見出し画像

「縄跳び」コーチになった時のはなし

ある日、子供に縄跳びを教えてほしい、と知人から依頼があり、指導をさせていただきました

結論から言うと、縄跳びの練習はほぼしていない、が、できるようになりました

事前の話では、
・運動に苦手意識があり、結構自信を無くしてしまっている
・縄跳びが嫌いになっている
・特に前跳びが・・・後ろは何とか何回か・・・
▶︎ 少しでもコツを掴んで出来る楽しさを知ってほしい!

色々保護者の方とのお話をすると・・・
・ここ数ヶ月、体育の授業がオンラインの時もあったため、先生の動画を送ることしかできなかったり、運動がうまくできないことが続くと、子どもが嫌になってしまう
・父母と一緒に練習しようとするが、そもそも「縄跳び」の何を練習していいのかわからない・・・そしてお互い嫌々になり、運動しなくなってしまう・・・

自分が思っているほど、学校体育の現場は大変そうです・・・

そこで、私に子どもを見てほしい、との依頼があり、簡単なご指導をさせていただいたわけですが

開始15分で前跳びができるようになりました

お母さんは驚きが隠せずに、子どもは嬉しくなり、運動有能感が爆あがりな様子でした

この「できるようになった」とと言うのは、

とりあえず縄を後ろから前に持ってきて、ジャンプをして縄を飛び越す

ってことで、「連続の前跳び」にはまだ程遠い状態ではありますが、

指導前と比較しても、子どもの変化に驚くお母さんに、「どんな練習をしたんですが!?」

と聞かれ、

「縄跳びの練習はしていません、ただ、走ったり・ジャンプしたり、腕を回しまくったりしただけです😆」と答えました。

えっ!?と驚くお母さん。これまでの親子練習の方法を聞くと

youtubeをたくさん見て、そこに載ってる指導の仕方とかをやってみたんですが、うまくいかず・・・

youtubeで言われていた指導の方法?とは全く異なるので、びっくりしました

との意見

確かに、YouTubeを検索したら、たくさん出てきました😂

今の時代、検索をすると色々な情報が出てきます。しかし、その情報は適切なのかどうかは見極めないといけません

YouTubeに載っている指導動画がダメと言うことではなく、今回の子どもの指導に適切ではなく、異なる側面からのアプローチが必要だった、と言うことです

ちなみにで言うと、本当に、「縄跳びの練習はしていません、ただ、走ったり・ジャンプしたり、腕を回しまくったりしただけです😆」こんな感じのことしかしていませんが、

私の指導のイメージは、

「子どもがもともと持っている動作や能力を引き出した、醒めさせた」

という感じでいます


「縄跳び」 → 実は高度な運動


なので、自分ができるようにさせた、ということでは無く、

子どもがもともと持っているものを引き出しただけです、とお母さんに伝えました

そもそも、この縄跳びですが、実は高度な運動です。

書籍わざの伝承によると、

<なわとび>という運動形態は、ジャンプしてその足の下でなわを通す、という極めて単純な動作だが、ジャンプするときの腕の引き上げ動作と、なわを足の下で通すための振り下ろし動作とでは、全く反対方向の動作が同時に求められている。よってこの反対動作が運動感覚として一気に丸ごと構成されてなくてはならない

と記載されています

そして実はプロサッカー選手ですら、不恰好にしか跳べない、なんてこともあるのです ※高田さんTweetをお借りしました🙇‍♂️


親としても子どもに運動ができるようになってほしい、子どもも運動ができるようになりたい、けど難しい、親としても何かしてあげたい、けど何をどうしていいかわからない・・・

こんなスパイラルと運動有能感の関係を身にしみたことの紹介でした

今回もありがとうございました


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?