政治講座ⅴ459「狂人に凶器を預けるとこのような乱射事件となる。狂人に権力を与えると独裁政権になる。」
民主主義国家では権力の集中を防ぐために三権分立という手法を編み出した。しかし、悲しいかな、いつの世でもそのバランスが崩れて独裁政権が誕生している。今回はそのような社会で起こった事件を採り上げる。
皇紀2682年10月18日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
ロシア軍の訓練所で乱射、11人死亡 CIS加盟国出身者が関与か
毎日新聞 -
タス通信などによると、ロシア国防省は15日、ウクライナに隣接する西部ベルゴロド州の軍の訓練所で乱射事件があり、関係者11人が死亡し、15人が負傷したと発表した。乱射した2人は旧ソ連11カ国で構成される「独立国家共同体」(CIS)の加盟国の出身だと説明されているという。
国防省の発表では、2人の実行犯はウクライナの前線への派遣に備えて訓練を受けていた志願兵たちに向けて乱射した後、反撃を受けて射殺されたという。ロシアのニュースサイト「ソタ」は、訓練所がベルゴロド州のソロチという村落にあり、100人近くが訓練を受けていたと報道。CIS加盟国のタジキスタンの出身者が乱射に関与したとの情報も流れている。ウクライナは近年、CISへの参加を取りやめているが、正式に脱退はしていない。
ロシアはウクライナ南部クリミアとロシアを結ぶ「クリミア大橋」で今月8日に起きた爆発について「ウクライナ特務機関によるテロ工作」と断定し、報復として10、11両日にウクライナ全土にミサイル攻撃を仕掛けていた。プーチン露大統領は14日の記者会見で、ウクライナ都市部への大規模な攻撃を実施しない考えを表明したが、今回発表された乱射事件にウクライナが関与していたと断定された場合、新たな報復攻撃の理由に使われる可能性も出てきそうだ。
ベルゴロド州では、グラトコフ知事が11日、通信アプリ「テレグラム」に州内の変電所が炎上している写真を掲載したうえで、ウクライナ軍の砲撃により炎上したと主張するなど、「ウクライナ軍による攻撃」が度々伝えられている。【大前仁】
プーチン氏、動員終了と大規模攻撃停止を示唆(10月15日)
毎日新聞 -
ロシアのプーチン大統領は、部分的動員令を終了する考えを示唆した。カザフスタンで開催された国際会議後の記者会見で語った。一方、米スペースXを率いるイーロン・マスク氏はツイッターで、ウクライナに提供してきた衛星通信サービスを停止する可能性に触れた。ウクライナ情勢を巡る日本時間15日までの動きをまとめた。【デジタル報道センター】
プーチン氏、動員終了を示唆
プーチン大統領は14日、9月下旬に出した部分的動員令について、2週間以内に目的の人員を確保できるとの見通しを語り、動員を終了させることを示唆した。またウクライナへのミサイル攻撃にも言及し、さらなる大規模攻撃について「必要はない」と述べ、停止する考えを示した。【関連記事】プーチン氏、部分的動員令終了を示唆 都市攻撃も停止の考え示す
マスク氏、衛星通信の提供停止か
米宇宙企業「スペースX」を率いる実業家のイーロン・マスク氏は14日、ウクライナに提供している衛星通信サービス「スターリンク」について「無期限に資金を出し続けることはできない」とツイッターに投稿した。ロシアの侵攻後、スペースXはウクライナの通信インフラを支える重要な役割を果たしてきた。【関連記事】マスク氏、ウクライナへのネット衛星提供停止を示唆
ノルド・ストリーム評価に批判
ドイツとロシアをつなぐガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」について、ドイツのメルケル前政権が「ドイツ及び欧州連合(EU)の安全性を脅かすものではない」と結論付けた評価報告書をまとめていたことが分かった。パイプライン停止でエネルギー危機に陥るドイツでは、当時の評価への批判が高まっている。【関連記事】「ノルド・ストリーム2はEUを脅かさぬ」 独前政権評価に批判
参考文献・参考資料
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?