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#066 英語エッセイ、誰に習うか。

さて、次男の中学受験編、2回目。

前年10月に中学受験をすると決めた次男と私たちは、まず志望校を決めることから始めました。準備期間は4か月しかないため、特定の学校を狙い撃ちするしかありません。ということで、兄が再入学する予定の中学校を第一志望とし、もう一つ、私立の中学校を受けることを決めて、2校に絞って対策することにしました。どちらに進んでも、良い学校なのですが、やはり、第一志望に受かりたい、受からせたい、と思うのが、親心、子心です。

第一志望の学校の試験科目は、英語エッセイ、日本語エッセイ、志望理由書、グループディスカッションです。長男は別方式で受けていたので、テスト内容は違いますが、学校の雰囲気や学校側の狙いは大まかには理解できているつもりです。

何といっても、大敵なのは「英語エッセイ」です。
それは次男が英検準2級程度の英語レベルだから、なのではなくて、エッセイ自体を書き慣れていない、人生で初めて書きます!レベルなので、そもそものエッセイの書き方から、レクチャーを必要としていました。

ということで、早速、中学入試の英語に対応してくれそうな塾を探します。1月末ギリギリに帰国する予定だったので、オンラインで授業を行ってくれるところを探しました。調べてみると、4~5つくらいヒットしたでしょうか。問い合わせのメールを送って、何度かやり取りしてみたり、実際に体験授業を受けてみたりしました。っで、結論としてはどこもイマイチでした。
講師は、英語がネイティブレベルですとか、英語受験の対応実績が豊富にあります、アピールをしていましたが、そこじゃないんです、とエッセイを書くためのスキルやTipsを教えてくれる人が良いんです、と伝えても、結局、そこのレベルを保証してくれる何かはどの塾からも出てきませんでした。

あら、どうしましょう、と考えて、知り合いの誰かにお願いすることにするか、お父さんが直接、次男と向き合うか、でも、それはやりたくないな、と思っていたところ、一人のアメリカ人講師が所属している塾を見つけました。そして一度、体験授業をしてもらうことにしました。私は、次男が授業を受ける様子を少し離れたところから、見てみることにしました。

結論、他の塾を圧倒していました。即決です。
彼は日本在住なのですが、日本語は話せそうにありません。なので、英語エッセイの授業も90分間、フルに英語で受けることになります。その教え方や英語力が良くて、決めたわけではありません。彼は南カリフォルニア大学の出身で、普通に話しても地頭の良さを感じられるのですが、12歳にもならない子どもを捕まえて、大学生にレクチャーする時と変わらないようなエッセイの構成や質を求めてきました。レッスン自体も事前に配られた問いに対して、問答を繰り返していきます。なぜ、そう思ったのか?それとは違う視点の意見は無いか?反対の意見をするとするなら、どのような意見を出すか?エッセイの書き方を教えるのではなく、エッセイとして伝えたいことを書くための頭の整理の仕方を教えてくれる講師でした。

第一志望の中学校のアドミッションポリシーを読むと、まさにこの力を必要としていると書いてあります。一方で、ネットの掲示板をみると、うちの子は英検準1級の英語力なのに落ちました、とか。海外在住6年ですが、、、などのコメントがたくさんあります。英語は出来ても中身がないのよ、という返信で終わるようなコメントばかりです。今回、そういう勘違いをさせている塾が非常に多いことが分かってよかったです。

さてさて、とは言いつつも、10月から4か月間、この先生と英語エッセイ対策を進めることになりましたが、この時点では、前途多難、正直、合格は難しいレベルだと思いました。それは私だけでなく、先生もそう思ったことでしょう。この後の4か月の戦いについては、また書きます。

親バカながら、せめてもの救いは、彼、次男は地頭が良かったことです。地頭の良さとは、物事を抽象化して理解し、それを別のことに展開する際には、具体化して、その事象に当てはめて考えることができることです。地頭の良さがあれば、受験もなんとかなるかもしれない、という希望はありました。そして、長男の中学受験の経験も踏まえて、中学受験は2~3年の短期勝負なのではなく、12年間の積み上げです。それは、2~3年の差を簡単に飛び越えることができるアドバンテージです。詳細については次回以降の英語エッセイ対策の日々の中で、詳しく書いていきたいと思います。

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