的だったり、軽い内容だったりして、大人の私には夢中になれそうにない本もありましたが、私の英語レベルというストライクゾーンに入る本は大量にありました。

その後、娘に買った本を読んでみたのですが、どれも簡単に読めて楽しかったです。

小学校高学年~中学生向けの本は、日本のライトノベルのような、大人でもそれなりに手ごたえを感じられるストーリー展開が多いようです。

そのため、英語のネイティブ向けに書かれたウェブサイトを楽しむのは少し難しいと感じる方に、ちょうどよいのではないでしょうか。

自分にぴったりな英語の本を見つける方法

子ども向けの書籍を探していて、「K-12」という言葉に遭遇したことはありますか。

これは、「幼稚園~12年生」までの意味です。

北米の学年は日本と少し違うので、以下をざっくりと頭に入れておくと、対象年齢の表示を理解しやすいと思います。

日本語の「学年」や「●年生」の意味として、英語ではgradeを使います。

(学校が変わるごとに色を変えています)

カナダの場合、KはJK (Junior Kindergarten/4~5歳)とSK (Senior Kindergarten/5~6歳)に分かれているところが多いと思います。

この表を見ると、G6までは日本とほとんど変わりませんね。

G7から少しややこしくなりますが、G7~G9の3年間は中学生、G10~G12の3年間は高校生とざっくり覚えておくとわかりやすいと思います。

ちなみに、カナダでは公立でもK~G8とG9~G12までがそれぞれ同じ学校ということが多いです(つまり、この場合2校)。

小さい子どもにとって通いなれた校舎なので、G1になるときの負担が少なくて済みます。

送迎をする家族にもやさしいですね。

話を書籍選びに戻しましょう。

たとえば、以下のようなサイトを見つけました。

K-12 School Reading List

K-12 School Reading List
G6向けのページ

このサイトにあるG6~9(11~15歳)あたりの本をチェックしてみると、読みやすいのではないかと思います。

この種のサイトはほかにもたくさんあるので、ぜひご自分にあった使いやすいものを探してみてください。

やはり子ども向けの書籍は抵抗があるという方は、ESL (English as a Second Language) の学生向けのブログ記事や書籍を読んではいかがでしょうか。

平易な英語で書かれているうえ、インターネットで検索するとブログ記事がたくさん見つかります。

また、kindle unlimited(kindle電子書籍)を使っていれば、そこでも関連書籍が好きなだけ読めます。

私はkindle unlimitedユーザーですが、図書館で本を借りる感覚で洋書を読めるので気に入っています。

ESLの学生向けの記事や書籍では、英語の勉強法、発音法、モチベーション維持などが話題として取り上げられていることも多く、リーディング学習をしながら、さらに英語力向上のための知識も吸収できてお得です。

リーディング学習は自分の英語力にあったものを

英語で読む力をアップさせたいけれど、英語のウェブサイト記事を読むのはまだ少し苦痛と感じる方は、ぜひ洋書を探してみてください。

その場合、まずは自分の英語力を考慮して書籍の対象年齢を絞りましょう。

そのうえで読むものを決めると、リーディングを楽しいと感じられると思います。

楽しく感じられることが継続のコツであり、継続こそが英語力アップの秘訣です。
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