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日本初のマッシュアップ・トラック

マッシュアップ: Mashup)とは2つ以上の曲から片方はボーカルトラック、もう片方は伴奏トラックを取り出して、それらをもともとあった曲のようにミックスし重ねて一つにした音楽の手法である。

ウィキペディア - Wikipedia

布袋寅泰の曲いえばで知る人ぞ知る「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」と、RIP SLYMEの代表曲の一つでもある「FUNKASTIC」という二つの楽曲が、
マッシュアップという今まで聞いたことのないコラボで合わさった「BATTLE FUNKASTIC」を初めて耳にした時、当時中学生だった私は相当な衝撃を受けていた。

どちらの楽曲も、リアルタイムでテレビの音楽番組等を通じて存じ上げていたが、とあるCMでこれが流れ出した時は自分だけでなく、年齢問わず様々な人たちが驚きをみせていたと思いたい。

それも「BATTLE〜」と「FUNKASTIC」の両方の楽曲を、単に混ぜただけではないことを少なくとも感じている。

この「BATTLE FUNKASTIC」でしか聴けない絶妙な加減のアドリブであったりアレンジが、ただならぬコラボレーションとして一層引き立てているとも間違いないと思う。


個人的に一番の聴きどころといったら、やはり後半から度肝を抜かれるようなブレイクの連続だろうか。

特に、歌詞カードに書かれていないRYO-Zの隠し(?)ラップパートから突如始まった布袋氏のギターソロには、10代そこそこだった私でもかつて味わったことのない感覚が今でも残っている。

実際に片方だけ聴き比べしてみても、はたしてオリジナル版にこんな要素あったっけ?と疑いたくなってはそこからリピートが止まらなかったり…なんてこともあった。


「かなり衝撃を受けたといっても1曲だけしか入っていないのに、わざわざ買うのはもったいないじゃないのか?」

という親の反対を押し切ってシングルCDを手にした「BATTLE FUNKASTIC」もリリースされてから15年以上も経っているうえに、あと1、2年もすればあっという間に20年を迎えようとしている。

この歳になって時代の流れの早さに対して今も驚きを隠せないでいるが、あの頃はHOTEI vs RIP SLYMEだけに留まらず、
様々なアーティストが持つ音楽のジャンルという垣根を越えた「前代未聞」のコラボに際して、積極的に攻めた姿勢を持っていたと当時のことをどうしても振りかえざるを得ない。


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