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政治講座ⅴ522「米国は南北戦争当時から国内の人心は2分割している」

 米国の分断が近年叫ばれているが、1861~1865に南北戦争で米国内で武器を取り合い戦っている。米国内では過激な舌戦が繰り広げられて選挙を戦っている。米国には2つの国が存在すると言われる所以は共和党が政権をとるか、民主党が政権をとるかで180度政策が変わる要素を持つ国なのである。要するに外交もコロコロ変わるのである。米国の中間選挙の結果を注視している。米中間選挙(11月8日投開票)、楽しみである。

         皇紀2682年10月31日
         さいたま市桜区
         政治研究者 田村 司


米社会、深刻な「部族」化=ライバル党を脅威視――現・前大統領が拍車・中間選挙

2022/10/30 07:07


© 時事通信 提供 撤去されるリー将軍の銅像=2021年9月
、米南部バージニア州リッチモンド(AFP時事)


 米中間選挙(11月8日投開票)は終盤戦に入った。一部の世論調査によると、民主、共和両党の支持者のそれぞれ約8割が相手の政策を「脅威」と感じ、将来への危機感を募らせている。専門家らは、自らの集団を被害者と見なす一方で他集団を敵視する「部族主義(トライバリズム)」が米社会で一段と深刻化していると警告する。

 首都ワシントン北西部ジョージタウンからポトマック川を渡り、バージニア州を縦断する国道29号。同州フェアファックス郡は9月中旬、国道の名称「リー・ハイウエー」を廃止すると決定した。南北戦争(1861~65年)で奴隷制を支持した南軍の司令官ロバート・リー将軍をたたえたものだからだ。

 バージニア出身のリー将軍は全米で英雄視されてきたが、トランプ前政権時代の2017年に入って民主党左派などから「黒人弾圧の象徴」との声が拡大し、州内の将軍の像が相次いで撤去された。

 一連の動きに反発するかのように、中間選挙の前哨戦と目されていた21年11月のバージニア州知事選では、無名だった共和党のヤンキン氏が「教育」を争点にして勝利同氏は過激な「反人種差別教育」を制限すると公約した。

 同時期のバージニア州下院選で初当選したアンダーソン議員(共和)は国道29号が通る町カルペパーで取材に応じ、「歴史上、奴隷を所有していたすべての人物が狙われている。リー将軍が奴隷制に反対していた発言は顧みられていない」と批判。「私たちは今や赤色(共和)の部族と青色(民主)の部族に分かれ、意見が何一つ一致しない」と嘆いた。


© 時事通信 提供 トランプ前米大統領の集会に参加する支持者ら
=9月17日、オハイオ州ヤングスタウン(AFP時事)


 NBCニュースの世論調査によると、民主党支持者の81%、共和党支持者の79%が相手の政策を「米国を破壊する脅威」と認識。民主党支持者は共和党による「投票妨害」や反体制的な「トランプ主義」に、共和党支持者は民主党による「政府の管理強化」「憲法の拡大解釈」などにそれぞれ危機感を抱いている。

 現・前大統領も「部族化」に拍車を掛けている。バイデン大統領は今回の中間選挙を自らへの審判ではなく、民主と共和の「非常に異なった展望」の選択と訴える。トランプ前大統領が掲げるのは、民主党やリベラル派が支配する「影の政府」からの政権奪還だ。

 米外交問題評議会(CFR)のクリス・タトル上級研究員(内政担当)は「人々は今、自分が同意できるものに取り囲まれている。その結果、意見が違う相手を他の集団の一員とみて全体を敵にしてしまう。中間選挙を経て相互不信が極まれば、次に暴動のような非民主的なことが起こり得ると肝に銘じなくてはならない」と警鐘を鳴らす。 


© 時事通信 提供 米中間選挙の民主党候補の集会に参加する
支持者ら=26日、ペンシルベニア州ピッツバーグ(AFP時事)

My opinion

歴史を冷静に判断するときは、現代に基準で物事を考えてはならない。
その当時の社会情勢を十分考慮して、その置かれた環境でその人々の判断や思想、教育、利害関係などすべて考慮に入れなければ正当な評価は出来ない。
現在の基準で悪と決めつけて抹消しようとする行為は、歴史の隠蔽・捏造を助長させることになる。
歴史は変えられられないがその歴史を教訓として現在未来に役立てることが歴史を学ぶことの重要性であると考える。
まさに「温故知新」であると考える。
上記の銅造を撤去・廃棄する行為は、「歴史」を抹殺し、歴史を教訓にする教材を廃棄する行為に他ならないのである。そして、その歴史物の廃棄抹消から、人類は同じ間違いを繰り返すのである。
都合の悪い事実を隠蔽し、捏造することで、また同じ事を繰り返すのである。  
翻って、現在の米国の議会は言論の場ではなく、党利党略の利害関係の衝突の場であり、相手の意見を理解して、折衷点を見出す議論がなされていないように見える。それが結果的に政党支持者による暴力の激突を生む原因であると憂慮する次第である。     どんとはれ!


参考文献・参考資料

米社会、深刻な「部族」化=ライバル党を脅威視――現・前大統領が拍車・中間選挙 (msn.com)

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