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改革活動のノリを成長させる企業・組織

こんにちは。企業改革コンサルタントの小野司です。

企業改革に取り組む若きリーダーさん、そしてウィズコロナなどで、企業改革に取り組まれる企業さまに、改革のヒントをお届けしています。

以前、改革活動に最も重要なのはノリのよさと書きました。

これは、私が改革活動のご支援をさせていただいている企業、組織で上手く進んでいるところに多く当てはまっています。

このブログの最後にも触れましたが、今回は、そのノリを広げていく企業・組織の特徴について、紹介いたします。

1.各メンバーが自分を表現すること、周りが理解すること

最初のノリは、自分を表現することとそれを周りが理解することから生まれるように思います。

私のコンサルの最初では、ワイガヤの手法を用いて「不」の吐き出しをしています。あるいは、グループヒアリングや個別ヒアリングをします。その後、「不」をまとめ、分析します。(吐き出し方、分析方法については、後日紹介いたします)

「不」の吐き出しをしますと、現場の多くの方は、すっきりしたような顔になります。こういう自由に、気軽に話をする機会が欲しかったと言われます。

「不」の吐き出しに関わらさせて頂きますといつも思います。人は、表現したい(話したい)生き物なのだと。

そして、周りがそれを理解することも大切です。理解することは、必ずしも賛同でなくてもいいのです。人ですから、好き嫌いは避けられないところがあります。例えば、嫌いであっても、その考え方はありうるというのでいいのです。

賛同しなくても、その捉え方、考え方はありうるという理解をするのです。

現場の人は、“その理解の仕方はできるのですか”という疑問は浮かぶと思います。

感情的に受け入れられなくても、その方の立場で、その方の解釈を、あなたは"理解"はできますか?、とお聞きしますと、「(賛否は別として)理解できます」という回答は思った以上に多いです。

それが、改革活動での理解するということです。最初は、ここから始まります。

2.小さな成功体験をすること

人は、変化に対し現場維持バイアスが働くといいます。そして、変化を好まないとも聞きます。

ですから、身近なこと、細かいことでいいのですが、現場を変える課題を設定してやってみる。そして“できた”という体験は、改革活動にとってノリにつながります。

変えていいんだ、変えてよくなった、というのが成功体験につながるのです。

前職時代、会社の基盤事業がなくなるという危機がありました。その時、社内では、とにかく変化に強い組織を作るということを、会社のトップを始め、研究所トップから現場メンバーへよくいわれました。
変化を恐れない、自ら変化をさせていく、ということを繰り返しいわれていました。この場合の変化は、“席替え“でもいいとも。現場維持バイアスをなくしていくことの方針が徹底していました。

変化に取り組み、小さな成功体験を積むことは、改革活動のノリにつながります。

3.失敗体験をすること

失敗というとネガティブに感じますが、改革活動にとっては、なくてはならないのです。改革活動は、チャレンジする活動です。チャレンジすると、大小のリスクを負うことになります。

リスクは、失敗経験を積み重ねることで負える幅が広がります。

失敗したけどなんとかなった、という体験が、現場には貴重な体験になるのです。その失敗体験を積み重ねることで、より大きなチャレンジができるようになるのです。

ですから、現場には、失敗をしてもらい、大変だったけどなんとかなったという体験を多くしてもらうのです。それが、改革活動のノリにつながります。

若き改革リーダーのみなさま

まとめますと、多くのメンバーが、自己表現を体験します。それを通じてノリが生まれます。何か変わるかもという期待も生まれます。

そして、失敗しても大丈夫という体験、そして小さな成功体験を積み重ねてゆきます。

以上の経験を持つメンバーを、まずは、1人、2人作ります。このノリの出てきたメンバーを核にして、ノリのあるメンバーを増やしてゆきます。

改革の上手くいっている企業や組織は、このようにして改革のノリを大きくさせていっています。

特に、失敗経験をさせるというところでは、難しいと考える若手リーダーの方も多いと思います。

もちろん現場の失敗によるリスクは改革リーダーが負います。ですから、現場の失敗を我慢することが難しいと思います。

リーダーは、現場の失敗リスクを負い、やらせてみて、何とかなった、という経験を積み上げてください。

それが、次の成功体験につながると思います。参加になればありがたいです。


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