“Tiny Habits” - 人生を変える習慣

習慣の意外な力にはここ一年ほど興味を持って見てきました。痩せて綺麗になりたいとか、英語を上手に話せるようになりたいとか、ビジネスで成功したいとか。老若男女、「こうだったらいいなあ。」「もっとこういうふうになりたいなあ。」といった思いは常にあるのでは?私もそんな思いの塊。自己啓発が大好きで、常に自分を良く変えていきたいという気持ちがとても強い。だけどなかなかたやすく叶うものでもない。

最近出会った本『Tiny Habits: The Small Changes That Changes Everthing』は、そんな思いを持っていた私にとって眼から鱗の自己啓発本。スタンフォード大学で教鞭をとり、 “Behavior Design Lab” を運営する B J Fogg, PhD が開発した習慣作りメソッドが体系的に解説されていて、以前にオーディオブックで聞いた James Clear 著『Atomic Habits』よりも個人的には好き。

どちらの本も、根底に流れるテーマは同じ。人生を変えるには習慣を変える事。新しい習慣を始めるにはとても簡単にできる小さなことから始める事。小さな習慣はやがて複利的に発展し、大きな変化をもたらす事。どちらかと言うと、『Atomic Habits』の方が読み物的な感じで、それはそれで興味深いけれど、『Tiny Habits』の方は、新しい習慣作りの方法がステップごとに分かりやすく説明されていて、そのステップでの注意点も明確に示されています。必要なワークシートなどのテンプレートやたくさんの例などのリソースも充実しています。

各ステップで、実際の生徒さんの成功例が紹介されていて、それはメタボ状態の男性がフィットで健康的な体を手に入れた、常々始めたいと思っていたビジネスを始めて成功した、ADHD のため学校で苦しんでいた娘の状態を改善した、離婚した元夫との関係が改善したなど、小さな小さな習慣から大きな成功という結果を得た例がたくさん紹介されていて、こんな小さな習慣から、こんな大きな結果が得られるんだと驚かされます。

この本には、良い習慣の始めた方だけでなく、実はこちらの方が需要が多いであろう、悪い習慣の辞め方のチャプターもあります。私は実はこちらの方が知りたかったのです。最後に、自分以外の人(家族など)の習慣を変えたい場合のメソッドも紹介されています。こちらも実行してみたいことがたくさん(娘が濡れたタオルを床に置きっぱなしにするのをやめてほしいとか、まあ、言い出せばキリがありませんが。)

自己啓発本で学ぶのは良いけれど、実行しなければ意味がない、とはよく自己啓発本で言われる事。私はこの本は図書館で借りたので、チャプター毎に要旨を書き出し、全メソッドは綺麗に整理されてすぐに実行できるようにしました。テンプレートは著者のサイトからダウンロードできます。という事で、とりあえず読書中から色々な習慣をスタートさせたのですが、読み終えた今、私の兼ねてからの目標の1つ、「書く事」(ブログでもキンドル本でも、なんでも)を習慣化するため、今日思い立って書き始めました。習慣化されるのか見ものです。ちなみに、同書に日本語版があるのか分かりません。あるとして、日本語タイトルが分からないのでなんとも言えませんが、一応「習慣」というキーワードを使い、アマゾン・ジャパンのサイトで検索して見ましたが、見当たりませんでした。


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