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政治講座ⅴ1398「白人だけで遊ぼう!は差別か」

 問題提起するような報道記事があったので紹介する。差別!差別!と騒ぐが、それが、時として逆差別となり得る。歴史的に差別があって、過敏になり過ぎる場合がこの事件であろう。しかし、過去の歴史を俯瞰すると「白人」=「悪の権化」のイメージで語られる。それだけひどい仕打ちを武力で弾圧してきた過去がある。歴史罪の十字架に晒されるのは彼らの歴史かもしれない。

     皇紀2683年10月1日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

はじめに

 日本の広島・長崎への原爆投下はなぜ決断されたのかについて、吾輩の独自研究調査の結果、当時の米国大統領は白人至上主義者であり、「日本民族を根絶やしにするべき」という偏見に固まった人物像が浮かび上がってきた。
クー・クラックス・クラン
(略称:KKK)は、アメリカ秘密結社白人至上主義団体である。
この当時影響力を有していたKKKを自己の選挙に利用するために擦り寄る者もおり、後の大統領ハリー・トルーマンもそのためにこの当時KKKに加入していた。このように、当時から、米国は人種差別主義国であったことを、政治・歴史を俯瞰する場合には注視すべきでことであろう。

「白人だけで遊ぼう」カナダのコリアンタウンなどに貼られたポスターが物議=韓国ネット「何が問題?」

Record China によるストーリー •

26日、韓国・国民日報によると、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー近郊の都市に人種差別的なポスターが貼られ、現地警察が捜査している。写真はカナダのコキットラム市。© Record China


2023年9月26日、韓国・国民日報によると、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー近郊の都市に人種差別的なポスターが貼られ、現地警察が捜査している。
記事によると、コキットラム市などバンクーバー近郊の3都市で先週末、白人同士で集まる親子の会への参加を呼びかける内容のポスターが多数発見された。同会は「子どもが見た目の似ている友達と遊べる場所を探している母親」が招待対象となっており、「子どもが所属意識を感じられる雰囲気を作るため、誇らしい欧州人の子どもの親たちに参加してほしい」との内容が書かれていた。同ポスターはSNS上でも拡散されたという。

「白人だけで遊ぼう」カナダのコリアンタウンなどに貼られたポスターが物議=韓国ネット「何が問題?」© Record China


記事は「コキットラム市は人口15万人が住むバンクーバーを代表する多民族都市で、韓国人の集住地でもある」と説明している。
市当局は連絡を受けてポスターの捜索・除去作業を行った。また、共同で声明を発表し、「このようなごみはわれわれのコミュニティーだけでなく他の場所でも歓迎できない」「われわれは憎悪のない環境をつくっていく」と強調したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「米国の大学には普通にアジア人の集まりや黒人の集まりがあるのに、白人の集まりだけ人種差別になるの?」「これが問題なら、韓国人会や女子会も差別になるよね?」「その地域にはアフリカ人会も韓国人会もベトナム人会もある白人はいちいち批判されて大変だね」など問題視しない声が数多く上がっている。
その他「こっそり集まっていればいいのに、そうやって公にするから問題になる」「捜査してくれるだけまし。それに差別なら韓国もひどいもの人種差別はもちろん、地域差別、マンション差別、職業差別など想像を超える差別が発生する場所が韓国だ」といった声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

白人至上主義とは

白人至上主義 - Wikipediaより抜粋)

人種差別的思想のひとつであり、スローガンとして「ホワイト・パワー」[注釈 1]・「ホワイトプライド」という言葉が頻繁に用いられる。白色人種がそれ以外の人種(インド系やアラブ系、北アフリカ系などの有色のコーカソイドを含む「有色人種」)より優れているという理念であり、この思想を持っている者達を白人至上主義者と呼ぶ。

白人至上主義の例

ロシア

ロシアの白人至上主義、ネオナチ極右のグループには、ロシア帝国運動スパルタ大隊、ルシッチ、ソマリア大隊ワグネル・グループなどがいる。また政党では、エル・デー・ペー・エル(元のロシア自由民主党)が存在する。ソ連の崩壊によって生じた屈辱と劣等感の解消と、同性愛者差別、宗教差別、自民族中心主義人種差別などの特徴がある。プーチンのロシアは、東欧の極右と同じく領土の見直しを主張している。

アメリカ

クー・クラックス・クラン (KKK)

詳細は「クー・クラックス・クラン」を参照

クー・クラックス・クランは、アメリカにおける白人主義の代名詞としてしばしば紹介される著名な団体。元々は南北戦争後に旧南軍兵士らが立ち上げた交遊会であったが、次第に南部の反黒人グループを統合する存在として台頭した。政府により非合法化されたことで一度解体されたが、後にキリスト教原理主義と結びついて(そのため、当初は無かった「反ユダヤ主義」などの宗教的教義が加えられた)、「第2のKKK」として再興された。アメリカ中南部を中心に活動し、最盛期は構成員が知事に選出されるなど権勢を極めた。しかし性愛問題など人種主義から離れた部分への論難やリーダーのスキャンダル事件によって衰退し、現在は無数の小規模組織に分裂している。ウェブサイトストームフロント英語版)管理人のドン・ブラック英語版)はKKKと太いパイプを持っており、ネット上の白人主義でもKKKが影響力を維持している。

アメリカ・ナチ党[注釈 2]

詳細は「アメリカ・ナチ党」を参照

アメリカ・ナチ党は、その名の通り国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP、ナチ党)の後継を自負するネオナチ系団体で、退役軍人のジョージ・リンカーン・ロックウェルによって結成された。ナチスのアーリア人主義(ヒトラーは「アーリア人」を「白人」と同意義の用語として用いていた)と反共主義を掲げ、また反ユダヤ主義の観点から「第2のKKK」を離脱した者達も多く含まれていた。とはいえヨーロッパのネオナチ運動が必ずしもナチズムと同一ではない様に、彼らもまた独特の政治的主張を行っていた。指導者ロックウェルが暗殺された後には党の名を国家社会主義白人党と改め存続している。この運動は後述するナショナル・アライアンスへと繋がり、アメリカの白人主義者へ多大な影響を与え続けていく。

ナショナル・アライアンス[注釈 3]

詳細は「ナショナル・アライアンス英語版)」を参照

ナショナル・アライアンスは、かつてアメリカ・ナチ党の幹部であった物理学者ウィリアム・ルーサー・ピアースによって指導された運動。思想自体は概ねアメリカ・ナチ党と変わらないが、ピアースの元でアメリカ最大のネオナチ組織の1つにまで拡大した。またピアースがアンドリュー・マクドナルドのペンネームで発表した小説『ターナー日記』は現在でも白人至上主義者のバイブルの1つと見なされている。『ターナー日記』は近未来の米国における人種間闘争を題材としており、その中で「民族の裏切り者」に対する激しい暴力が描かれている。

ジョン・バーチ協会

1958年に、ロバート・ヘンリー・ウェルチによって結成された、極右、白人至上主義団体である[注釈 4]

プラウド・ボーイズ

ドナルド・トランプの大統領選挙のころから、活動を活発化させてきた白人至上主義団体。アメリカ合衆国国会議事堂襲撃事件に関与して、メンバーの何人かが共謀罪で逮捕された。

オルト・ライト

ドナルド・トランプの大統領選挙のころから、注目を集め始めた白人至上主義団体。集団に所属している者と、個人で活動している者の両方を含むセクトと見られている。

ホワイト・アーリアン・レジスタンス[注釈 5]

詳細は「ホワイト・アーリアン・レジスタンス英語版)」を参照

ホワイト・アーリアン・レジスタンス(WAR)は、KKKとアメリカ・ナチ党双方の流れを汲む極右団体。「白人によるクーデターで連邦政府の打倒と、人種別住み分け国家の樹立」を主張している。彼らはアメリカにおける人種対立の遠因は「他なる存在との共生」にあると考え、その象徴たる連邦政府こそが真の敵であると述べている。1988年11月に、WARの一派であるイーストサイド・ホワイトプライドのメンバー3人が、エチオピアからの移民を殴り殺すという、残虐な事件を起こしている。

アメリカン・ルネサンス

ジャレッド・テイラーによって1990年に設立された自称シンクタンク「ニューセンチュリーファウンデーション」を基にしており、疑似科学研究と白人優位性研究を主体とする『アメリカン・ルネサンス』誌を出版している。人種差別者を監視する南部貧困法律センターの白人至上主義グループにリストされている。代表のテイラーは、宣教師の子として16歳まで日本で育ち、『日本の光と影』『シャドウ・オブ・ジャパン―日本と日本人の弱点を抉る 』などの著書をもつ。日本語を話すことができ、日本での就労経験もある。

その他

アメリカでは独立戦争以来、市民が独自に自衛団的な民兵組織(主に「ミリシア(民兵団)」と総称される)を複数、形成している。その内容や行動理念は様々だが、その中にはネオナチやKKKなどの白人至上主義・キリスト原理主義の影響を受けたと思われるグループも存在している。

ドイツ

ドイツ国家民主党が存在する1964年設立の白人至上主義団体で、外部からはネオナチと見られている

オーストラリア

白豪主義と呼ばれる強烈な白人至上主義で知られ、過去には先住民アボリジニに対する虐殺や、第二次世界大戦時における日本軍兵士捕虜に対する虐待やアメリカの黒人部隊の上陸の拒否などで知られる。

先住民を虐殺、放逐した結果誕生した白人国家であることから、近年にいたっても白人至上主義的な言動が多い。具体例として2005年シドニー郊外のクロナラ・ビーチに5000人を超える白人が集まり、暴徒化した白人集団による中東系移民への無差別襲撃が発生した(クロナラ暴動)他、アジア移民を拒否し白豪主義に戻ろうとする極右政党「ONE NATION」の台頭や、日本による捕鯨活動に対する感情的な批判などが挙げられる。

2008年に、オーストラリアの大学オーストラリア人1万2500人を対象に人種差別について10年かけて調査した結果を発表した。それによると、回答者の46%は「特定の民族はオーストラリアにふさわしくない」と回答。特にイスラム教徒黒人アボリジニに対する差別意識が根強いとされる。また、およそ10%が「異民族間結婚は認められず」、同じく10%が「自分たちよりも劣る民族がいる」と回答しており、未だに白人至上主義的な人種差別意識が残っていることが窺える。

ニュージーランド

2019年には二つのモスクを標的としたクライストチャーチモスク銃乱射事件が起き、50人のイスラム教徒が殺された。容疑者は反イスラムの白人至上主義者であり、移民少数民族の排除を主張していた。容疑者が残したマニフェストでは、ほぼすべての非白人少数派への敵意が語られていた。

ニュージーランドでは、アメリカ同時多発テロ事件およびISILの勃興以来反イスラム主義が盛んとなり、イスラム教徒のコミュニティを対象とした諜報活動が行われていた 。専門家はニュージーランドで極右勢力が伸長していたと述べる。クライストチャーチ自体が、白人至上主義者の温床であったとされる。

白人至上主義者の性的指向

ニューヨーク・タイムズ』の「オルタナ右翼アジア系フェティッシュ」という記事によると、黒人男性ジョージ・フロイド死亡事件の加害者であるデレク・ショーヴィンの妻がモン (Hmong) 系アメリカ人英語版)だったように、「白人男性のナショナリストは、アジア系女性を(性的に)好む傾向がある」という。

デイリー・ストーマー』創設者のアンドリュー・アングリン英語版)、国家政策研究所英語版)所長のリチャード・B・スペンサーオルタナ右翼ソーシャルメディアパーソナリティであるマイク・セルノヴィッチなどはアジア系女性と交際・結婚している。特に、リチャード・B・スペンサーは「アジア系には何かがある。可愛いし、頭もいいしね」と述べており、白人がそれ以外の人種より優れているとして、非白人の排斥を叫ぶ白人至上主義者が「アジア系女性を好む」のは奇妙であるが、『ニューヨーク・タイムズ』によると「そこに矛盾はない」という。

その理由をアジア系といえば「よく働き」「向上心があり」「表面的には白人主流のアメリカ社会に同化しようと努めている」モデル・マイノリティ英語版)というステレオタイプであり、「このアジア系モデル・マイノリティ英語版俗説によって、白人ナショナリストから受け入れられやすくなっているのかもしれない」という。

さらに、アジア系女性は「従順かつ寡黙」「(男性に性的快楽を与える意味で)性欲旺盛」であるというステレオタイプであり、「白人ナショナリストらは、こうした2つの俗説を混ぜこぜにして」おり、こうしたステレオタイプは「極右ミソジニー反フェミニストの価値観にも一致」し、「(アメリカ育ちの)白人女性はフェミニストになりすぎた」、一方でアジア系女性は「性的にも男性に尽くす傾向があり、比較的小柄かつスリムで、色白」「女性らしさについての(昔ながらの)西洋的規範に合うもの」であるから、アジア系女性を選ぶ白人至上主義者が少なくないのではないかと述べている。さらに『ザ・リリー英語版)』は、アジア系女性に対するステレオタイプとして「子どもへの教育熱心、成功への執着、家族全体が繁栄することへの積極性」を挙げており、白人至上主義者がアジア系女性を「性的であると同時に、結婚相手としても理想的」と見る傾向があるとしている。

2015年チャールストン教会銃撃事件を起こした白人至上主義者のディラン・ルーフ英語版)は、犯行声明文で「東アジアの民族を尊敬する」「東アジア系は他の民族差別するので、我々白人との良き同盟が築けそうだ」と述べており、白人至上主義者には、アジアを賞賛する者が少なくなく、『バイス(雑誌)英語版)』は、白人至上主義者は「特に日本が好き」であり、それは「白人至上主義者は日本を『単一民族ユートピア』として見ているから」であり、『Plan A Magazine』は、「アジア、特に日本は、社会的および政治的保守主義によって守られている長い伝統があるから」だと説明している。

白人至上主義者によるアジア礼賛をたどっていくと、アドルフ・ヒトラーに行き着き、ヒトラーは1945年に「私は中国人日本人を、自分たちより劣っているとみなしたことはない。彼らの古代文明しかり、その歴史は私たちドイツ人のものより優れていると私は認めている」と語っており、『バイス(雑誌)英語版)』は、「現代の白人至上主義者たちは、ヒトラーのアジア偏愛にさらなる独自解釈を加えて作り上げた、全く別の虚像に心酔している」と報じている。

参考文献・参考資料

「白人だけで遊ぼう」カナダのコリアンタウンなどに貼られたポスターが物議=韓国ネット「何が問題?」 (msn.com)

ハリー・S・トルーマン - Wikipedia

フランクリン・ルーズベルト - Wikipedia

クー・クラックス・クラン - Wikipedia

白人至上主義 - Wikipedia

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