見出し画像

映画『レディ・バード』卒業までの日々

「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」のグレタ・ガーウィグ初単独監督・脚本作。ガーウィグの出身地であるカリフォルニア州サクラメントを舞台にした作品です。第90回アカデミー賞で女性として史上5人目の監督賞候補になりました。2017年製作。アメリカ映画。

ストーリー

片田舎の町でカトリック系の高校に通う17歳のクリスティン(シアーシャ・ローナン)は自らを「レディ・バード」と呼んでいた。高校生活最後の年を迎え、友人やボーイフレンド、家族、そして自分の将来について悩む日々が描かれている。

レディ・バードと母親(ローリー・メトカーフ)との関係がとても現実的でした。

母親は病院勤務で夜勤もある。夫はうつ病で仕事は安定していない。レディ・バードのことは深く愛しているけど、体力的にもぎりぎりのところで頑張って働いているので、すぐに怒ってしまう。

レディ・バードが楽しい気分で帰宅しても、ノックもなしで部屋に来て、「服がちらかっているから、片付けろ」と怒って言ってみたり。

わかりますよ、わかります。世界中同じなんですね。

それでも、休日にはちょっとオシャレして二人でお出かけしたり。それなのに、何かのきっかけで怒りだして、嫌な感じで帰宅。

レディ・バードが「お母さんは私のこと嫌っている」と言うのも、無理ないです。でも、母親はまったく嫌っていない。むちゃくちゃ愛してるんですよね。

東部の大学進学のため、旅立つ娘に母親は手紙を書きます。何度も何度も書き直して。でも、自分では渡せないんです。

レディ・バードの父親は夫としても素敵な人です。妻と娘のどちらに味方するわけでもなく、そっと二人の心を繋いでくれます。この夫は経済的には妻に負担をかけているのかもしれません。でも、この優しい夫に気持を預けられるということは、本当に幸運なことです。

母と娘の関係を描いた脚本、とても良かったです。

レディ・バードのボーイフレンド役をルーカス・ヘッジズ、ティモシー・シャラメが演じています。とても豪華です。











この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,489件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?