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趣味が高じて手にしていた業務用ヘッドホン

今さらになって「あの時、どういう目的でコレを買ったんだっけ?」と振り返る物が、自宅にかなり残っている。


写真にうつっているヘッドホンもその一つだ。音楽業界では言わずもがな、各々のスタジオで当たり前に導入されている、ソニーのモニター用ヘッドホンである。



まだ私が実家暮らしをしていて、かつCDを大量買いしている時期に、そのヘッドホンを某ネット通販にて購入した。当時を振り返れば、元から音楽を聴くことが好きである趣味が高じて、興味本位で手を出したのだと思う。


あれから丸10年経過しているが、特にコードが断線して片方だけ聞こえないといった違和感や故障もかな?と思った部分もなく、現在も平気で使い続けている。やはりプロ御用達だけのことあって、耐久性がずば抜けて高いことを実感している。

実際、一度もメーカー等に修理に出したことはない。強いて言えば、イヤーパッドの表面に亀裂が入ってしまい、見た目がよろしくないという理由で、1、2回ほど自力で交換していたぐらいである。

一方で、そのヘッドホンをしばらく使っていない時期もあり、一年間に一回も装着しないこともあった。保管する場所についても、そのままにしておくにはあまり適していない所に置いていたため、いっそのこと手放そうかとも考えていた。

が、結局手放せないまま、このタイミングになって再び使い始めるようになり、今に至っている。長らく放置していたために、どこかしら劣化しているのではないかと気がかりだったが、それはまったくの杞憂であった。


因みに私自身、音楽業界に片足すら突っ込んでおらず、なおかつイチから経験を積んでいない素人アマチュアである。そのヘッドホンを手にした時から今に至るまで、前述の通り趣味程度で使うことしか用途がない。

あくまでこれは、スタジオで使用することを目的とした業務用ヘッドホンだ。双方から発する音の周波数も一定なため、臨場感をはじめとした個性的な音を楽しみたいという人たちには、残念ながら向いていない。



ただ、昨今のYouTubeで話題になっている「THE FIRST TAKE」にて、アーティストが演奏を披露する際に装着しているのを、たびたび目にするようになった。その影響もあって、注目したり手にとって視聴する人も少なくないと思う。

プロの現場ではコレを使いながら音を確認しているんだ、と想像しながら聴いてみたり、それぞれの楽曲の原音に触れたいという目的で手に取っても、個人的にアリかもしれない。

音に関して追求すれば追求するほど、キリがなくなってしまうのはたしかだ。しかしモニター用ヘッドホンを通じ、耳に流れてくる音を視覚的にとらえることで、新たな発見に出会える。だからこそ音楽好きな人にとっては、一台でも持って損はないと思いたい。


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