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メンバーがミスした場合の勇気づけと勇気くじき(1)

こんにちは。企業や組織の個性を見つけ潜在力を引き出す、オートパイロット経営コンサルタントで中小企業診断士・司法書士・メンタルトレーナーの小野司です。

オートパイロット経営(自動操縦経営)で最も重要なのは、現場の自立性・創造性を高めること、そして会社や組織の個性を活かした事業計画(設計図)を作ることです。

リーダーが現場に行かないと作業がとまるのをなくしたい、経営を自動化したいという、若手リーダー、経営者様にそのヒントをお届けしています。

前回は、部下が目標を達成した場合の勇気づけと勇気くじきについて紹介しました。

今回は、メンバーが目標を達成できなかった場合、あるいはミスしちゃった場合の勇気づけと勇気くじきについて紹介します。

勇気づけでの悩みは、後者の方が多いです。

生産現場で、目標の100個に対し50個しか作れなかった事例で考えます。

リーダーはどのように働きかければいいのでしょうか。

カイゼン活動を指導している中で一番多いのが、
「なんでできなかったんだ」
「なぜ、いつもできないんだ」
という働きかけです。

リーダーが、自分自身の感情に反応してしまっているのです。

この場合、現場からは、
「機械が古くて、よく止まるから」
「そもそも人が足りないから」
「指示が途中で変わったから」
「急なトラブル対応があったから」
「社長からの急な頼み事を受けたから」
などの声が聞こえてきます。

これらの声は、リーダーにその場で伝えることもあれば、
言わずに飲み込んで、そのままにしておくことも少なくありません。

言わない理由もさまざまです。
・言っても変わらないから
・言ってもわかってもらえないから
・言うと、後でめんどくさそうだから
・反抗しているように思われるから
・気分を害されるといやだから
などです。

目標未達の場合に対するリーダーの対応として
次に多いのが、”理由”を聞くことです。
「なぜ、できなかったの」
「どうしてできなかったの」
「何か足りなかったの?」
のようにです。

目標を達成するため、ミスをなくすために
原因を追求することは、エンジニアリングなどでは基本のアプローチです。

しかしながら、この理由を聞くということで、
「責められている」「責任を負わされそう」
ように感じるメンバーもいます。

つまり、理由を聞くことは、勇気くじきにつながることがあるのです。

特に、ミスした場合に理由を聞くことは、
勇気くじきにつながることが多いです。

「なんで、ミスしたの?」
「なぜ、忘れたの?」
「なぜ、製品にキズをつけたの?」
などと聞くことは、
勇気くじきにつながることがあるのです。

では、勇気づけするには、どうすればいいのでしょうか。

それは、
「次、どうしたらいい?」
と聞くことです。

続きは、簡単なココロの仕組みと合わせて書きますね。

勇気づけについては、拙著『ちっちゃな「不」の解消から始めるカイゼン活動』p188を参照下さい。

みなさまのヒントになりましたら、とてもうれしいです。

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