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#017 お父さんになりたい。

今日も、息子たちの話を書きます。

我が家には小6と小4の息子がいます。彼らは最近、よくお父さんみたいになりたいと言います。お父さんみたいに、何になりたいのでしょうか?社長になりたい、そうです。

そういえば、私も、彼らと同じくらいの年の頃、社長になりたいと思ってました。私の父は、田舎で土建屋を営んでいました。まー、一応、社長の端くれと言いましょうか。最盛期には20人くらいの従業員はいたと思います。しかし、下請けの下請けのような会社だったので、経営状況は厳しく、会社を維持するための人件費や重機等の費用が優先され、社長さんの給料が無い月もあり、我が家は貧乏暮らしそのものでした。それでも、父親が会社の社長である、というのは、少しながら、私の誇りではありました。そして、私の父親が起業したのが31歳という年齢だったことも、私には衝撃的でした。衝撃を受けたのは、私が大学生になった頃ですが。

そして、私ですが。私も経営者に憧れ、土建屋を継ぐ流れがあると思いきや、父が56歳で他界いたしまして、会社も譲渡するということになり、大学では建築学科に入った私ですが、継ぐ会社自体がなくなったもので、一般企業に就職することになります。しかし、やっぱりずっと憧れていた経営者の道。どうやったら、この道に入れるものなのか。自分なりに模索する中、コンサルティングファームで企業の戦略を考える仕事を続けていると、今、勤めている企業の経営者の方々から、「一緒に経営しませんか?」と声をかけて頂いて、2年前より会社経営に携わっております。そして、当社は海外に本社がある企業でありまして、私は日本法人の代表取締役として現在に至る、ということになっております。

さてさて、前置きが長くなりましたが、彼らはなぜお父さんみたいに経営者になりたい、というのでしょうか?理由を聞いてみたところ、答えはいつも同じで、2人ともリーダーになりたいから、なのだそうです。総理大臣も、スポーツチームのキャプテンも、リーダーです。そこでなぜ、経営者なのでしょうか。単純に、カッコよいのだそうです。例えば、自分の考えをメンバーに伝えている姿。それがカッコよいのだそうです。えへ、テレますね。でも、よく考えると、それ言い出したの最近です。そうです、コロナ禍で、在宅で仕事する時間が増えました。そして、多くの時間をミーティングにあてているので、ミーティングする声が彼らにも聞こえているのかもしれません。そういえば、私の家も自宅の隣に、会社の事務所が建っていて、学校から帰ったら、父親が現場から戻って、社員の人と話したりする姿をよく見てました。私がコンサルの時代、子どもが寝る時間より前に帰ることなど、ほぼ不可能だったので、平日は朝食のときに会話するくらいだったし、職業柄、仕事の話は一切、家でしたことはなかったので、子どもにはお父さんの仕事、なんて触れる機会もなかったように思います。

そう思うと、今、こうやってコロナ禍になって、悪いことが圧倒的に多いですが、子どもと接する時間が増えただけでなく、彼らの将来の夢をつくる、大きな役割を担えていることを実感し、うれしくなります。

そして、ちょうど昨日の夕飯の時、経営者になるために必要な素養が2つあるよ、という話をしたので、それはまた別の機会に話します。


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