政治講座ⅴ1285「中国のシャドーバンク」
中国の経済は闇が深い。中国の影の銀行（シャドーバンク）も影響がでている。金融関係は無傷ではない。これだけ悪化した中国経済を俯瞰すると「中国共産党に統治能力の欠如」と「国民を豊かに出来ないことが露呈した」に過ぎない。企業内容等開示（ディスクロージャー）制度とは、有価証券の発行・流通市場において、投資者が十分に投資判断を行うことができるような資料を提供するための制度である。情報隠蔽体質の中国共産党にはこのような情報開示はできないのであろう。旧ソ連はゴルバチョフ時代のグラスノスチ（情報公開）によって崩壊した。中国が盛んに情報隠蔽するのは、「旧ソ連の崩壊の原因」と「中国共産党の情報公開」を同一視しているからであろう。中国の反スパイ法は「情報隠蔽するための法律である」ことが伺える。
今回はシャドーバンクに関する報道記事を紹介する。
皇紀2683年8月19日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
中国の中植企業集団が債務再編を計画、ＫＰＭＧ起用－関係者
Bloomberg News によるストーリー •55 分
（ブルームバーグ）： 資金繰り難に陥った中国のシャドーバンキング（影の銀行）大手、中植企業集団が債務再編を計画しており、自社のバランスシートの監査を進めるため、ＫＰＭＧを起用した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、流動性不足が深刻化する中、北京に本社を置く中植は７月終盤にバランスシートの検証に向け、ＫＰＭＧを起用。投資家への償還のため検証後に債務を再編し、資産を売却する方針だという。同社は１兆元（約20兆円）超相当の資産を管理している。
関係者によれば、中植がどれくらいの投資商品で不履行を起こしたのか、仮に清算された場合に不足分を補うのに十分な資産が残されているのかは現時点で不明。再編となれば、長期にわたるプロセスとなる公算が大きいという。中植はほぼ全ての商品で支払いを停止していると関係者は述べた。
中植に電子メールでコメントを求めたが、返信はなかった。ＫＰＭＧには複数回電話したが、応答がなかった。
原題：China’s Troubled Shadow Bank Plans Debt Restructuring, Taps KPMG（抜粋）
(情報を追加し更新します)
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中国当局、恒大集団の本土部門を調査－ディスクロージャー違反の疑い
Jacob Gu によるストーリー •2 時間
（ブルームバーグ）： 中国恒大集団の本土部門、恒大地産集団は16日遅く、ディスクロージャー（情報開示）違反の疑いで中国証券監督管理委員会（証監会）の調査を受けていると上海証券取引所に届け出た。
届け出によれば、恒大地産は証監会からの通知を同日受け取った。証監会の調査に積極的に協力し、開示義務を果たすとしている。かつて国内最大級の不動産開発会社だった恒大集団は、中国不動産危機の象徴となっている。
ディスクロージャー不正疑惑に対する証監会の調査は珍しくはない。地元メディアは先月、７月18日時点で調査対象となっている本土上場企業73社のうち、７割余りに情報開示違反の疑いがあると報じた。
原題：Evergrande Onshore Unit Says It’s Being Probed by China Watchdog（抜粋）
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中国の碧桂園、最後の「買い」判断失う－ジェフリーズも引き下げ
John Cheng によるストーリー •10 分
（ブルームバーグ）： 中国の不動産開発業者、碧桂園は海外の主要証券会社による株式投資判断で最後の「買い」を失った。資金繰りに苦しむ同社は初の社債デフォルト（債務不履行）に近づいている。
ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループのカルビン・リョン氏は、売上高でかつて中国最大の不動産開発業者だった碧桂園の投資判断を「ホールド」に引き下げた。等級の低い都市での販売見通し悪化と、新規資金調達に向けた増資のリスクを理由に挙げている。
ＪＰモルガン・チェースやモルガン・スタンレーなどの投資銀行もこの数日間に碧桂園に対する投資判断を引き下げた。流動性危機の深刻化に伴い、同社の株式と債券は急落している。同社は16日、社債の償還に「多大な不確実性」があると警告。デフォルトが差し迫っている可能性を示すこれまでで最も強い兆候となった。
碧桂園の株価は香港市場で１月の高値から75％下落し、１株当たり１香港ドルを割り込んだ。2018年のピーク時に約500億ドル（現在のレートで７兆3100億円）に上った時価総額は、わずか28億ドルに縮小した。17日は３営業日ぶりに反落し、一時８％超の下げ。
関連記事
中国の碧桂園 、社債償還巡る「多大な不確実性」について警告中国経済の新たなリスク、碧桂園19％安－オンショア社債取引停止中国の碧桂園、株価が１香港ドル割り込む－債務懸念続く
原題：Country Garden Loses Its Last Buy Rating From Global Brokerages（抜粋）
--取材協力：Kevin Kingsbury.
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世界のヘッジファンド、中国株を積極的に売却＝ゴールドマン
Reuters によるストーリー •1 日
[ニューヨーク １５日 ロイター] - 中国の不動産懸念が高まり、経済指標が低迷する中、世界のヘッジファンドは同国の株式を積極的に売っている。ゴールドマン・サックスが１５日にリポートで指摘した。
８月前半はあらゆる種類の株式が売られたが、Ａ株が売りの６０％を占めているという。
ゴールドマンによると、ヘッジファンドは８月１４日までの１０営業日のうち８営業日で中国株を売り越しており、顧客は長期と短期双方のポジションを解消しているという。
１０営業日中の売り越し日数としては２０２２年１０月以来で最長となった。過去５年間で見てもその長さは際立っている。
共産党中央政治局の７月２４日の会合後の５営業日に、ヘッジファンドは刺激策への期待感から取得した中国株のうち７０％を売った、とゴールドマンは推計している。
海外上場のインターネット関連中国企業に連動する「クレーンシェアーズＣＳＩチャイナ・インターネットＥＴＦ」は８月に１２％低下。月間では２月以来の大幅な低下となっている。
ゴールドマンは、プライムブローカー部門を通じて投資家に融資やトレーディングサービスを提供しており、ヘッジファンドの投資動向を追跡することができる。
世界の投資家は中国経済への懸念を強めている。先行きの見通しが暗い中、政策対応は不十分とみられている。
コーチューやＤ１キャピタル、タイガー・グローバルなど米国を拠点にするヘッジファンドは第２・四半期に中国株のポジションを縮小した。
中国主要国有銀、今週欧米時間にドル売り・元買い実施か＝関係筋
Reuters によるストーリー •1 時間
［上海 １７日 ロイター］ - 中国の主要国有銀行は今週、人民元の急速な下落を食い止めるため、オンショアとオフショアのスポット市場でドル売り・元買いに奔走したもようだ。複数の関係筋が明らかにした。
国有銀行は自ら取引したり顧客の注文を執行したりすることもあるが、元が現在のように圧力を受けている際は中国人民銀行（中央銀行）の命令で行動することが多い。
上海のあるトレーダーは「国有銀行のドル売りは元安ペースを遅らせるための新常態（ニューノーマル）となっている」と語った。
関連するビデオ: Reuters
中国の景気減速はどこまで続く？カギを握る「家計の消費」（字幕・16日）
２人の関係筋は１７日、国有銀行の海外支店が今週、ロンドンとニューヨークの取引時間中にドルを売っていたもようだと明らかにした。
このようなドル売りはオフショア元の下落を抑制し、オンショア元との大幅な乖離を防ぐ可能性がある。
元は対ドルで今月に入ってから約２．４％、年初来では６％それぞれ下落。０４４２ＧＭＴ（日本時間午後１時４２分）現在、オンショア元は１ドル＝７．３１４５元。直近のオフショア元は７．３４００元で取引されている。
＊内容を追加しました。
中国不動産危機、影の銀行に波及－信託商品の投資家が異例の抗議
Bloomberg News によるストーリー •2 時間
（ブルームバーグ）： 中国人投資家が中融国際信託の拠点前で抗議活動を行った。中国最大級のシャドーバンク（影の銀行）である同社が数十の投資商品の支払いを怠ったため、こうした商品の買い手が怒りを爆発させた。
この出来事を捉えた複数の動画は、中融が安全な投資先として売り出した高利回り商品の支払いを要求する20人余りを捉えているもよう。
ソーシャルメディアの微信（ウィーチャット）に投稿された１本の動画では、女性が「なぜ返してくれないのか」と怒りをぶちまけている様子が見て取れる。
女性はさらに「もう満期が来ている。決算書に利益が出ていると書いてある」と訴えた。ブルームバーグ・ニュースがこの動画を確認した。
中国では珍しいこうした抗議行動は、経営難の中融が抱えるトラブルがこれまで知られていたより深刻なことを示しており、不動産不況の影響が金融セクターにまで及んでいることが分かる。
中融などが販売している信託商品の多くは中国恒大集団のような問題を抱えた不動産開発会社が運営する住宅プロジェクトが裏付けとなっている。
中国の信託業界は２兆9000億ドル（約425兆円）規模に上る。業界大手の中融は富裕層や法人顧客の貯蓄を預かり、融資に回したり、不動産や株式、債券、商品に投資をしたりしている。
データプロバイダーのユーストラストによると、中融には今年満期を迎える総額395億元（約7900億円）の高利回り商品が270本ある。
中国当局はすでに、中融を一部所有している中植企業集団のリスクを調査する作業部会を設置した。中融は全額を償還するための計画を今のところ有していないとしている。
ゴールドマン・サックス・グループの楊碩アナリストはリポートで、「最近の純資産価値切り下げや償還を考えると、信託商品の伸びは鈍化すると予想され、その結果、不動産の融資条件が厳しくなり、銀行の収益やバランスシートに影響を与える可能性がある」と指摘した。
中融取締役会秘書の王強氏は今週の投資家との会合で、同社は一部商品の支払いを８月８日に怠り、７月下旬から少なくとも他に10件の支払いが遅れていると伝えた。関係者の１人によれば、中融は現在、少なくとも30商品の支払いが滞っており、幾つかの短期金融商品の償還も停止している。中融の流動性は突然枯渇したと王氏は説明した。
ブルームバーグ・エコノミクス（ＢＥ）によると、信託セクターの不動産へのエクスポージャーは2022年末時点で約２兆2000億元と総資産の10％に相当。中融は９番目に大きな信託会社で、資産は約6000億元。
関連記事
中国の中植企業集団が債務再編を計画、ＫＰＭＧ起用－関係者 中国、大手資産運用会社の投資商品支払い遅延で作業部会設置ー関係者中融国際、数十の商品で支払い遅延－シャドーバンク問題浮き彫り
原題：China Shadow Bank Crisis Sparks Protest by Angry Investors (1) （抜粋）
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中国の資産運用大手「中植企業集団」、債務再編へ…経営陣「破綻も選択肢」
読売新聞 によるストーリー •2
【北京＝山下福太郎】ロイター通信は１７日、中国の資産運用大手「中植企業集団」が、債務の再編を行う予定を明らかにしたと報じた。すでに全ての投資商品で支払いを止めたともしており、デフォルト（債務不履行）を回避できるのか、予断を許さない状況だ。
関連するビデオ:)Reuters
中国の信託大手、中融国際が投資商品で支払停止 北京で投資家が抗議（字幕・17日）
同通信やＳＮＳ上の記録によると、１６日に投資家との会合が開かれた。経営陣は債務の再編や圧縮を通じて自主再建を目指す計画を強調したが、「破綻も選択肢」との考えも示した。
再編対象となる負債の規模や、債務超過に陥ったかどうかについては明らかにしなかったという。中植は１兆元（約２０兆円）超の運用資産を持ち、不動産市況の低迷などの影響で資金繰りが急速に悪化している。
中国恒大集団が声明を発表「破産申請ではない」
テレ朝news によるストーリー •2 時間
ニューヨークの裁判所に破産法の適用を申請した中国の不動産大手、恒大集団が「破産申請ではない」と強調する声明を発表しました。
アメリカの連邦破産法15条の適用を申請したことについて、恒大集団が18日に声明を発表しました。
「破産の申請ではない」と強調し、「海外の債務再編を進めるための正常な手続きの一部だ」と主張しています。
今回の申請には、海外の債権者による差し押さえなどを防ぎ、再建を図る目的があるとみられています。
参考資料・参考資料
中国の中植企業集団が債務再編を計画、ＫＰＭＧ起用－関係者 (msn.com)
中国当局、恒大集団の本土部門を調査－ディスクロージャー違反の疑い (msn.com)
中国の碧桂園、最後の「買い」判断失う－ジェフリーズも引き下げ (msn.com)
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