霜月 梗路

怪奇と奇妙を不思議で混ぜ込んだ短編小説を書いてます。 文学、芸術、哲学、民俗、他にも分…

霜月 梗路

怪奇と奇妙を不思議で混ぜ込んだ短編小説を書いてます。 文学、芸術、哲学、民俗、他にも分野問わず気になるものが気になります。 好奇心と知識欲が原動力。

最近の記事

短編小説『夜の影』

 こちらの小説は、3つのお題をもとに作成した小説です。  (お題は自分で収集し、ランダムで選定しています。)  使ったお題は最後に掲載しています。  最初にお題を見るも良し、お題が何なのか考えながら読むのも良しです。  ※鬱々とした作品です。読む際は注意してください。 ーーーーーーーーーーーーーーー  年末に差し掛かってきたせいか、仕事がどうにも忙しかった。暗く光る路面で滑らないよう、足元に気を付けながら歩く。抜けていく風は容赦なく体温を奪い去り、すっかり全身が冷え切っ

    • ネットで小説の持ち込みに挑戦した話

      結構前のことですが、インターネットを通じて持ち込みを募集している出版社に、自分の作品を送ってみました。 結果は不採用だったわけですが、それはさておき、一連の流れ等を軽くまとめておきます。 出版社の特定を避けるため、ふんわりとしたレポートになることをご了承ください。 持ち込みを募集している出版社はあるネットで検索すれば、原稿を募集している出版社が意外とあります。 ですが、注目すべきは出版すると一口に言っても商業出版と自費出版の2種類があることです。 私が応募した出版社は、ど

      • 短編小説 『下りた先』

        こちらの作品は、2023年11月11日に開催された文学フリマ東京37にて、無料配布した作品です。 この作品は3つのお題をもとに作成しており、使ったお題は一番最後に記載しています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  つい最近仕事を辞めたので、暇を持て余していた。ようやく夏日ではない日が続き、クーラー代を心配する必要もなく家でダラダラできるが、とにかくやることがなかった。  退職したあとの解放感はほんの数日間だけで、その余韻がなくなると不安がすぐに

        • 文学フリマ東京に出店するのは楽しいけど、辛い現実もある。

          2023年11月11日土曜日。 東京流通センターにて、文学フリマ東京37が開催されました。 私も出店しまして、今回で2回目の参加となりますが、その反省のようなものをしていきます。 どのくらい売れたか結果は、 前回より売れていません。 これが……現実……。 それはともかく、売れるには売れたので、今回買ってくださった方々、ありがとうございました! そして、初めて差し入れをいただきまして、とても嬉しかったです。 この場をお借りして、お礼を言わせていただきます。ありがとうござい

        短編小説『夜の影』

          いざ、『文学フリマ東京』へ。1年ぶりに出店します。

          昨年、文学フリマ東京35に出店しました、サークル名『晩秋の宵』の霜月梗路です。 満を持して、今年(2023年)も出店します。 文学フリマ東京37に! 第一展示場P-33で! 今回は既刊2冊(うち1冊はKindleの紙本版)と、新刊1冊の計3冊を携えて行きます。 この記事では、今回の新刊『令和日本現代噺』のサンプルなどを掲載します。 ※昨年の出店実績については、こちら↓からどうぞ。 ※最初の短編集、『晴天・水まんじゅう』のサンプルはこちら↓からどうぞ。 ※Kin

          いざ、『文学フリマ東京』へ。1年ぶりに出店します。

          認知度ナシの素人が『小説』の『電子書籍』を出版したところで売れるわけがない

          2023年5月21日、文学フリマ東京36が開催されていましたが、それに合わせてひっそりとKindleの電子書籍を出版していました。 ※詳しくはこちらの記事で。 ↑こちらの短編集が発売して4ヶ月以上たったので、今回はその経過報告をしたいと思います。 2023年10月5日現在の販売数発表 販売数:0  読まれたページ数:0 はい。 1冊も売れてません。 それどころか1ページも読まれていません。 悲しすぎる……。 ゼロで嬉しいのはカロリーだけ。 とりあえず、どうしてこうな

          認知度ナシの素人が『小説』の『電子書籍』を出版したところで売れるわけがない

          初の電子書籍を出版しました(試し読みあり)

          2023年5月21日の本日、東京にて文学フリマ東京36が開催されますが、 それに合わせて、初の電子書籍を出版しました! 収録話紹介今回出版する『一と二・さみしん坊』ですが、短編が5話収録されています。 カッコ内は、一言内容紹介です。 1.開心 (相手の心(悪口だけ)が読める故の苦労。) 2.永遠の瞬き (中古で買ったカメラで撮影すると起こる、不思議なこととは。) 3.一と二 (ある日、もう一人の自分が現れて、一緒に生活をすることになった。) 4.違住 (自分が住むべきとこ

          初の電子書籍を出版しました(試し読みあり)

          応募した作品が落選したので、公開します

          「噂」をテーマにしたショート作品です。 落選したときのなんとも言えない絶望感には、名前をつけようがないですね。 スキをもらえるごとに、ちょっと元気になります。 ーーーーーーーーーーーー タイトル「田所さん」  とある住宅街にある空き家に、夫婦と三歳になる息子の三人家族が引っ越してきた。近隣の住人たちは愛想が良くて気の利く、いい人ばかりのようだった。  一家が引っ越してきて一ヶ月がたった頃。ポストに『子供の声がうるさい!』と、紙を埋め尽くすほど何度も書き殴られた手紙が入

          応募した作品が落選したので、公開します

          行き場のない短歌たち①

          いきなりですが、作った短歌たちをアップします。 やはり奥が深い。 むき出しの 愛の言葉を書きためた けれどもあなたは 遠く、遠く 優しさに この身を焦がし溶かされて 幸せのまま 眠りにつく うたかたの 言葉を何度もころがして おぼろの未来を 静かに照らす 永遠の 幻の中で得た幸せ 目覚めて地獄で 夢と死ぬ 暗闇と 手を切り希望を握り締め 明日への光を 追いかける 前を向き ひたすら歩んだ長い道 行き着く先は 光か闇か 受け取った 傷を癒せず今日もまた 新たな傷を

          行き場のない短歌たち①

          『フォロワー0』で文フリに参加した結果、どうなった?

          ①はこちら(『フォロワー0』で文フリに出店したら、売れるのか?) ②はこちら(『フォロワー0』で文フリに出店します〜サンプル公開編〜) 11月20日に開催されました文学フリマ東京35。 ひとまず何事もなく無事に終了することができました! お疲れ様でした! かなり盛り上がっていて、その空気というか、人の多さにもとにかく圧倒されました。聞くと見るでは大違いとはまさにこのことですね。(今までにないくらいの入場者数だったとか。) 開催時間5時間は長いかなと思っていたのですが、終わ

          『フォロワー0』で文フリに参加した結果、どうなった?

          『フォロワー0』で文フリに出店します〜サンプル公開編〜

          前回の記事では、思った以上にスキをいただきまして、驚きつつもとても嬉しいです。押してくださった方々、ありがとうございます! 現在(2022年11月3日)、ありがたいことにフォロワーゼロではないのですが、一応、フォロワーゼロから始動したということで、そのままのタイトルを使用しております。ご了承ください。 さて、来たる文学フリマ東京35では第一展示場の『O -32』で『晩秋の宵』というサークル名で出展します。 そして今回の記事ですが、販売する本の冒頭のサンプルを公開します。ネ

          『フォロワー0』で文フリに出店します〜サンプル公開編〜

          『フォロワー0』で文フリに出店したら、売れるのか?

          皆様、初めまして。 現在(2022/10/2)Twitterもnoteもフォロワー0ですが、 この度、2022年11月20日の文学フリマ東京35に出店します。 実は『初出店』するのですが、いかんせん、不安ばかりです。 まずは本を作ること自体が初めてなことと、そして作った本がさて売れるのかということの2点。 よし本を作るぞ! となってから初めて、その工程の多さや大変さを知ることになりました。……こんなにすることがあるんですか? というくらいには驚きます。 新人賞に作品を送

          『フォロワー0』で文フリに出店したら、売れるのか?