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政治講座ⅴ1629「ウクライナ戦争はロシア軍が勝利?」

軍事費支援なしではウクライナは戦えない。白旗を上げることになる。残念ながらロシアの勝利となるのか?
トランプ大統領になったらウクライナに軍事費の支援はしないようである。
米高官の発言の裏の真意は「ウクライナ支援」をする予算案を承認しなければ「ロシアの勝利」となり、ロシア嫌いの米国にとって不都合なことになるとの暗黙の脅しであると考える。今回はそのような深読みをしたうえで報道記事を紹介する。

     皇紀2684年2月10日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

米高官が「あと数週間でロシア軍が勝利する」明言したウクライナ戦争「最悪の結末」

アサ芸biz の意見 • 

米高官が「あと数週間でロシア軍が勝利する」明言したウクライナ戦争「最悪の結末」© アサ芸biz

2月1日、欧州連合(EU)のウクライナへの追加支援が全会一致で合意された。加盟国は2027年までの間、500億ユーロ(約8兆円)を支援する。

EUの発表によれば、追加支援する500億ユーロのうち、330億ユーロは融資で、残り170億ユーロは凍結されたロシアの資産から生み出される可能性のある「返済不要の支援」であるほか、EUへの加盟を希望するウクライナの準備資金として使用されるという。全国紙国際部記者が解説する。

「ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから丸2年が経ちます。一時は大規模な反転攻勢で一気に情勢がウクライナ有利に変わるのでは、との希望的観測もありましたが、結局、膠着状態は続いたままで、その間にもウクライナの弾薬は枯渇する一方。 EUの推計によると、1日あたり2万発以上の砲弾を撃ち込んでいるロシアに対し、ウクライナの砲弾発射数は23年夏の反転攻撃時でも1日あたり8000発。その数も徐々に減少していて、昨年12月にウクライナ軍のタルナフスキー司令官が発表した1日当たりの砲弾の数は約2000発でした」

しかも、同国の頼みの綱だった米政府による610億ドル(約9兆円)の支援も、米議会での承認手続きの見通しが立たず停滞したまま。そんな中、今回のEUによる追加支援は、ウクライナにとって喉から手が出るほど待ち望んでいたものだった。ただ、この支援に疑問を呈する専門家は少なくない。

「1月にNATO(北大西洋条約機構)は、ウクライナに対し数十万個単位の155ミリ砲弾を生産するという11億ユーロ(約1760億円)規模の契約を結んだと発表している。しかしNATO本部で会見したストルテンベルグ事務総長は『納品までに要する時間は24カ月~36カ月になる予定』と述べています。つまりウクライナへ砲弾が届くのは27年になってしまうということ。今回のEUの決定においても追加支援は27年までとなっており、そこまでウクライナが持ちこたえられるかが最大の問題です」(前出・記者)

弾薬が枯渇しているウクライナとしては、明日にでも「現物」での支援が欲しいところだろう。一方で米バイデン政権の軍事支援担当者は「米議会が動かなければ、あと数週間でロシア軍が勝利する」と明言している。さらに1月25日に米ブルームバーグ通信は、プーチン大統領が昨年12月、仲介人を通して米政府当局者とウクライナ戦争の終戦に向けた対話をする用意があるかどうかを非公式で打診した、と報じた。

当然ながらウクライナの敗北は、EU、NATO、そしてアメリカの敗北という最悪の結果を意味する。戦争はいよいよ最終局面に入ってきているようだ。

(灯倫太郎)

超党派のウクライナ支援案が頓挫 国境問題で共和が反対 米下院

毎日新聞 によるストーリー • 2 時間

記者団に向かって話す上院共和党トップのマコネル院内総務=米ワシントンで2024年2月6日、AP© 毎日新聞 提供

 米連邦上院共和党トップのマコネル院内総務は6日、国境管理の強化やウクライナ支援をまとめて盛り込んだ総額約1182億ドル(約17兆4800億円)の緊急補正予算案について「成立のチャンスはない」と記者団に述べた。予算案は上院の超党派協議で合意したものだったが、下院共和党指導部が「国境管理の対策が不十分だ」として反対しており、事実上頓挫した。

 バイデン大統領は6日の演説で、予算案の頓挫について「理由は簡単だ。(共和党の)ドナルド・トランプ(前大統領)だ。彼は国境問題を解決するよりも、政治的な武器にしたいのだ」と指摘。11月の大統領選に向けて、トランプ氏がバイデン氏を国境問題で批判するために、予算成立を妨害していると非難した。

 予算案の頓挫によって、ウクライナのほかイスラエル、台湾への軍事支援も先送りされる。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援は、予算切れで昨年末から停滞している。バイデン氏は共和党の姿勢について、米紙ニューヨーク・タイムズのコラムを引用して「トランプ・ファースト、プーチン(露大統領)・セカンド、アメリカ・サードだ」と皮肉った。

 一方、下院では6日、マヨルカス国土安全保障長官の弾劾訴追決議案が反対多数で否決された。共和党は、マヨルカス氏が不法移民の急増を招いたとして弾劾訴追を推進したが、一部の共和党議員が「弾劾権を政治的な論争を解決するのに使うべきではない」などとして造反。民主党も「弾劾の対象になる『重大な犯罪や非行』の証拠はない」として全員が反対した。

 ただ、病気療養のために欠席した共和党議員が復帰すれば、逆転可能だ。米メディアによると、共和党の下院指導部は近く決議案を再度、採決にかける方針だ。閣僚が弾劾訴追されれば、148年ぶりとなる。【ワシントン秋山信一】

参考文献・参考資料

米高官が「あと数週間でロシア軍が勝利する」明言したウクライナ戦争「最悪の結末」 (msn.com)

超党派のウクライナ支援案が頓挫 国境問題で共和が反対 米下院 (msn.com)

日テレNEWS NNN 露大統領選 選管が“ウクライナ侵攻反対候補”の登録拒否を勧告

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