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#051 彼がやってきたこと

長男の中学受験シリーズ、最終巻です。
彼がこれまでやってきたこと、直接的な試験対策と、間接的な中学受験に影響を与えるか分かりにくいがやってきたことを書きたいと思います。

まずは基本学習、間接的な対策から始めたいと思います。
日々の学習として、小1から毎日、かならず百マス計算をやることにしました。時間を計って、丸付けして。最初は、足し算から、引き算、掛け算、割り算。4年以降はミックスでやっていたように思います。なぜ百マス計算なのか?簡単な演算処理は考えることなく、反射的に計算できるようにしたかったからです。同じように、11×11や12×12、1+2+3+・・・+10など、すぐに答えを導けるようにしていました。結果として、中学受験の算数の基礎問に掛ける時間を短縮できたと思います。
次に、100名城に出かける体験。100のうち、今日現在で77の城を巡りました。本人がお城に興味があったのが、きっかけですが、実際に現地に行くことの意味は、都道府県が分かる、県庁所在地や主要都市が分かる、地形や気候、特産物、人口など、地理的な要素を理解することができる、城が建てられた・栄えた歴史的背景を理解することができる、などの社会の勉強には、事前学習と現地に行くのセットは何よりも効果があると思います。
次に、毎年、漢字検定を受けることにしました。単純に、漢字を覚えるため、慣用句や四字熟語も覚えるようにしました。さらに、故事成語を覚えるようにしました。さらには、物語や歴史的事件で語られた言葉を覚えるようにしました。たとえば、「ブルータス、お前もか」や「話せば分かる。問答無用」など。セリフを覚えることと合わせて、その言葉を発することになった背景を知ることで物語や歴史の理解が深まります。

次に、直接的な対応に話をうつしましょう。
まずは塾に行くこと。塾の授業を100%理解するように努めること。分からなかったら、先生に質問すること。小6の7月までは十分に出来ていなかったと思います。夏休みの合宿で、他の教室の受験生が先生にこぞって質問する姿をみて刺激を受けたようで、その後、整理ノートというものを自分で作って、先生に質問したこと、先生の回答を書いていました。
家では、基本的に塾の宿題を解くことがメインでしたが、他には、作文の練習をしました。作文というよりも適切な日本語を使えることを目的に、出口汪シリーズの論理国語、日本語論理トレーニング、論理エンジンなどを毎日、少しずつコツコツやっていました。もう一つは、グラフ問題特別ゼミ、というグラフの読み取り問題に特化した問題集を何度も解いていました。
過去問題は、早い子は9月くらいから解き始めるのでしょうが、長男は12月くらいからでしょうか。5年分くらいをコツコツ、毎日1教科ずつ解いていました。

そして、もう一つ、よくやっていたことは、夕食時に、社会問題に対して、家族それぞれがどういう意見を持っているかディスカッションしました。何が問題だと思うか、どのような意見を持っているか、誰が何を実行するべきか、10歳の次男も含めて、ディスカッションしました。他にも、歴史上に起こった出来事は、なぜ起こったのか、もし起こらなかったら、その後の時代はどうなっていただろうか、ということもよくディスカッションしました。

また我が家では、今流行りのクイズ番組のように、一問一答で正解を導くことをすごいことだと定義しなかったのが、とてもよかったように思います。答えが正確には分からないが、みんなが納得・賛同する答えは何か、それを導くことがすごいことだと、ずっと言い続けたことが、長男の成長を加速させたと感じています。

中学受験には、あまり参考にならないと思いますが、中学受験は単なる通過点であると考える方には、一つの参考になるのではないかと思います。

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