見出し画像

発信した情報を「管理する」時代へ

(約 4,600文字の記事です。)

ここ最近WordPressを触っていて確信したこと。タイトルの通り、発信した情報を「管理する」時代になったと感じた。

情報発信は誰でもできる

薄々気付いていた。TwitterやFacebook、Instagramが台頭し、誰もが簡単に情報発信できるようになった。そこに違和感を感じていて私はブログやnoteを始めたのだ。蓄積された「信頼性のある情報」にこそ、価値が生まれるはずだ、と。

だからTwitterを流しそうめんと呼んでいる。理由は、瞬間的な情報価値しかないから。

とはいえ、ブログもnoteも記事の寿命の長さが変わっただけで、実はブログも本質的にはTwitterなどのSNSと違わなかったことに、最近、ようやく気付いた。そしてWordPressの必要性も強く感じた。

情報の信頼性

誰が発信した情報か、というのは分かりやすい。その業界の権威だったり大御所だったりすれば、おおよそ正しい、あるいは信じるに値する、と思っていいだろう。

だが今はもう誰でも情報発信できる時代だ。その情報発信元の「確からしさ」を確認する術はない。もっともらしいことを言っていても間違っている情報などたくさんある。そしてそれは私が発した情報かも知れない。

間違いのない情報が「無料で」手に入るはずがない。そこは情報を手に入れる側が防衛策をとるべきであって、無料で手に入る公のウェブ上の「情報発信側に責任を問う」ことにどんな正当性があるのか?という話にもなる。

要するに、信じるのも自由だし、益や不利益を被るのも自由ってことね。例えば、街頭の電話ボックスに貼ってあった儲け話のビラを見て信じた結果の損害を、誰が補填するのって話だ。ウェブ上の情報は結局はストリート上のビラと何も違わない。信じるかどうかは自由だが……。


SNSの情報が資産(アセット)にならない理由

前々から説いてきたが、WordPressを学んで確信した。ハッキリした。やはりというか、TwitterなどのSNSの活動記録は、長期的に見てご自身の資産・蓄積・価値を高めるもの=アセットにはならない。

理由は簡単だ。流しそうめんと言っているように「情報の信頼性や価値がせいぜい1週間程度の情報でしかない」からだ。そんな情報は誰でも発信できる。リツイートボタンを押すだけだ。情報の価値・寿命が1週間のものを何千何万回発信したところで、今から1ヶ月後のそれらの価値はほぼゼロだ。1週間以内の視野で延々と生きるしかない。

例えて言うと「回転寿司全品半額セール、今日だけ(過去の日付)」という情報を「今」手に入れたところで、何になりますか?今日も明日も、既に定価でしかない。

その時・その瞬間には情報の価値が高かったかも知れないが、旬を過ぎてみればその情報の価値はほぼゼロだ。ではなぜ価値がゼロになるのか?理由は簡単で、「今」役に立たない情報になってしまったからだ。

ならば、その情報を「今でも役に立つ情報」にできたとすればどうか。情報の価値がある。その蓄積がすなわち情報発信者の価値であり、発信する情報があること=アセットがある、ということになる。

過去の情報+現状+過去の情報修正=価値ある情報

流しそうめんと揶揄したSNSの情報的価値の低さは、ズバリ、使い捨ての情報管理だからだ。通常は、過去の確定した情報があって、それに新たな情報が加わる。違い・差分を修正して情報提供すれば「今どうなの?」の問いに答えられるので、信頼に足る情報になる。それを続けていれば、信頼に足る情報発信者となり得る。結果、情報を発信することに価値が生まれる

だがTwitterなどのSNSは基本的に情報を流しっぱなしだ。使い捨ての情報。旬のネタを探し出す嗅覚は冴えるかも知れないが、過去の情報の差分を考えたり、今の情報の違いから得られる「今後気にすべき情報」などの示唆などあり得ない。情報として薄っぺらいのだ。鮮度だけが命であって、それだけ。熟成されない。

ではなぜ情報を熟成させないのか。理由は簡単。「情報のかみ砕きと解釈と、見解の発表が面倒臭い」から。

1. 情報をいち早くキャッチする努力
2. 過去の情報を正しく理解している努力
3. 新情報と現状とを比較して差異を正しく明らかにする努力
4. それらに基づく「今とこれから」に関する展望を表現する努力

この4つを満たさないと、信頼性のある情報を発信できない。うん、ハッキリ言って面倒臭い。だからやらない。結果、SNSの垂れ流しの楽な情報発信に終始する。それで満たされれば本人は問題ない。

そして情報を取捨選択することの責任は、あくまでも各自にある。ならばわざわざ1円にもならないことにエネルギーを使う必要などない。適当に好き勝手に情報を垂れ流していい。それを否定することは誰にもできない。自由だ。それは間違いない。

過去の情報管理の手間は2倍

Twitterなどで新鮮情報を常に発信し続けることにもエネルギーがいる。それは否定しない。そういう人からの情報が役に立つことも多い

だが、そのエネルギー量の2倍のエネルギーを費やさないと、信頼性のある情報を発信し続けられない。例えて言えば、下りエスカレーターに出口から入って登ろうとしている状態で、移動量がプラスマイナス0ならば、現状維持にしかならない。価値ある情報を発信し続けるということは、その下りエスカレーターを登る必要がある。なのでエネルギー量が1倍ではだめで、1倍以上必要だ。分かりやすく言うと2倍あってようやく「歩いた分だけ登った」ように見えるわけだ。

他人からすれば普通に歩いて登っているように見えても、当人からすれば2倍の速度で歩いているってことね。

これには相当の覚悟やモチベーションがなければ、できないことだ。

だからほとんどの人が「ある一定以上の情報量を持つ情報発信」を止めてしまう。辛いからだ。しんどいからだ。リターンがない上にモチベーションもなければ、続けるほうが難しい。それは否定しない。

それでも頑張って続けていても、破綻は近づく。今の私がそれに近い。

管理すべき情報量が増え続ける

活動期間が増えると、結果として管理すべき情報が増える。そして自分のキャパシティーの上限に達する。そうなるとどこかで取捨選択しなければならない。あるいは作業の効率化が必要だ。何にしても、情報を管理することのスキルを上げるしか手はない。

ではどうやって管理していくか?これが本題である。

私はWordPressにその可能性を見出した。ブログの投稿システムを内部に複数持てるWordPress用テーマ(今の私にとってはLightningだが)、そういう複数の内在ブログ機能と、カテゴリ絞り機能と、話の主題ごとに用意した固定ページ。これらの組み合わせで、情報の管理を上手くできる気がしている。

情報のしぼり込みを動的にできる=データベースとしての機能が重要だ。Twitterにもブログにもそれがないので流しそうめんになってしまう。ブログとTwitterでは「そうめんの速度と竹の長さ」が違うだけであって、いずれは消滅する情報だ。そこにメンテナンスを加えることで、消滅せずに価値ある情報をキープできる。まるで老舗のつけだれのように継ぎ足しを繰り返すことに意味がある。

情報発信のパラダイムシフト

スマホが実は「手の平サイズのPC」なのだ。持っていない人のほうが少ないだろう。そういう端末が巷に溢れている今は、誰でも情報発信できる。スマホで動画編集すらできるので、誰でもYouTuberになれる。

もう、情報発信する行為そのものの価値はかなり低い。自分がやらなくてもどこかの誰かがそれを発信している可能性が高いのだ。

これからは「どんな情報を発信し続けているか」が重要になる。ポイントは「発信し続けている」ことなのだ。単発のバズに意味はない。バズは往々にして情報の鮮度勝負になるからだ。決定的瞬間であることが多い。

だが価値ある情報を発信し続けるためには、過去の情報と今の情報とを比較検討して「今、価値ある情報」に仕上げ続ける必要がある。つまり、過去と現在の情報をメンテし続ける必要がある。そのための仕組み作りが必要だ。WordPressならばそれを効率よくできると感じた。

クリエーターこそWordPressで自分の情報を蓄積して公表して「管理」しよう

これが今日の日記の結論。クリエーターほど、既存のサービスだけではなくて、自分のアセット管理のためにWordPressを学んで使うべきだと感じた。もちろんハードルは高い。レンタルサーバ周りやセキュリティー、日々進化するソフトウェアへの情報感度も高めなければならない。

だがそれによって手に入る自由は大きい。「情報という自分の資産を自分の手で管理できる能力」これは何物にも代えられない。もちろん失敗したリスクの責任も自分で負うことになるが、クリエーターは成果も失敗も受け入れる覚悟がある人種なはずなので、これにビビる人はいないだろう。

ビビるのは学習量の多さや情報収集への不安だろう。

でもそれを乗り越えれば、自由な空が広がっている。

WordPressで自分の創作物の資産を管理し、適切に情報発信し続けることは、SNSの運用だけのライバルに対して大きく差を広げられるチャンスになると思う。

私は今後、定期的にWordPressに関する情報をブログで公開していくことだろう。それだけWordPressのインパクトは大きかった。

https://www.yamato-tsukasa.com/archive/category/WordPress


クリエーターとしてのライバルとの競争

これからの競争時代にクリエーターとして生き残るためには、WordPressは強力な武器になる。別に大量の文字をタイピングする必要はない。WordPressを使うと、表現したいことをリッチな表現手法で表現できるので文字数の勝負ではなくて、見せ方、伝え方の勝負に出られる。ここが一つのポイントだ。演出方法・技法の差と言ってもいい。だが見栄えする演出ができれば評価が高まるのもまた必然。見せる手段もウェブというのは自然。特にデジタルならばなおさらだ。

そう考えてもWordPressで自分のデジタルコンテンツを管理するのは、メリットだらけだ。既存のサービスで使いにくい不満を抱えるくらいなら、序盤に苦心してでもWordPressを使えるようになった方がリターンが大きい。

今の私は、残念ながらはてなブログのサービスに満足することはない。WordPressに移行してもっとリッチな表現にしたい。言いたいことが一緒でも伝え方によって伝わる量が違うことが分かったから。

というわけでWordPress学習のススメ、という記事でした(笑)


今回の創作活動は約1時間(累積 約2,623時間)
(702回目のnote更新)


筆者はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。(AmazonアソシエイトとはAmazon.co.jpの商品を宣伝し所定の条件を満たすことで紹介料をAmazon様から頂けるという大変ありがたい仕組みのこと。)
以下のリンクを経由してAmazonでお買物をするとその購入額の1~3%ほどのお小遣いが私に寄付されます(笑)



読んでくれてありがとう。気長にマイペースに書いてます。この出会いに感謝😊