白い肌と屋上
屋上
サンダル
きみ
揺れるサンダル散る水のうえに花落ちて
抱き上げる手の真白さよ
メルティダスト 舞う月 林檎雨食めば
のびた髪の奥揺れるピアス
もうあの頃とはちがうと言いたげ
家飛び出して走る先 電気屋
黄色い自転車求める瞳
吸い込んで肺炎 ダストボックス開け
反射光撫でる
三階生卵落ちる 窓枠淘汰
静寂抱えるきみのゆめ
影 つまようじのせて笑う
わたしの浅はかさ 笑え
緩やかに浸み込め春の星座
抱き寄せられるのは棺と共に
愛してるって言えよ
死後に咲き誇るなにもかものモラトリアム
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