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安物買いの銭失いを続ける自分へ


タイトルにあるこのことわざを知るきっかけになったのは、某大物YouTuberがとある動画にて明言していたことからである。

昨今では、一から十まで細かく説明したらキリがないくらい、色んな意味で世間を騒つかせているYouTube。だが、その世界で唯一成功し続けている人間が放つ言葉は、他の方々と比べてやはり重みがあると感じていた。

少なからずその言葉に影響を受けたせいか、私は安物ばかりに執着していたこだわりを徐々に捨て、多少無理してでも良いものを選択するよう心がけるようになった。

とはいえスーパーへ買い出しに行けば、値引きのラベルが貼られた食材を真っ先に手に取ったり、今も庶民の味方として君臨(?)し続けている百均に足を運び、日常になくてはならない物を時々購入したりしている現状である。


余談だが、前職では倉庫を行き来する関係上、念のために安全靴を使っていた。それを結ぶのに必要な靴紐は、どこにでもありそうな安物を取り付けている。

当然ながら耐久性が凄ぶる低いために、1、2ヶ月のペースでほつれる…ではなく千切れてしまっている。その靴紐は百均で購入した物ではないのだが、前述のような頻度で買っておかなければならず、コスパは非常によろしくなかった。

今更振り返ってもどうにもならないが、繰り返し買い続けるのであれば、もう少しお金をかけて、ちょっとやそっとじゃ切れにくいものを選ぶべきだったと思わざるを得ない。

しかしそのクセは、長年に渡って培っていた影響もあり、今もなかなか抜けられそうにもない。



先日、旅行先の仙台から東京に戻った時。強風などによる遅延に巻き込まれ、予定時刻よりもだいぶかかって、自宅の最寄りの駅に着いた際のことだ。

満員の電車から降りた途端、辺り一帯は暴風と豪雨のダブルパンチに襲われていた。乗り換え駅のホーム上で見た時の光景とは比べ物にならないほど、勢いが増している。

のんきに夕立などといった、情緒的な言葉で表現している場合ではない。それでいて、この吹き荒れる天候の中で傘など差したらどうなるか、冷静に見て考えれば一目瞭然であった。

しかしそう考える余裕もなく、私は改札口を抜けて屋外に出ると一目散に走り出した。なんとしてでも持ち物を含む自分を濡れさせまいと、一本の折りたたみ傘を差しながら僅かばかり離れた自宅を目指して。


ちなみにその折りたたみ傘は、某家電量販店にて千円以内で買った代物である。これがいったい何を意味するのかというと、やがて自宅に着く頃にはその傘を「安物買いの銭失い」だと嘆く羽目になってしまうということだ。

これに懲りたら、安易に安物に手を出さないように、心に留めておかなくてはならない。ただでさえ、今後は一円たりとも無駄にできない状態がしばらく続くのだから。


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