開業時のマインドセットのために準備すること
こんにちは。企業や組織の個性を見つけ潜在力を引き出す、自動操縦経営コンサルタントで中小企業診断士・司法書士・メンタルトレーナーの小野司です。
リーダーが現場に行かないと作業が滞るのをなくしたい、経営を自動化したいという、若手リーダー、経営者様にそのヒントをお届けしています。
最近、経営コンサルタントに興味があるという士業(中小企業診断士、税理士、社労士)から相談を受けることが増えてきました。
その時、お話ししていることをお伝えします。
前回、開業時のマインドセットについて書きました。「何でもやります!」という姿勢についてでした。
この場合、どんなに準備しても、不安は残ると思います。
その不安を減らすために準備することが大きく2つあります。
一つは、仲間をつくること。
もう一つは、情報収集の仕組みをつくること。
大事なのは前者です。今回は、こちらについて紹介します。では、どのような仲間をつくればいいでしょうか?
マインドセットという点で、私が一番お世話になったのは「開業時期が近い仲間」でした。
前回の繰り返しですが、最初は、自分の得意分野とは少し離れたところの仕事のオファーがあると思います。
この仕事を引き受けるためには、専門の知識やスキルよりマインドセットの方が重要になります。
私の司法書士開業直後の経験です。
初めての仕事を受けた時です。先輩司法書士に相談したり、書籍を調べれば、知識を得ることはできました。しかし、どんなに事前準備をしても、ズバリ同じ案件とはならず、不安は残るのです。
この時、背中を押してくれたのは、開業時期の近い仲間でした。
その仲間の一人は、自分がその仕事を受けた場合を想像し、「私なら、こう考え、このようにして受けると思う」と助言してくれました。
さらに、「今回、引き受けましょう」とまで、言ってくれました。
背中を押してもらえたのです。
これが、非常にありがたかったのです。この一言が、マインドセットにつながりました。
一方、その道のトップの方と親しいという方もいるかと思います。
例えば、自分より10年以上前に開業した同年齢の先輩がいて、話しやすく、知識や経験も豊富だったとします。
でも、その先輩に最初の仕事のマインドセットについて相談したら「深く考えずに、やってみたら。」で終わるかもしれません。
その頃のことは、遠い過去になっているかもしれないのです。
私の場合、このような不安を減らすためには「同時期に開業した仲間」がよかったです。
さらに、開業が同時期の仲間の付き合うと経験値が2倍、3倍になるのです。
仲間からの相談を、自分ごとのように受けとめて、自分ごとのように調べて、自分ごとのように考えて、を続けてゆきました。
そうしますと、知らず知らずのうちに、自分の経験値やスキルも高まっていたのです。
ここで一つ注意したいことがあります。「仲間として100点満点の人はいない」、「100点を求めない」ということです。
人同士ですからウマが合う、合わない(相性)もあるかと思います。また、開業が同時期ですと、対抗意識が強く現れてしまう人もいるかと思います。そして、完璧な人間はいないです。
私の場合、ざっくりですが、相性が少し合わなくても、対抗意識が少し現れても、
仲間意識がだいたい50%以上ありましたら、相談し合える仲間になっていただけたように思います。
そして、その仲間は複数人いた方がいいです。
最初は相談したいことは、1つに限らないものです。
一人に何度も相談にくいところもあります。
相談したい内容もいろいろあるかと思います。
最初は、どんな仕事でも受ける。
その準備のひとつとして仲間づくりが重要になってくるのです。
みなさまの参考になればうれしいです。
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