オーケンやらじゃがだらやら、あの頃のパンクカルチャーの匂いムンムンのインタビュー、文章。大学生のころ、オーケンの文章やその頃のめちゃくちゃなムードがだいすきで、そういう本を集めていたのでおそらくその頃の積読を約10年越しに読む。もうわたしは健康に価値を見出せるし、穏やかさや癒しなんかを自分に許可できる大人になったので、昔の自分を微笑ましい気持ちで見つめる。
なんの遠慮もなく人に依存する無一物の吉田さんの話がすごかった。お金を借りて、罪悪感なく使い果たし、また借りにくるという人もいる。お金が欲しいわけではなく、なくなったら補充しにくる。もしかしたら、お金に価値を感じていないとそうなるのかもしれない。黄色い家もお金の話だったけど「金の向こう側」とは臨死体験みたいなものなのだろうか。どちらかというと吉田さんぽさが自分の中に割とあるので、誰かに見られてるような嫌な気持ちになった。