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理想に囚われて今を犠牲にしていた自分から抜け出した話


理想に囚われて今を犠牲にし、悩み苦しんだ私が
どのように考え、抜け出したのかを伝えようと思う。

『独立して自由に働く』
いつからかは、はっきりとしないが漠然とそう思い始めていた。
理由は、人・時間・場所・業務内容を自分で決めて、
自分の責任で働く働き方がしたいと思ったから。
元々、誰かの指示で行動することや何かに縛られることが苦手ではあったため、そう思い始めたことはごく自然だと思う。
そこから約3年間、独立したいという気持ちを持ちながら企業で働いていた。

では、なにで独立したいのかというと、
答えが出てこないのが正直なところである。
つまりは、これというやりたいことがないのが現状である。
しかし、独立したいという気持ちはあるため、WebライターやWebデザイン、コーチングなど、独立に結びつきそうなことを勉強したり、業務委託を受けたりしてみた。
だが、どれも長続きはしなかった。理由は明白で熱量がないからだ。

一方本業の方はというと、こちらも独立するための準備期間と考えていたため、そこまで熱量をかけれていなかった。

独立したいけどなにで独立したいかが分からない、
いつか独立すると思っているから本業に全力で向き合う気にもなれない、
でも独立にもうまく踏み出せない、やりたいことがはっきりとしない、
といった、全てが中途半端な状態が続き、考え込む日が増えた。
ベッドに入ると、ああでもないこうでもないと堂々巡りが始まり、
睡眠時間が2,3時間程度という日が1週間ほど続いた。
頭もスッキリせず、本業にも力が入らず、無気力な日々を過ごした。

そんなある日、そもそもどうして独立したいんだっけという疑問が出てきた。
独立したい理由は変わらず、働く内容・人・時間・場所を自分で決められて、自分の責任で自分の決めたことをやりたいから。
つまりは、自由な働き方、縛られない働き方がしたいということになる。
さらに、なぜそのような働き方をしたいのかを考えたところ、
自由な働き方、縛られない働き方が楽しそうだからという結論に至った。

楽しくありたいと思って独立を目指しているのに、その独立を目指すこと自体に苦しめられているというのは、矛盾していると思った。

あくまで独立というのは、働き方の一つの方法でしかないにも関わらず、
独立しないと楽しくなれない、幸せになれないと思い込んでいたのだと思う。

ここで、自分は理想に囚われすぎていて今を犠牲にしていたのではないかと思った。

独立することを目指すあまりに、今を楽しむ、目の前のことに集中する
ということを忘れてしまっていたことに気が付いた。

いつだってやりたいことは、
「今、夢中になっていること」、「今、本気で取り組んでいること」
の中から湧いてくるものだと思う。

これからは、「今」を大事にしたいと思う。
今できること、今やりたいことを積み重ねていった先に、
やりたいことをやっている自分がいると思う。

独立という理想から距離を置き、
今に意識を向けることですごく気持ちが楽になった。

将来こうありたいという理想に囚われすぎるのではなく、
もっと今の興味に流されてみる、今の自分に素直になってみる
ことも
一つの生き方だと学んだ。


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