GAME CHANGE vol.4 -Null・松岡諒氏-
美容ディーラー・ミツイコーポレーション デジタルブランディングの金丸(35)です。
名古屋で生まれ育ち、新卒で2011年にミツイに入社。
5年間営業、6年間ユニットリーダーを務め、2021年に上司も部下もいない新設部署「デジタルブランディング」を静岡本社で立ち上げました。
2023年からは東京支社に身を移し、企画・戦略・社内外のDX推進を行なっております。
美容業界の経営者の為のビジネスメディア、「GAME CHANGE」第四弾は"新時代を代表するサロン"を理念に掲げるNull・松岡諒氏が登場!
2023年6月、表参道徒歩1分の立地にオープンしたNull。
PREPPY2023年12月号で表紙・巻頭10ページの特集を飾り、某コンテストで全国2位に輝くなど、令和の美容業界に彗星の如く現れました。
Null共同代表の内の一人である松岡氏からは
1.デザイン×経営 フリーランス×教育 新時代の”超ハイブリッドサロン"
2.新時代のキャリアデザイン 美容学校卒業後4か月でフリーランスデビュー
3.Z世代のインサイトを理解した新時代の事業設計
3つのGAME CHANGEをお伺いしました。
1998年生まれ、25歳のZ世代経営者現る
現在の事業はサロン事業として合同会社Nullを経営しています。
Nullは表参道徒歩1分のデザインカラー専門店です。
他には、フリーランスという働き方を美容業界に浸透させたリーディングカンパニーであるGO TODAY SHAiRE SALONの新規事業として「Qin shaire salon」という若手限定のシェアサロンを運営しています。
自分の「ダウンパーマ」という技術のフランチャイズ展開や薬剤の開発と販売を同じく合同会社Nullの方でやっております。
新時代を代表するサロン
Nullは「新時代を代表するサロン」を理念に掲げています。
まず、一番の特徴はオープン時の平均年齢が”23歳"。
僕ら3人の代表が24歳、初期メンバー23歳で立ち上げました。
スタッフのSNS総フォロワー数は"22万人”です。
かなり個性の強いメンバーですが、統一して「デザインカラー」と「クリエイティブ」を強みにしています。
会社を立ち上げたのが2023年2月、お店は6月にオープンたのでまだ1年経っていないです
超ハイブリッドサロン
Nullの雇用形態は「ハイブリッド型」。
基本的にはフリーランスの形でやりながら、正社員のスタッフもいます。
形態としては面貸しに近いのかなと思うんですけど、面貸しと違うのは「ブランド力・教育・集客」を作り上げている点です。
今までにない新しいサロンの形態を目指して3人で一緒にやると決めました。
クリエイティブはNao、求人・教育はフウガ、経営は僕が見るという形で3人でオープン前から役割分担を明確にしてやり切っています。
オープン一年未満でPREPPY表紙掲載
掲載してもらえた理由としては、”広報に注力"していたからです。
プレスリリースを作成して、美容業界のメディアさんに「こういったメンバーで、こういった経緯で、出店をします。ぜひよかったら記事に取り上げていただけませんか」と記載した事前プロモートを送りました。
掲載後の求人募集を掛けると申し込みが殺到。
セミナーやメディアへの依頼をいただくという反響もありました。
新時代のキャリアデザイン
学生の時からシェアサロンという新しい働き方を知っていたこともあり、自分も早く”環境を創る側に回りたい"と思っていました。
なので技術もゼロ、顧客もゼロだったんですけど、早くやりたいという気持ちがあって美容学校卒業後4ヶ月でフリーランスに転身しました。
思い返すと今の自分だったらそうしてないんですけど、当時は変だったなって自分でも思いますね(笑)。
ただ、世の中に色んな学ぶツール・勉強する機会が溢れていたので、そこは自分の気持ちさえあればどうにでもなるなって確信がありました。
実際にお客様の前に立って、ハサミを握るんで中途半端な気持ちではやれないなと思いとにかく色んなオンラインサロンに入りました。
また、HAIRCAMPさんの動画コンテンツを視聴して技術を学びました。
集客ツールも充実してたんで、当時はminimoを使っていました。
minimoには「とにかく安く、モデルでもいいから安く切りたい」って方がたくさんいて、僕自身もとにかくカットして目の前の売上作らないと死ぬみたいな状況だったので、丁度需要と供給がマッチしていました。
今の僕があるのは、当時本当に死にそうだった時にminomoがあったお陰です。
GO TODAY SHAiRE SALONのバックオフィスを兼任
GO TODAY SHAiRE SALONで売上が定着してきた際に、本部から声をかけてもらいバックオフィス業務を兼任することになりました。
バックオフィスでは”ホームページの更新"、シェアサロンを使ってくれる美容師さんを増やすための施作を考える"マーケティング"、フリーランスの美容師さんが使ってる店舗を管理したり、キャリアやオペレーションのアドバイスをする”マネジメント"をしていました。
当時21歳でした。
美容学生の時には新規事業開発・コミュニティづくり、美容学校卒業後は教育サロンに入社し、フリーランスに転身し、バックオフィス業務を兼任するなど、様々なキャリアを歩んできたことが超・ハイブリッド型サロンNullが生まれたきっかけです。
当時周りの人に「両方両面(シェアサロンと教育型サロン、美容師とバックオフィス)を知ってる諒君だからこそできることが絶対にある」っていうことを何度も言っていただいきました。
その言葉を聞いて「そうだな、両面を見てやってきたからこそできることがあるな」と思って両面を極めて行き着いたのが今ですね。
Z世代による、Z世代の為のサロン
Z世代とは「気持ちを大事にする世代」なんじゃないかなって思っています。
「働き方・給料・売上」ももちろん大事にはしていますが、それ以上に「こういう気持ちで働きたい、こういう人と働きたい」という感情が強い世代だと思います。
お店を創る上でZ世代の深層心理はすごく大事にしました。
使用する薬剤や撮影にかかる費用など、PL(損益計算書)だけでパッと見たり、今までの価値観で見るとコストに見えてたことが、実はこの世代にはめちゃくちゃ有意義なものだったりします。
この投資によってパフォーマンスが上がり、売上が上がるのでむやみやたらにコストだと判断して削減しないように気をつけています。
僕自身がそうだったっていうのもあるんですけど、そこがなくなってしまうと単純に楽しくないですからね。
Z世代のマネジメント
僕の中ではZ世代のマネジメントで意識ていることが3つ明確にあります。
1つは「セルフマネジメント」。
自分で目標を立てて、自分でその目標に向かって、プロセスを立てて、自分のなりたい像に向かって進んでいく。
これは美容師としてという以上に、人として楽しい未来に向かっていくには絶対必要なものだと思っています。
こうしろああしろと言うよりは、こうした方がいいんじゃないかとこうやるといいと思うよっていうことを、その子の未来と掛け合わせながら作り、最後の管理に関してはちゃんと自分でやってもらうというのが僕の考えるセルフマネジメントです。
2つ目は「心理的安全性」。
心理的安全性を保つために、例えば360度フィードバックというものを取り入れています。
360度フィードバックとは、自分のことを他の人が見てどういうところがいいか、こういうところを改善した方がいいよということを、対面でみんながいる状態で行います。
最初はみんな緊張するし、言葉選びも難しかったりしますけど、終わった瞬間は本当に仲良くなります。
お互い成長の機会になりますし、心理的安全性が組織内でちゃんと保たれるために行っています。
3つ目は「個人の意見の尊重」です。
個人がこうなりたいとか、ああなりたいということを尊重してあげることが一番大事かと思っています。
個人の意見に、組織が共鳴できる場所、組織が手伝える場所、その子としてこういう風にやるといいんじゃないかのアドバイスをして、個人の意見や自分の将来を発信しやすい状態を創るようにしています。
将来の目標は、鐘を鳴らすこと
経営者として一流を目指していきたいと思っています。
他の業界だと同い年・同世代で、会社を上場させていたり、会社の規模を大きくしてその事業を売却するなど、すごい成果を上げている経営者さんがいっぱいいます。
僕は美容師から、美容業界からそういうことを産んでいきたいという気持ちがあります。
なので、無謀とは思われるかもしれないんですけど、「鐘を鳴らしたい」と思っています。
一流の経営者として認められることが鐘を鳴らすこと(上場)だと思っているので、それを目指していますね。
あなたにとって、GAME CHANGEとは?
「先代の良いものを引き継ぎ、悪いものを終わらせる」
僕たちは古くは武士の時代から、先代が築き上げてくださった世界や技術、
知識があるからこそ今こうやって幸せに過ごせているんじゃないかなと思っています。
逆に反面、その世代の方々が取り組みきれなかったこと、救いきれなかったものが一定数生まれていると思っています。
そこに対しては、僕たちが責任を持って終わらせに行くことを意識して仕事をする。
それがGAME CHANGEに繋がるんじゃないかなと思っています。
そうすることで、今度は僕たちの後世がまた僕たちのように楽しく働くことができる。
逆に反面、 僕たちも取り組みきれないものとか悪いものを生んでしまうと思うんですけど、今度はそれをその世代の誰かがなくしてくれて、また良いものを創ってくれる。
そういうことをを繰り返していくことで、ずっとGAME CHANGEがされていって将来的には業界がどんどん良くと信じてます
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