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政治講座ⅴ1183「ロシアから亡命中の人物」

ロシアのクーデター、内乱・動乱を思わせた一日であった。今回はロシアから亡命した人々に焦点を当ててみた。そして、ロシアでは暗殺も平然と行われているのである。プリゴジン氏の亡命後は暗殺の運命が待っているのである。
今回は報道記事から今後の顛末を占う。

     皇紀2683年6月26日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

【ロシア】ワグネル、モスクワに進軍せず撤収-プリゴジン氏亡命へ

Bloomberg News によるストーリー •

(ブルームバーグ): ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏はモスクワ方面への進軍を停止し、流血の事態を避けたいとして戦闘員らに各拠点に戻るよう命じた。ロシアのプーチン体制にとって過去最大の脅威となった事態はひとまず収束した。
  プリゴジン氏は24日遅く、「24時間でモスクワから200キロ圏内まで来た」との音声メッセージをテレグラムに投稿。「今や血が流れかねない時を迎えている。ロシア人の血が流れる可能性があるという事実を自覚し、われわれは部隊を方向転換させている」とした。
  どこまで部隊を撤退させるかは示さず、その他の詳細についても語らなかった。プリゴジン氏の部隊が、占拠していたロシア軍南部軍管区司令部のある南西部ロストフ州の州都、ロストフナドヌーから撤退を開始したとタス通信は伝えた。
  ロシア大統領府によれば、事態収拾に向けた取引の一環として、プリゴジン氏の隣国ベラルーシへの出国を認め、同氏とワグネル戦闘員に対する反乱罪での刑事訴追手続きを取り下げるとプーチン大統領が自ら保証したという。
  ロシアのペスコフ大統領報道官は「これ以上の犠牲を伴わず、緊張のレベルをさらに高めることなく、事態を収拾することができた」とコメントした。
  ベラルーシのルカシェンコ大統領が仲介したとロシア政府が主張する合意について、プリゴジン氏側はこれまでのところ確認していない。
  同氏のテレグラムへの投稿の少し前、ルカシェンコ氏は、プーチン氏からの要請でプリゴジン氏と交渉を行い、進軍を止めることで合意したと述べていた。
  バイデン米大統領は24日、刻々と変化するロシア情勢について、スナク英首相とフランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相と協議し、「ウクライナへの揺るぎない支援」を確認した。ホワイトハウスが声明で明らかにした。
  罪に問わないままプリゴジン氏の出国を許すことは、「プーチン大統領のシェフ」の異名を取る男が先導した反乱に同大統領が屈せざるを得なかった印象を与える危険がある。
  大統領が24日のテレビ演説で、ワグネルの進軍を「裏切り」と非難した後も、プリゴジン氏の部隊は実質的に制止を受けることなく、モスクワから数時間という距離まで進んだ。
  プーチン氏はテレビ演説で「われわれが直面しているのはまさに裏切りだ。過度な野心と個人的な利害が反逆につながった」と指摘。反乱を組織し、準備し、仲間に対して武器を取った者たちは、ロシアを裏切ったのであり、その罪を償うことになると述べ、「このような脅威から祖国を守るためのわれわれの行動は厳しいものになる」と訴えていた。
  この演説後にプリゴジン氏は、ワグネルが降伏することはないと断言。ワグネルに対する攻撃はプーチン氏の「深刻な誤り」で、「大統領の要求に応じて投降する者は誰もいない」と主張。ワグネルは政府の求めに応じてウクライナでの戦争に加わった「愛国者」であり、ロシアが「汚職と欺瞞(ぎまん)、官僚主義にまみれた」国であり続けてほしくないと語っていた。
  プーチン氏がこの問題で国民向けに演説をしなければならなかったという事実は、ワグネルのモスクワ進軍が政権内部で予想されていなかったほど速かったことの表れだ。プーチン氏はモスクワで身を潜め、状況の展開を逐一報告されていたとみられる。
  プリゴジン氏はモスクワへの「正義の行進」を率いると表明し、24日朝にはロシア南部の都市ロストフナドヌーの軍事基地にいるとする動画を投稿していた。

モスクワは厳戒態勢

  モスクワの南方約350キロの距離にあるリペツク州では、ワグネルの部隊が移動していることが確認されたとアルタモノフ同州知事がテレグラムで報告し、住民に対して屋内にとどまるよう呼び掛けていた。モスクワから約160キロのカルーガ州では、州内への移動制限を同州知事が発表した。


Prigozhin's Forces Advance Toward Moscow | Wagner forces have passed Lipetsk, less than 300 miles from the capital© Bloomberg


  ロストフとリペツク州の間に位置するボロネジ州では燃料貯蔵施設が爆発し、上空を軍用ヘリコプターが旋回している動画がソーシャルメディアに出回った。同州のグセフ知事は施設が火災に見舞われたことを明らかにしたが、詳細は説明していない。

関連するビデオ: ワグネルがロシア南部の都市掌握と主張、「プリゴジンの乱」にプーチン氏は断固たる対応(字幕・24日) (Reuters)

Reuters
ワグネルがロシア南部の都市掌握と主張、「プリゴジンの乱」にプーチン氏は断固たる対応(字幕・24日)

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モスクワ市内とその周辺部、ボロネジ州では、対テロ体制が導入されたと当局者が発表。国営タス通信によると、モスクワでは政府庁舎の周辺などで警備が強化された。同市のソビャニン市長は26日を休日にすると発表し、「複雑な」状況により道路が閉鎖されている可能性があるとして市内周辺の移動を控えるよう市民に呼び掛けた。屋外や教育関連施設の市民参加行事も7月1日まで全て中止された。

「死ぬ覚悟ある」-プリゴジン氏

  政治コンサルタント会社Rポリティクの創業者タチアナ・スタノワヤ氏は、プーチン氏にはロシア軍指導部の支持があるものの、下級兵士らの反応は判断しがたいと指摘。「発砲するよう命令を受けた個人の兵士はどう反応するだろうか」と述べた。
  プリゴジン氏は同日早くに投稿した動画で、軍の作戦は「通常通り」続けられていると説明。ウクライナでの戦争におけるロシアの「膨大な」犠牲者数を国防トップらがごまかしていると批判し、当局が認めているより「3倍から4倍多い」と述べた。
  同氏は別の音声メッセージで、「われわれは皆、死ぬ覚悟ができている」と発言。ワグネルには2万5000人の兵士がおり、さらに2万5000人が加わる準備ができているとし、「われわれは祖国のため、解放されるべきロシア国民のために死ぬ」とも述べていた。
  ロシア国防省は、国営テレビを通じた声明で、ワグネルの戦闘員らに対し「プリゴジン氏の犯罪的冒険にだまされている」として「武装反乱」を断念するよう呼び掛けた。
  ウクライナのゼレンスキー大統領はツイッターへの投稿で、ロシアは「弱さと政府の愚かさを隠すためにプロパガンダを利用した」と指摘。前日からの出来事はロシアの「全面的な弱さ」の表れだと述べ、「ウクライナはロシアの悪と大混乱の広がりから欧州を守ることができる」と付け加えた。  

G7外相は電話協議

  プリゴジン氏とロシア国防省の確執は長年にわたるが、この劇的なエスカレートを米国と欧州は注意深く見守っている。ドイツ政府は予想外の事態であることを認めたと、当局者が明らかにした。23日にも政府高官が、プリゴジン氏はプーチン氏のために行動しているとの見方を示していたと、同当局者が述べた。
  主要7カ国(G7)外相はロシアで急展開する事態について電話で協議。米当局者はロシア軍にとってプリゴジン氏が邪魔になっていたことは明らかだとしつつ、同氏に並ぶ効果的な戦いができる者はロシア側にいないと指摘。プリゴジン氏をその地位から引きずり下ろすことができるとしても、犯罪者を含む完全に異質な軍事集団を管理するという難しい仕事にロシア軍は直面するだろうと語った。
  プーチン大統領はベラルーシのルカシェンコ大統領に電話し、状況を伝えた。ベラルーシの国営通信社ベルタが報じた。
  プーチン大統領はまた、カザフスタンのトカエフ大統領とも電話会談を行い、ロシアの状況について説明した。カザフスタン大統領府が発表したもので、トカエフ氏は「現在の出来事はロシアの内政問題だ」と指摘した。
  ロシア大統領府によると、プーチン大統領は24日、トルコのエルドアン大統領とも電話会談。エルドアン氏はワグネルの反乱に対してロシア当局がとる措置を「全面的に支持」すると伝えたという。トルコのアナドル通信は、ロシアが速やかかつ平和的な解決策を見いだせるようトルコは役割を果たす用意があると、エルドアン氏がプーチン氏に述べたと報じた。
  イラン外務省報道官はロシアの法の支配をイランは支持するとしつつ、ロシアで進行中の出来事は「内政問題」だとの認識を示した。
  ブリンケン米国務長官はロシア情勢を同盟国と協議。米国はロシアについて同盟国やパートナー国と協調する意向だと国務省が発表した。
  欧州連合(EU)のミシェル大統領は「明らかにロシア国内の問題」だとした上で、欧州首脳や主要7カ国(G7)のパートナーと連絡を取り合っていると述べた。
  英国防省はロシア情勢について、ロシアの治安部隊、特に国家親衛隊の忠誠心が「危機の行方の鍵になる」と分析。「この状態は、最近のロシア国家にとって最も重大な試練だ」とツイッター上で指摘した。
原題:Prigozhin Turns Forces Back in Deal With Kremlin to Drop ChargesPrigozhin Turns His Forces Back from Moscow, Avoids Showdown (1)、Wagner Chief Marches on Moscow in Mutiny Challenging Putin (1)Kremlin Says Erdogan Backs Putin as Turkey Offers to Help RussiaRussia Latest: Muscovites Urged to Stay Home With Wagner NearingPutin Denounces Wagner ‘Treason’ as Feud Erupts Into RevoltPrigozhin Says Wagner Won’t Surrender After Putin’s Address(抜粋)*IRAN SUPPORTS RULE OF LAW IN RUSSIA: FOREIGN MINISTRY SPOKESMAN、*IRAN CONSIDERS RECENT EVENTS IN RUSSIA TO BE ‘INTERNAL MATTER’、*BLINKEN DISCUSSED RUSSIA WITH ALLIES, RENEWED UKRAINE SUPPORT、*US TO COORDINATE WITH ALLIES, PARTNERS ON RUSSIA: STATE DEPT
(ホワイトハウスの声明などを追加して更新します)
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©2023 Bloomberg L.P.

ロシアからの亡命者

ミハイル・ボリソヴィチ・ホドルコフスキー

ロシアの元実業家・企業家、政治運動家。
石油会社ユコス社の元社長。
新興財閥(オリガルヒ)のひとり
2017年現在は、英国ロンドンで事実上の亡命生活。
2022年、ロシアによるウクライナ侵攻後の4月5日に米シンクタンクである大西洋評議会のZOOM討論会に参加し、「21世紀の欧州大陸で侵略戦争を始め、戦争犯罪にも関与する男がロシアのような国を支配するべきではない」と、プーチン大統領を危険視する発言を行った。
この討論会では、ロシアと中国の接近について「私の経験では中国は自分たちのアドバンテージをフルに使って揺さぶってくるタフネゴシエーターだ
ロシアが米欧と対立することは中国に付け込むスキを与える。プーチンが中国に接近するのはとんでもない誤りだ」と、対中依存によってロシアの資源が買い叩かれかねないという懸念を表明している。
オーストラリアン・ファイナンシャル・レヴューのインタビューに応じており、同年5月12日に記事になった。
それによると、1995年1月にスイスで行われた世界経済フォーラムに出席した際、カフェで、ジョージ・ソロスが同じロシアの実業家ボリス・ベレゾフスキーに「君はこれまでいい暮らしをしてきた、今、共産主義者が戻ってくる、逃げる時だ」と言っているのを聞いたという。その後、ロシア政府は800以上ある国営企業をオリガルヒたちに買い取らせた。2000年7月に大統領に就任したプーチンは、ボリス・エリツィン初代大統領の取り巻きに自分への忠誠を誓わせたという。
プーチン派のオリガルヒが企業を次々と取得していき、プーチン派以外のオリガルヒが粛清されていった。反発したホドルコフスキー自身も投獄された後に亡命を余儀なくされたという。このことから、今のオリガルヒは「プーチンに奉仕することと引き換えに権力と財産を得ている者」であると指摘している。

また、「ロシアは巨大かつ多様な国であることから、一元的に管理しようとすれば巨大な幕僚組織を持たねばならない。中央でこれほど大きな組織を持つことは、国民に対しては『外敵から国を守るということ』で説明されなければならない」ため、その正当性を保つために外敵に対する戦闘行為・侵略行為を続けることを余儀なくされるとプーチン大統領の行動原理を説明している。プーチン大統領も自ら権力を握った社会システムの囚人であるため、勝利・成功でしか国内に説明できないことから敗北するまで前進するほかなく、問題はどの土地で敗北するかだけであると語っている。

文藝春秋2022年7月号のインタビューにも応じ、プーチン大統領は「汚職と犯罪」でロシアを統治しており、経済社会問題を覆い隠すため「外敵」を利用して繰り返し戦争に訴えていると述べた。「戦争を長期化させて、ウクライナを支援し、ロシアに経済制裁をかけている西側が折れて来るのを待っている」のがプーチン大統領の目論見であり、「ウクライナを断固として支援し続け、プーチンを止めなければ、西側はおそらく1~2年のうちにもっと大きな代償を払うことになるということだ。少しでも譲歩すれば、プーチンは必ず次の攻撃を仕掛けてくる――そう指摘するゼレンスキー政権の見立ては正しい」としている。

ロシア人の心理については『反対を表明することによる身の危険への恐れ』と『ウクライナ人を虐殺する行為を肯定する悪者になりたくない』ことから「みんな嘘をついている」「どっちも悪い」という考えで自身を納得させようとしているもので、実際にロシアではプーチン政権への抵抗運動は危険であるため、現実に取りうる手段はサボタージュくらいだろうと見ている。「かつてはロシア人とウクライナ人はひとつの民だった」ことが事実でも、もはや別の国であり市民社会もロシアと違うアイデンティティーが確立済みであった。さらには「侵攻がウクライナをひとつにまとめてしまった」ことにロシア人は驚いているという。
2023年6月23日に民間軍事会社ワグネルの創始者エフゲニー・プリゴジンがロシア国防省に反旗を翻し武装蜂起(ワグネルの反乱)を開始した際にはプリゴジン支持を国民に呼びかけた。

ロシア雇い兵組織「ワグネル」の元指揮官、ノルウェーに亡命申請 ウクライナで実態見て

2023年1月17日

画像提供,REUTERS

画像説明,ロシア・サンクトペテルブルクにある民間雇い兵組織「ワグネル・グループ」のオフィス

ロシアの民間雇い兵組織「ワグネル・グループ」の元指揮官の男性が、ロシアとの陸路国境を越えてノルウェーに入り、亡命申請をしたことが16日、明らかになった。

ノルウェーへの亡命を申請したのはワグネルの元指揮官アンドレイ・メドベージェフ氏(26)。13日に越境し、ノルウェーの国境警備隊に拘束されたという。

メドベージェフ氏の弁護士ブリュンユルフ・リスネス氏はBBCに対し、メドベージェフ氏は不法入国容疑でオスロ地域で拘束されていると語った。

メドベージェフ氏はウクライナでの戦争犯罪を目の当たりにし、ワグネルを離れたのだと、同弁護士は述べた。

ノルウェーの国境警備隊はBBCに対し、全長198キロにわたるロシアとの国境を越えてノルウェーに入ったロシア人男性1人を拘束していることを認めた。「安全とプライバシーの理由から」これ以上のコメントは控えるとした。

ノルウェー北部フィンマルクの警察本部長は、男性1人が国境警備隊に拘束され、亡命を申請していると語った。

ロシアの人権団体「Gulagu」はこの男性はメドベージェフ氏だと認めた。同団体はメドベージェフ氏の出国を支援したという。

ワグネルのメンバーが西側諸国に逃れたのは今回が初めてとみられる。

「戦争犯罪を目撃」

Gulaguの創設者ウラジーミル・オセチキン氏はBBCに対し、メドベージェフ氏は2022年7月に4カ月契約でワグネルに加わったが、ウクライナでの職務中に多数の人権侵害と戦争犯罪を目撃して脱走したと語った。

オセチキン氏によると、メドベージェフ氏はロシア軍の元兵士で、2017年から2018年にかけて刑務所に服役した。ワグネルに加わると、ウクライナに投入された部隊の責任者となった。部隊には毎週約30~40人が追加投入されていたという。

メドベージェフ氏はGulaguがソーシャルメディア・チャンネルに投稿した動画の中で、自分との契約を無期限に延長する方針をワグネル側から知らされ、昨年11月にウクライナから逃れたと語った。

ロシアで2カ月間、地下で過ごし、先週にノルウェーに入ったという。

メドベージェフ氏はウクライナでの戦闘で、ワグネルの内部保安サービスによる「脱走兵の処刑」など多数の戦争犯罪を目撃したと、リスネス弁護士は説明。

「要するに彼(メドベージェフ氏)は裏切られたと感じ、一刻も早く去りたいと思った」のだとした。

さらに、メドベージェフ氏が戦争犯罪の証拠をノルウェーに持って行ったと考えているとし、今後数週間のうちに戦争犯罪を調査する複数グループと情報を共有するつもりだと付け加えた。

ワグネルの主張

ワグネル創設者エフゲニー・プリゴジン氏は、メドベージェフ氏がワグネルの元兵士だと認めた。

しかし、同団体は報道機関向けの発表で、メドベージェフ氏はノルウェーの市民権を持ち、ノルウェー出身の兵士の大隊を率いたことがあるとした。

プリゴジン氏はまた、メドベージェフ氏について「捕虜を不当に扱った」と非難し、「非常に危険」な人物だとした。

メドベージェフの弁護士リスネス氏は、プリゴジン氏のこうした主張は事実ではないとBBCに語った。

イギリスの当局者は、ウクライナに投入されたロシア側の勢力の約10%をワグネルが構成しており、先週にロシア軍がウクライナ東部ドンバス地方の町ソレダルを制圧するのに重要な役割を果たしたとみている。

ロシアはウクライナに投入する部隊員として数千人の囚人をロシア国内で募った。プリゴジン氏自身も元受刑者で、これらの囚人に6カ月間の兵役と引き換えに自由を保証すると約束している

ワグネルの雇い兵の数は、ウクライナ侵攻前は数千人ほどだった。そのほとんどはロシアのエリート連隊や特殊部隊の出身者など、経験豊富な元兵士と考えられていた。

ワグネルは2015年以降、シリアやリビア、マリ、中央アフリカ共和国に部隊を展開してきたとされる。

(英語記事 Wagner Group commander requests asylum in Norway


収監、殺害、亡命……ロシアの反政府指導者たちは今どこに?

2023年4月5日

ヴィタリ・シェフチェンコ、BBCモニタリング

画像提供,GETTY IMAGES

ロシアにはウラジーミル・プーチン大統領の対抗相手が実質的にいない。彼に批判的な声を上げてきた人の多くが、亡命を余儀なくされたり、投獄されたり、時には殺されたりしている。

2022年2月にウクライナに全面戦争を仕掛けるまでの20年以上にわたり、プーチン氏は反体制派を封殺し、ほとんど消滅させていた。

大統領就任当初、プーチン氏は非常に裕福で政治的野心を持つオリガルヒたちを従わせた。

ロシアの石油大手ユコスのトップだったミハイル・ホドロコフスキー氏は2003年、野党に資金援助した後、脱税と窃盗で禁錮10年の実刑判決を受けた。釈放後、ホドロコフスキー氏はロシアを離れている。

ボリス・ベレゾフスキー氏は、プーチン氏を政治的に支援していたが、決裂後の2013年に亡命先のイギリスで死亡した。自殺だと報じられている。

ロシアの主要メディアも徐々に政府の制御下に置かれるか、ロシア政府の公式発表に沿った報道をするようになった。

アレクセイ・ナワリヌイ氏

現在のロシアで最も著名な野党指導者はアレクセイ・ナワリヌイ氏だ。ナワリヌイ氏は、プーチン氏が「犯罪的な侵略」戦争で何十万もの人々に徹底的な打撃を加えようとしていると、刑務所から非難している。

ナワリヌイ氏は2020年8月、シベリアを訪問中に軍事用の神経剤「ノビチョク」を盛られた。この攻撃でナワリヌイ氏は生死をさまよい、ドイツに搬送されて治療を受けた

画像提供,GETTY IMAGES 画像説明,アレクセイ・ナワリヌイ氏

2021年1月にナワリヌイ氏がロシアに戻ると、反政府派の抗議が一時的に高まった。しかし同氏はすぐに詐欺と法廷侮辱罪で逮捕され、禁錮9年の実刑判決を受けた。服役中の同氏は現在、米アカデミー賞を受賞したドキュメンタリー映画「ナワリヌイ」で注目を集めている。

ナワリヌイ氏は2010年代、積極的に反政府デモに関与していた。また、政治基盤だった反汚職基金(FBK)による数々の暴露が、インターネット上で大きな注目を集めていた。FBKは2021年に過激派組織として非合法化された。ナワリヌイ氏自身も汚職疑惑をかけられたが、政治的な動機によるものと繰り返し否定した。

ナワリヌイ氏に関わった多くの人物が治安当局からの圧力にさらされ、一部は国外に逃亡した。これにはFBKのトップだったイヴァン・ジャノフ氏や元主任弁護士のリュボフ・ソボル氏、そしてロシア全土にあったナワリヌイ氏の事務所の所長たちの大半が含まれている。

ナワリヌイ氏の右腕だったレオニド・ウォルコフ氏も、2019年に資金洗浄(マネーロンダリング)疑惑で捜査が始まった際に、ロシアを離れている。

反戦活動家のイリヤ・ヤシン

服役中のプーチン氏批判者でもう1人著名なのは、ロシアのウクライナ侵攻を強く批判しているイリヤ・ヤシン氏だ。ヤシン氏は2022年4月、ユーチューブのライブ配信で、ロシア軍による戦争犯罪の可能性を捜査するよう求めるとともに、プーチン大統領を「この戦争で最悪の殺人者」と呼んだ。

このライブ配信により、ヤシン氏はロシア軍に関する「偽情報の拡散」の罪に問われ、8年半の禁錮刑を受けた。この罪を定めた法律は、昨年2月のウクライナ侵攻開始直後に、ロシア議会で急ぎ制定された。

画像提供,GETTY IMAGES  画像説明,イリヤ・ヤシン氏

ヤシン氏は、プーチン氏が初めて政権を握った2000年には17歳で、その頃から政治活動を行っている。

2017年にモスクワ市クラスノセルスキー区の区議会長に選ばれた後も、ロシア政府に批判的な主張を続けていた。

2019年には、モスクワ市議会議員選挙をめぐり、当局が無所属や野党支持の候補者の登録を拒否したことに対する抗議活動に積極的に参加したとして、1カ月以上拘束された。

毒を盛られたウラジーミル・カラ=ムルザ

英ケンブリッジ大学卒のジャーナリスト兼活動家、ウラジーミル・カラ=ムルザ氏は、2015年と2017年に謎の毒をもられ、意識不明となった。2022年4月には、ロシアのウクライナ侵攻を批判した後に拘束され、ロシア軍に関する「フェイクニュース」の拡散、「望ましくない組織」活動への関与、そして大逆の罪で起訴された。弁護人によると、有罪となれば最長で25年の禁錮刑となる可能性があるという。

カラ=ムルザ氏は、ロシア国内外の主要メディアでプーチン氏を批判する記事を数多く執筆していた。2011年には、ロシアの人権侵害者を対象とした欧米の制裁措置の採択に向け、野党の活動を主導した。

多くの欧米諸国が科すこれらの制裁は、マグニツキー法と呼ばれている。これは、当局による横領疑惑を内部告発した後、2009年にロシアの刑務所で死亡した弁護士のセルゲイ・マグニツキー氏にちなんでいる。

民主化闘争のアンドレイ・ピヴォヴァロフ氏

カラ=ムルザ氏は、元オリガルヒで亡命中のホドロコフスキー氏が立ち上げた民主派グループ「オープンロシア」の副代表を務めていた。この組織は「望ましくない」組織に認定され、2021年に解体された。オープンロシアの代表だったアンドレイ・ピヴォヴァロフ氏は、同グループへの関与によって禁錮4年の実刑判決を受けている。

カラ=ムルザ氏はそれよりも長い刑を受けるかもしれないが、親しい友人で主要な反政府指導者だったボリス・ネムツォフ氏とは違い、少なくとも生きている。

画像提供,GETTY IMAGES

画像説明,ボリス・ネムツォフ氏の殺害現場となった橋に手向けられた花やメッセージ(2015年2月28日撮影)

プーチン政権以前、ネムツォフ氏はニジニ・ノヴゴロド州知事やエネルギー担当相、副首相を務めたほか、ロシアの議会議員でもあった。その後、ロシア政府に批判的な立場に転換し、プーチン氏を批判する記事を数多く執筆。多くの反プーチン政権デモを主導した。

2015年2月27日、ネムツォフ氏はクレムリン(ロシア大統領府)近くの橋で4発の銃弾を受けた。前年にロシアがクリミアに軍事介入したことに反対するデモ行進への支持を呼びかけた数時間後のことだった。

ネムツォフ氏殺害で、チェチェン共和国出身の5人が有罪となったが、殺害の目的や誰の指示だったのかは明らかになっていない。同氏の死から7年後に発表された調査報告書では、殺害までの数カ月間、ネムツォフ氏が秘密暗殺部隊に連なる政府職員によってロシア全土で尾行されていた証拠が明らかになった。

メディアや個人も標的に

これら反体制派の有力者は、反対意見を表明したことで標的にされたロシア人のほんの一部に過ぎない。

昨年のウクライナ侵攻開始以来、ロシア国内の独立系メディアは厳しい規制や脅迫にさらされている。

先にロシアを離れていたニュースサイト「メドゥザ」に続き、テレビ局「ドシチ(TV Rain)」も国外に拠点を移した。リベラル紙「ノーヴァヤ・ガゼータ」はモスクワにとどまっているが、新聞の発行を止めている。ラジオ局「エコー・オブ・モスクワ」は、当局によって閉鎖された。

多くのニュース解説者がロシアから亡命した。ベテラン記者のアレクサンデル・ネフゾロフ氏は「外国の代理人」と見なされ、ロシア軍に関する「偽情報」を拡散したとして、欠席裁判で禁錮8年の実刑判決を受けた。

数百万人規模の読者や視聴者を持たなくても、標的にされる可能性がある。今年3月には、メッセージアプリ「テレグラム」に反戦チャンネルを開設していた数学科の学生ドミトリ・イワノフ氏が、やはり軍に関する「フェイクニュース」を拡散したとして禁錮8年半を言い渡された。

アレクセイ・モスカレフ氏は、13歳の娘が描いた反戦絵がきっかけで捜査対象となり、ソーシャルメディアで反戦的な投稿をしたとして禁錮2年となった。

プーチン大統領は20年以上かけて、自分の権力に挑戦する手ごわい敵を排除した。これがプーチン氏の計画なら、それはうまくいっていると言える。

国後島からの亡命却下か ロシアに男性引き渡しへ

2021/8/29 

海道内で今月19日に警察に保護され「亡命のため国後島から泳いできた」と話しているロシア人男性V・ノカルド氏について、ロシア大衆紙コムソモリスカヤ・プラウダ電子版は29日までに、日本への亡命が認められず、9月初旬にもロシア側に引き渡される見通しだと伝えた。

同紙は消息筋の話として、札幌出入国在留管理局が27日、政治亡命を認めないことを決めたと報じた。男性は在札幌ロシア総領事館に引き渡された後、北方領土を事実上管轄するサハリン州に9月2日にも送還される見通しだという。

ロシア通信によると、総領事館は8月27日に日本側からロシア人男性の拘束について公式に通知を受けたとし、日本への不法入国で拘束された者は規定に従い国外追放されると指摘した。

男性は40歳前後で、ロシア中部ウドムルト共和国出身。約3年前から国後島に住み、17日に行方不明になった。(共同)

2022年03月08日 16時00分メモ

祖国を捨てて逃げ出すロシア人やウクライナ人が急増、メキシコに渡ってからアメリカに亡命する事例も増えつつある

ロシアのウクライナ侵攻で100万人以上の民間人が故郷を追われている中で、ロシア人やウクライナ人がメキシコに渡り、車を乗り捨てて国境を越えてアメリカに亡命するケースが増えていると報じられています。両国からの亡命は、ロシアのウクライナ侵攻が続く中で加速する可能性があります。

https://www.economist.com/graphic-detail/2022/03/04/russians-are-trying-to-flee-putins-chaos

Growing Number of Russians, Ukrainians Seeking Asylum at U.S.-Mexico Border - Times of San Diego
https://timesofsandiego.com/politics/2022/03/04/growing-number-of-russians-ukrainians-seeking-asylum-at-u-s-mexico-border/

ウクライナ侵攻が行われる前の2022年2月17日から21日で、ロシアの世論調査機関が実施した調査によれば、18歳から24歳までのロシア人の43%が「ロシアから移住したい」と答えたとのこと。また、移住を希望する人の44%が経済状況の悪化を理由に挙げました。

さらにGoogleトレンドのデータによれば、「政治亡命」「移民」「フライト」「ビザ」といったロシア語の検索クエリがウクライナ侵攻前後で急増したとのこと。例えば、「フライト」の2月第4週におけるクエリ数は、2月第3週のおよそ9倍に増加したとのこと。また、2月第4週における「ロシアを離れる方法」のクエリ数は過去5年間の週平均クエリ数の16倍もあったとのこと。

また、ロシア国外に通じる鉄道でロシアから逃げ出す人も増えているそうです。ロシアのサンクトペテルブルクからフィンランドのヘルシンキまでは、高速列車「アレグロ」でおよそ3時間半で行くことが可能ですが、2月27日以降のアレグロの乗客はほとんどがロシア人になっており、鉄道会社はアレグロの運行本数を2倍に増やすことを計画しているそうです。

y Sami Nordlund


さらに、一部のロシア人やウクライナ人は、「一度メキシコに渡ってから、現地で購入した車を乗り捨てる形でアメリカに逃げ込む」という形でアメリカへの亡命を図っているそうです。アメリカの税関国境警備局によれば、2021年10月から2022年1月までの4カ月間で、アメリカとメキシコの国境で6400人のロシア人が不法入国で逮捕されたとのこと。2021年度全体で逮捕されたロシア人がおよそ4100人であったことを踏まえると、わずか4カ月で6400人という数は記録的な規模といえます。また、ウクライナ人の逮捕者についても同様に急増しており、2021年度全体だと680人だったのが、2021年10月から2022年1月までだけで1000人を超えました。

アメリカへの不法入国者の多くはメキシコなどの中南米出身で、通常は速やかに国外退去を命じられるそうですが、逮捕されたロシア人とウクライナ人のほぼ全員が亡命の申し立てを行っており、留置が認められているとのこと。国境付近にある亡命者の支援を目的とした避難所でもロシア人とウクライナ人が増えているそうです。

バイデン大統領は祖国を追われたウクライナ人やプーチン政権に抵抗してロシアから逃げ出したロシア人を強くサポートすると述べています。現にアメリカ国内に滞在している数万人のウクライナ人に対して、2022年3月1日付けで一時的な強制退去の緩和と労働許可を与えると発表しました。

プーチン大統領、武装反乱のワグネルトップに“暗殺指令” ウクライナは複数方面で攻撃、前進 ロシア軍士気低下か

FNNプライムオンライン によるストーリー • 4 時間前

プーチン大統領、武装反乱のワグネルトップに“暗殺指令” ウクライナは複数方面で攻撃、前進 ロシア軍士気低下か© FNNプライムオンライン

ロシアで武装反乱が起きた24日、ウクライナ軍が東部戦線で大規模攻撃を仕掛け、前進に成功したことがわかった。

ウクライナの国防次官は24日、東部の部隊が要衝・バフムトを含む複数の方面に向けて攻撃を開始し、全方位で前進がみられていることを明らかにした。

イギリス国防省も、戦況分析でウクライナ軍が東部と南部を中心に大規模攻撃を展開していると指摘。徐々にではあるが、重要な地域で着実に作戦を進めているとの見方を示した。

関連するビデオ: プーチン大統領が“反乱の兆候”を事前に把握か 米メディア報道 (日テレNEWS)

日テレNEWS

プーチン大統領が“反乱の兆候”を事前に把握か 米メディア報道

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ロシア軍も東部で攻撃に向けた準備を進めているとの情報もあるが、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ワグネルの武装反乱が、前線で戦っているロシア軍兵士の士気をほぼ間違いなく低下させたと分析している。

一方ロシアは?武装反乱のプリゴジン氏に“暗殺指令”

一方、ロシアのプーチン大統領は、武装反乱を起こしたワグネルのトップ・プリゴジン氏の暗殺指令を出したと複数のメディアが報じている。

ロシアの独立系オンラインメディアは、ロシア軍の将校クラスから聞いた話だとして、“プーチン大統領は、ワグネルの兵士に対しては反乱を不問に付すが、プリゴジン氏に対しては暗殺指令を出した”と報じている。

プリゴジン氏はベラルーシに行くとされているが、現在の居場所はわかっていない。

プリゴジン氏、露軍司令部を撤収後は沈黙保つ…「暗殺の可能性を排除できない」との見方も

読売新聞 によるストーリー • 

24日、露南部ロストフ・ナ・ドヌーから撤退するプリゴジン氏=ロイター© 読売新聞

 ロシアのプーチン政権に対する反乱を巡り、部隊を撤収させた民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏の動向が焦点となっている。露大統領府は隣国ベラルーシへ出国すると発表したが、ワグネル部隊が占拠した露南部ロストフ・ナ・ドヌーの露軍司令部を車で撤収した24日夜以降、プリゴジン氏は沈黙を保っている。

 24日夜、プリゴジン氏はベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の仲介に応じ、モスクワまで約200キロ・メートルに迫っていたワグネル部隊に撤収を命じた。露大統領府もこれに合わせ、プリゴジン氏の訴追取り下げやベラルーシ出国などで合意したと発表した。事実上の亡命になるとの見方がある。

関連するビデオ: プリゴジン氏が進軍停止を発表 ベラルーシ大統領が仲介か (テレ朝news)

テレ朝news

プリゴジン氏が進軍停止を発表 ベラルーシ大統領が仲介か

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 合意には、反乱に参加しなかった戦闘員が露国防省と契約することも盛り込まれた。しかし、反乱は国防省への傘下入りを迫られたことが発端となったため、合意が履行されるかどうかは見通せない。ワグネルにはプリゴジン氏に忠誠を誓う戦闘員が多く、同氏は一定の影響力を保持するとみられる。米CNNは25日、「プーチン大統領は裏切り者を許さない」として、プリゴジン氏暗殺の可能性を排除できないとする専門家の見方を伝えた。

 ベラルーシ国営通信ベルタによると、プーチン氏は25日、ルカシェンコ氏と電話会談した。プリゴジン氏への対応について協議した可能性がある。

参考文献・参考資料

ミハイル・ホドルコフスキー - Wikipedia

ロシア雇い兵組織「ワグネル」の元指揮官、ノルウェーに亡命申請 ウクライナで実態見て - BBCニュース

収監、殺害、亡命……ロシアの反政府指導者たちは今どこに? - BBCニュース

プーチン大統領の心理状態とは:亡命したロシア将校が証言 (msn.com)

国後島からの亡命却下か ロシアに男性引き渡しへ - 産経ニュース (sankei.com)

祖国を捨てて逃げ出すロシア人やウクライナ人が急増、メキシコに渡ってからアメリカに亡命する事例も増えつつある - GIGAZINE

【ロシア】ワグネル、モスクワに進軍せず撤収-プリゴジン氏亡命へ (msn.com)

プーチン大統領、武装反乱のワグネルトップに“暗殺指令” ウクライナは複数方面で攻撃、前進 ロシア軍士気低下か (msn.com)

プリゴジン氏、露軍司令部を撤収後は沈黙保つ…「暗殺の可能性を排除できない」との見方も (msn.com)

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