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やさしい物理講座ⅴ102「重力波観測の成果が出ない理由」

 音は空気の振動が伝播して伝わる。そこで、音と同様に光も、光を伝えるもの、つまり「エーテル」の存在を創造した。120年前に光はエーテルにより伝播するという構想で実験が行われた。しかし、今では、光は電磁波であり、電場・磁場が交互に発生して、真空空間を伝播することが分っている。ニュートンが万有引力の発見後、ニュートン自身は実際にはその後、万有引力が起きる仕組みについての検討・考察を行っており、重力というのはエーテルの流れが引き起こしているのかも知れない、とも考察した。ニュートンが行った変革というのは、同様のことが天の世界でも起きている、つまり宇宙ならばどこでも働いている、という形で提示したことにある(そして同時に、地球が物体を一方的に引くのではなく、全ての質量を持つ物体が相互に引き合っている事と、天体もまた質量を持つ物体のひとつに過ぎない事)。
「law of universal gravitation 万有引力の法則」という表現は、それを表している。後の時代で発見された電磁気力では、引力と斥力がある、とされているのに対して、重力(万有引力)では引力しか存在せず、斥力は存在しない。
アインシュタインの重力場の方程式(アインシュタイン方程式)では、万有引力はもはやニュートン力学的な力ではなく、重力場という時空の歪みである、と説明されるようになった。また、重力の作用は、瞬時ではなく光速度で伝えられる、とされるようになった。

重力波とは、宇宙のどこかで激しい出来事が起きた時、それにより時空に生じるゆがみ波動として広まる現象とされて、その発見のための観測が行われている。
吾輩は、そもそも、前提条件が間違えている研究であると考える。「重力場という時空の歪み」とう前提条件、「重力波は波動として伝播する現象」であるかどうか甚だ疑問である。そもそも一般相対性理論事態が仮説の領域を出ない理論であると考えることができる。
重力波の観測「大型低温重力波望遠鏡KAGRA計画」の成果が出ないの理由としては、装置としての感度ではなく、以前から吾輩と他の物理学者の主張する「一般相対性理論の間違い」であり、理論自体が成立しない空理論であるから、実験・観測で検証できるものではないからである。
今回の「190億円も費用をかけて研究成果がでない」との批判もあるが、研究成果が出ないのは、装置感度の問題ではなく、「元々、理論として成立しない論文」を検証しても、当然、「研究成果が出る訳ない理論」の検証であり、「研究成果がが出ない」ことが「最大の研究成果」である。「理論が間違いである」ことの立証である。
観測結果を出したと言われる他国の観測は別な物理現象の副作用の結果であろうと思われる。理論に無理に合わせるための現象を必死に探しているが、当初からの理論が間違えているなら永遠にその現象は見つからない。その理論(時間の遅れや空間の歪みと称するもの)につじつま合わせの為に考案されたローレンツ変換式や非ユークリッド幾何学などの数学遊戯に埋没して、今日の支離滅裂した理論が花盛りとなるのである。それは、相対性理論が間違えている理論であることに起因する。原点の「前提条件」の再検証が必要である。
今回も、そのような権威主義の学者を論破・非難する内容である。修正せずに原本の通り報道記事を掲載する。

      皇紀2684年7月10日
     さいたま市桜区
     理論物理研究社 田村 司

以前掲。載したブログの内容と重複するがご容赦
やさしい物理講座ⅴ101「重力レンズの正体は光と透過物質(宇宙空間ガス)の屈折である」|tsukasa_tamura (note.com)

「重力で光が曲がる」と主張に対して反論

重力で光が曲がるのは、その重力と物質(宇宙間ガス)の間に介在して屈折を起こすのであり、物質に重力が働き物質の濃淡を引き起こし、その濃淡ガスを透過するときに光の屈折を起こすのである。観測者が光が重力により曲げられたという誤った結論を出した原因である。

宇宙空間ガスの条件華下で太陽を通過する光のイメージ図

皆既日食観測時に起こった現象と相互作用

太陽の重力に引き寄せられているガスの濃度は中心から遠ざかるに従い重力が弱くなり、濃度が薄くなる、濃度の濃い方向に屈折する。

太陽の大気組成はほとんどが、表面が、水素70%ヘリウム28% であり、 中心部分は、水素35%ヘリウム63%とされている。

光球面の上には大量のガスとプラズマがある。多くの場合、光球面という言葉は太陽の表面という意味。光球面は地球に必要な可視光を放出するが、そのほかに紫外線も放出している。太陽の中心に行くほど太陽を取り巻く気体(水素70%ヘリウム28% )の密度が増す密度は増すほど屈折率が大きくなる。当然太陽から離れると気体密度は減り、屈折率も小さくなる。

光(素粒子・電磁波)に太陽の重力が直接的に影響したのではなく、太陽の重力の影響による質量のある気体水素70%ヘリウム28% )の密度が増して、それが屈折率を増加させて、光は通常の物理現象の屈折で曲がったのであると推測される。「重力が光を曲げた」のではなく、「重力が質量のある気体の密度に変化を起こし、それが屈折率にという現象を起こし、屈折した」というのがリーズナブルであろう。一般相対性理論へ直ぐに結論を求めず、あらゆる角度から原因を追究すべきであろう。

エディントンの皆既日食観測の検証

エディントンはアフリカのプリンシペ島に遠征して1919年5月29日の日食を観測した。この日食の間、彼は太陽の近くに見えるヒアデス星団中の恒星の写真を撮影した。

エディントンが撮影した1919年の皆既日食の写真。位置測定に用いた恒星が2本の線でマークされている
F. W. Dyson, A. S. Eddington, and C. Davidson - F. W. Dyson, A. S. Eddington, and C. Davidson, "A Determination of the Deflection of Light by the Sun's Gravitational Field, from Observations Made at the Total Eclipse of May 29, 1919" Philosophical Transactions of the Royal Society of London. Series A, Containing Papers of a Mathematical or Physical Character (1920): 291-333, on 332. Negative of the 1919 solar eclipse taken from the report of Sir Arthur Eddington on the expedition to verify Einstein's prediction of the bending of light around the sun. For positive version, see Image:1919 eclipse positive.jpg. Original caption: In Plate 1 is given a half-tone reproduction of one of the negatives taken with the 4-inch lens at Sobral. This shows the position of the stars, and, as far as possible in a reproduction of this kind, the character of the images, as there has been no retouching. A number of photographic prints have been made and applications for these from astronomers, who wish to assure themselves of the quality of the photographs, will be considered as as far as possible acceded to.
許可の詳細 Public domain in the United States because of age (published before 1923).

一般相対性理論によれば、遠くの恒星から観測者に達する光線が太陽の近くを通る場合、太陽の重力場によって光線が曲げられるため、本来の位置からわずかにずれて見えるはずである。しかし、日中の地球上からの観測では太陽の光による空の明るさで恒星の光は紛れてしまうため、この現象を捉えるには皆既日食の時に観測する必要があった。また、特殊相対性理論に基づく光子の質量にニュートン力学の重力場での効果を考慮した際のずれの予測値は一般相対論での値の半分になるため、定量的な測定も必要とされた。

エディントンの観測結果は一般相対性理論の予測を裏付けるものであった。この結果は当時、一般相対論がニュートン力学のモデルよりも正しいことを結論付ける証拠として歓迎された。このニュースは世界中の新聞に大きく取り上げられた。同時にこれは、「相対論を理解しているのは世界中で3人しかいない」という都市伝説の元となった。この話を記者から聞いたエディントンが冗談交じりに「はて、3人目は(アインシュタインと自分以外の)誰だろう?」と答えた、というエピソードは有名である。

(しかし最近の科学史の研究によれば、エディントンの元の観測データは決定的なものではなくエディントンはデータの中からどの結果を使うかを恣意的に選択したのではないか、という説も唱えられている。

物理学者を困惑させた「シュバルツシルト解」から生じる二つの奇妙なこと。「凍りついた星」では何が凍っているのか?

浅田 秀樹(弘前大学 理工学研究科 宇宙物理学研究センター センター長・教授) の意見

物理学でも最大の謎の一つとされているものが「重力」です。そこで、重力と天体にまつわる重要な科学史を、新刊『宇宙はいかに始まったのか ナノヘルツ重力波と宇宙誕生の物理学』から紹介します。

以前の記事「非業の死を遂げた天文学者・シュバルツシルト。アインシュタインも称賛し、その理解をも超えた彼の求めた『解』とは」では、「シュバルツシルト解」とブラックホールの存在について見ましたが、今回は、「凍りついた星」というキーワードからその性質を見ていくことにしましょう

「凍りついた星」ではなにが凍っているのか

毎年夏になると猛暑のニュースが話題となります。でも、この宇宙には「凍りついた星」とよばれる星が存在します。

みなさんは凍りついた星と聞いて、どのような星を思い浮かべるでしょうか。氷に閉ざされた星を想像したかもしれません。ここで紹介する星は、氷の星「icy star」ではなく、凍りついた星「frozen star」です。氷の星(icy star)は恒星から遠く離れているため、届く光がわずかで温度が低すぎる惑星のことです。水分子がその惑星に存在しても、低温のため固体の氷の状態でしか存在できない惑星のことです。


gettyimages© 現代ビジネス

しかし、凍りついた星には固体の氷は存在しません。それでは、何が凍りついているのでしょうか。じつは、この呼び名は、大昔にはブラックホールを指していました。

「シュバルツシルト解」への新しいアプローチ

天文学者カール・シュバルツシルトが、アインシュタイン方程式から、その厳密に解くことに成功し、「シュバルツシルト解」とよばれる解を得たことは以前にも紹介しました。この解において特殊なサイズを与える半径は「シュバルツシルト半径」とよばれ、ある質量の星から光が脱出できなくなる大きさを表し、ブラックホールの大きさの目安を与える便利な量です。


カール・シュバルツシルト(gettyimages)© 現代ビジネス

その後、オランダの有名な理論物理学者ヘンドリック・ローレンツの研究室で学生だったヨハネス・ロステは、シュバルツシルト解を正しく理解するための手がかりを得ました。

シュバルツシルトは、アインシュタイン方程式を解くという純粋に数学的な目的のため、物理的な解釈が難しい座標系を導入して計算しました。シュバルツシルトの座標系は、あくまで数学的なツールとしてです。そのため計算結果を物理的に解釈することを困難にしていました。

「ドロステの表示系」とはなにか

そこで、ドロステは物体の中心を原点とする座標系を導入したのです。実際、シュバルツシルトやドロステが考察した状況は、球対称な重力場です。球対称とは、その中心から見てどの方向も対等だという意味です。球対称な場合、重力場の強さは中心からの距離のみに依存して、中心から見た方向に依存しません。

さらに彼らは、重力場が時間的に変化しないことも仮定しました。つまり、まん丸の物体が静止しているときのその周りの重力場を、アインシュタイン方程式を厳密に解くことで求めたのです。


アインシュタイン方程式の概念© 現代ビジネス

この状況では、求めたい重力場は、中心からの距離からのみに依存した関数として表現できます。こうして、複雑な形をしたアインシュタイン方程式は、距離という変数1個だけの微分方程式(数学者は「常微分方程式」とよびます)に帰着されました。

ドロステが用いた座標系によって、シュバルツシルトが見つけた解が、オリジナルの複雑な形から簡単な形に書き直すことができました。

この形が、現在の一般相対性理論の教科書でも採用されています。ドロステはこのような優れた研究を行ったのち、オランダのライデン大学数学科教授に採用されました。そのため、以降は数学の研究に移り、一般相対性理論の研究に戻ることはありませんでした。

その「解」から生じる二つの奇妙なこと

さて、シュバルツシルト解をドロステの表示形にすると、二つ奇妙なことがその解で生じることが判明しました。

一つは、「ある距離」のところで解の値が無限大になってしまうことです。この「ある距離」は、先ほどもふれたように、のちに「シュバルツシルト半径」とよばれます。

もう一つの奇妙さは「中心」で解の値が無限大になることです。

gettyimages© 現代ビジネス

物理量が無限大になることは受け入れ難いことです。この問題を当時の科学者はどのように考えたのでしょうか。

当初、この無限大は、シュバルツシルト解の妥当性を損なうものだと考える人たちもいました。

シュバルツシルト半径で無限大になるものの正体

しかし、その後の解析によって、その無限大は「時計の進み方」が無限大になることを意味することが判明しました。

シュバルツシルト解が表す天体を考えましょう。

ボールがあるとします。このボールをシュバルツシルト半径の外側から、シュバルツシルト半径の地点まで落としたとします。このときボールはその天体の引力で落下します。

手を離れたボールがシュバルツシルト半径に落下するまで、3秒かかったとします。

シュバルツシルト解の表す天体© 現代ビジネス

ところが、我々はこのボールがシュバルツシルト半径の地点に届く瞬間を見ることができないのです。ここで、この「我々」が何を指すのかには注意深い考察が必要です。シュバルツシルト半径より外側に存在する観測者が、ここでの「我々」の意味です。

では、落下するボールに小さな虫(たとえばアリ)がとまっているとしましょう。その小さな虫は、そのボールがシュバルツシルト半径に到達した瞬間を目撃できるはずです。宇宙空間に虫がいるというのは、例え話(思考実験)です。

我々にとって、落下するボールがシュバルツシルト半径に到達することが観測できないにもかかわらず、その「小さな虫」はボールがシュバルツシルト半径に到達するまで観察できる、というのは矛盾しているように感じます。

しかし、矛盾しないのです。

重力の強さに応じて時間の進み方は異なる

ここの例では、アリ(小さな虫)と観測者(我々)です。両者の観察結果が食い違う理由は、ここでの我々が用いる時計の進み方(時間の目盛り)と小さな虫が用いる時計の進み方が異なるからです。

重力の強さに応じて時間の進み方は異なります。シュバルツシルト半径における「1秒間」は、シュバルツシルト半径より外側に存在する観測者にとっての「無限大時間」に相当します。両者の比が無限に大きいだけなので、シュバルツシルト半径での「1秒間」だけでなく、1時間でも、1年間でも同様に、それより外側の観測者にとっての時間間隔として無限に大きいのです。


シュバルツシルト半径での1秒間=外側にいる我々の無限大の時間© 現代ビジネス

この結果、シュバルツシルト半径から光の速さで外向きにボールを投げても、シュバルツシルト半径で1秒間経過したら、外側の我々にとっては無限大の時間が過ぎてしまい、我々はそのボールを観測できないのです。

もちろん、我々にそのボールが届くことは永久にありません。しかし、そのボールにとまった小さな虫には、1秒間は1秒間にすぎません。

結局、その天体のシュバルツシルト半径で発した光は外側に届かないことになります。つまり、そのシュバルツシルト半径の内側は光で観察できません。

こうして、天体の大きさがシュバルツシルト半径以下ならば、その天体からの光は観測できません。すなわち、その天体は、光で見えない天体なのです。

凍りついた星では「時間」が凍っている!

これは、以前の記事でも紹介した、18世紀にミッチェルとラプラスが万有引力の法則を用いて推論した架空の天体と同じものです。

一般相対性理論を知っている現代人の視点では、万有引力の法則を用いてその天体を議論することは正当化されません。しかし、「じゅうぶんに引力が強ければ、光さえ脱出できない」という推論は正しかったのです。

もっと驚くべきことに、彼らが計算した「光で見えない天体」の半径(の上限値)は、偶然にも、シュバルツシルト半径と完全に一致するのです。

ここまでくれば、凍りついた天体では何が凍っているのかわかりますよね。

それは「時間」です。時計が凍りついて、その針が進まないのです。

gettyimages© 現代ビジネス

さきほどの例では、シュバルツシルト半径での「1秒間」は、その外側の我々にとって「無限に長い時間間隔」でした。比が無限大ですから、我々の時計での「1秒間」はシュバルツシルト半径での経過時間に直すと、「1秒間÷無限大=ゼロ秒間」です。

それは、我々にとっての1時間や1年間でも同様です。すなわち、シュバルツシルト半径の外側にいる「我々」にとって、シュバルツシルト半径における経過時間は常にゼロなのです。

言い換えれば、シュバルツシルト半径における時計(時間)はあたかも凍りついているように、外側の我々には見えるのです。

もちろん、「時間が凍りつく」は、あくまでメタファー(比喩表現)です。シュバルツシルト半径に到達したボールの表面にとどまった小さな虫の時間は経過します。宇宙のそれぞれの場所で時計の進み方は異なり、その違いは、お互いの地点での重力の強さと関係します。

よって、「時間が凍りつく」のような比喩表現では、正しく時間の進み方を議論できません。お互いの時間の進み方の比較が、一般相対性理論における正確な議論を可能にします。

天文学界を沸かせた大発見「背景重力波」をわかりやすく解説

Jamie Carter | Contributor

発見された背景重力波は、超大質量ブラックホールのペアが合体する数百万年前、互いに周回していたときに発生したものかもしれない(Getty Images)

宇宙に「背景重力波」が存在する証拠を観測したという画期的発見のニュースは、みなさんもすでに耳にしたかもしれない。背景重力波は、2つの超大質量ブラックホールが、合体する前に短期間にわたり互いを周回した際に発生したものと考えられている。

これは宇宙の成り立ちの解明につながる重大ニュースだとされるが、多くの人にとっては複雑すぎて、自分の生活にほとんど関係ないように思える。そう考えたくなるのも分かるが、これは本当に驚くべき発見であり、理解のために5分間費やす価値があるものだ。

本稿では、背景重力波をやさしい言葉で説明したい。

背景重力波とは何か

重力波とは、宇宙のどこかで激しい出来事が起きた時、それにより時空に生じるゆがみが波動として広まる現象だ。アルバート・アインシュタインが1916年、一般相対性理論でこの存在を予言した。一般相対性理論では、恒星や惑星など質量の大きい物体の存在によって時空がゆがめられ、曲げられた結果として重力が生じると仮定した。

同理論ではさらに、加速する巨大な物体が、宇宙のあらゆる方向に光速で放たれる波動を生み、時空を乱すことも予言していた。この理論は2016年、レーザー干渉計重力波天文台(LIGO)が重力波を検出したことで証明された。このとき検出されたのは、13億光年の彼方で衝突した2つのブラックホールから放出された重力波だった。


ただ、これは波長の短い(周波数の高い)重力波だった。

今回見つかった「背景重力波」は、宇宙空間を満たしている、波長の長い(周波数の低い)重力波だ。2つの超大質量ブラックホールが互いを周回する「超大質量ブラックホール連星」から生み出されたものと考えられている。

ブラックホールとは、重力があまりに強いため、光さえも逃れることのできない領域だ。その中でも超大質量ブラックホールは、太陽の数十億倍、あるいは数百億倍の質量を持つ。

発見の経緯

天文学の魅力は、宇宙に関する知識そのものだけでなく、その発見方法にもある。今回、背景重力波が発見された経緯は、特に興味深いものだ。

それを理解する上でまず、次の光景を思い浮かべてみてほしい。

宇宙が湖だとして、そこをカヤックに乗った人たちがリズミカルにバドルを漕いでいる。そこにモーターボート2隻が、互いを追いかけ合って円を描くように走り、その結果として水面に波紋が生じる。この波紋によってカヤックがぐらつき、リズミカルなバドリングをわずかに狂わせる。こうしたモーターボートのペアが同時に何十組も存在し、同じことをしている。

これと似た光景を、科学者たちが見たのだ。研究チームは、「パルサー」と呼ばれる、数ミリ秒毎に回転しながら非常に正確な周期で電波を出す中性子星68個から発せられる光を観測した。「宇宙時計」とも呼ばれるパルサーは、カヤックを漕ぐ人のパドルのようなものであり、研究チームはその微かなリズムの変化を検知することで、湖面に広がる波紋のような乱れを発見した。

モーターボートはもちろん、互いに周回して波紋を起こす超大質量ブラックホールのペアだ。こうした波紋には、それぞれの起源に関する情報や、重力そのものの性質に関するヒントが隠されている。研究チームが次に目指すのは、この波をたどり、その発信源となっている超大質量ブラックホール連星を突き止めることだ。天文学の世界ではまだ、超大質量ブラックホール連星の存在を1つも確認できていない。

一般人にとっての意味

背景重力波の検出は、時空の構造、重力の性質という、人類が今作りあげている自然界に関する基礎的知見のあらゆるものに関わっている。これは私たちが住む宇宙の本質に迫るものであり、その理解はまだ始まったばかりなのだ。

forbes.com 原文

My Opinion.

失敗も成功のもとと言われるが、まさにその通りである。
一般相対性理論の検証」を目的として、「研究成果が出ない」のは装置の感度の問題ではない。
「研究成果が見出せない」ことが、「理論が間違えていた」ことの帰結すべ結論であると考える。
相対性理論を訂正する契機になれば、今回の観測が高く評価されることになるであろう。

吾輩は量子力学の素粒子としての光粒子は質量0であり、重力は質量に働くものであるから質量0の光粒子には重力は働かないと主張してきた。
そして、質量のある物質(含む素粒子)には慣性力は働く質量0の光粒子には慣性力が働かないことも主張してきた。
観測装置でのレーザー光線(光粒子)は、質量0であり、重力を感知する(観測する)装置としては、不適切であり、研究成果が出ないことは、十分予想していた。
この光を使う観測の研究結果は、つまり成果がでないことは、重力は「光を曲げることもない」し、「空間を曲げることもない」ことが判明したのである。
そして、「時間の遅れ」理論の根拠の「光時計の思考実験」なるものも、根拠が崩れるのである。それを解説するために導入したローレンツ変換式も不要の長物である。
1905年の論文が発表された当初から、「質量0の光は重力で曲がらない」などの批判があった。
故に、「研究成果は元々でない理論」を検証しているのである。
研究者は自分の研究の間違いを自ら正すことは難しい。空理論を探して、それらしき事象をそれらしく研究成果として報告することであろう。捏造とは言わないが、色々な物理現象が考えられることを強引に理論に当てはめてきたことが否めない。そして、非を認めずに、116年間、屋上屋の理論がこれらの理論を構築してきた。そろそろ目を覚ます時期ですね。

参考文献・参考資料

やさしい物理講座v21「未発見の重力子、そしてKAGRA計画の重力波測定の研究成果の出ない理由」|tsukasa_tamura (note.com)

物理学者を困惑させた「シュバルツシルト解」から生じる二つの奇妙なこと。「凍りついた星」では何が凍っているのか? (msn.com)

天文学界を沸かせた大発見「背景重力波」をわかりやすく解説 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

アーサー・エディントン - Wikipedia

重力子 - Wikipedia

やさしい物理講座ⅴ101「重力レンズの正体は光と透過物質(宇宙空間ガス)の屈折である」|tsukasa_tamura (note.com)

やさしい物理講座v12「三日月が輝く晩に太陽からの光に邪魔されず、星の輝きが見える訳」|tsukasa_tamura (note.com)
やさしい物理講座v38「大阪府立大手前高校生の研究論文『蜃気楼』:吾輩の査読は評点A(優良)です。」|tsukasa_tamura (note.com)
光の屈折 ~ 光はなぜ曲がるの?光の入場行進 | ひげおじさんの「おうち実験」ラボ (higeojisan-lab.com)
屈折率 - Wikipedia
蜃気楼、気体の密度による屈折率
2014S32.pdf (otemae-hs.ed.jp)
大阪府立大手前高等学校 – 本校は創立130年を越えた歴史ある高校です。平成20年、文部科学省により「スーパーサイエンスハイスクール」に指定されました。 (otemae-hs.ed.jp)
矢沢サイエンスオフィス編集 『最新 宇宙論』学研 1989.6.1 第4刷発行
やさしい物理講座v31「ブラックホールが宇宙空間ガス物質で作り出す現象の光の屈折」|tsukasa_tamura|note
やさしい物理講座v25「数学者も解けない物理学における三体問題と摂動の解(怪)」|tsukasa_tamura|note
やさしい物理講座v16「光粒子(素粒子:電磁波)と物質の相互作用」|tsukasa_tamura|note
やさしい物理講座v23「運動している物質中の光の振る舞い」|tsukasa_tamura|note
素粒子表 (japanknowledge.com)
阪上孝・後藤武 編著 『はかる科学』中公新書 2007.10.25発行
p26~54
小暮 陽三 著『物理のしくみ』日本実業出版社 1994.10.15 8刷発行
p132
後藤学著『相対性理論のどこがおかしいか』p324~326「相対論はやはり間違っていた」徳間書店 1995.5.10 
巻末資料2 A・Einstein 『 E=Mc²に関する論文 』p18~20
伊藤幸夫・寒川陽美著『単位の基本と仕組み 国際単位系(SI)』秀和システム 2004.8.10 第一版1刷 p62~、p104
国際単位研究会著『SI単位ポケットブック』日刊工業新聞社 2003.6.26 2版1刷
今井秀孝監修『計量の本』日刊工業新聞社 2007.11.30 1版1刷 p134 
中井多喜雄著『早わかりSI単位辞典』技報堂出版 2003.9.1 1版1刷発行
山内薫著『分子構造の決定』岩波書店 2003.10.10 3刷発行 p6~15
吉田伸夫著『素粒子はなぜわかりにくいのか』技術評論社 2014.1.10 初版1刷 p129~158 摂動法
ジム・アル・カリーリ著 林田陽子訳『見て楽しむ量子物理学の世界』日経BP社 2008.9.29 1版1刷
山本耕造著『宇宙線と素粒子の本』日刊工業新聞社 2018.1.18 初版1刷 p132~133
梶田隆章著『ニュートリノで探る宇宙と素粒子』平凡社 2015.11.20 初版第1刷
竹内 淳著『高校数学で分るマックスウェル方程式』講談社2003.6.27第2刷発行
p200~209 学会、言論の自由、発想の自由、科学の役割
平野功著 『原子・光・磁気の解析 -その成り立ちと発展の軌跡ー』技報堂出版2004.3.30 1版1刷発行
窪田登司著 『アインシュタインの相対性理論は間違っていた』徳間書店 1993.10.31 p212  
木幡赳夫他8名著 『最新 アインシュタイン論』学研 1989.12.1
安東正樹著 『重力波とは何か』 講談社 2016.9.14 1刷発行  
高橋真理子著 『重力波 発見!』 新潮社 2017.9.20 p168   
大槻義彦・大場一郎著『物理学事典』 講談社      p326 
円山重直著 『光エネルギ工学』養賢堂 2004.4.30 1版発行 p172、p178
竹内淳著 『光とレンズ』講談社 2016.5.20 第1刷発行 p156~157
山本義隆著 『幾何光学の正準理論』数学書房 2014.0.1 1版1刷 p27、p30、p35
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%AD%90
・ニュートン別冊
『時間とは何か』 ㈱ニュートンプレス 2016.7..25 発行増補第三版
・松浦壮著 『時間とは何だろう』 ㈱講談社 2017.12.5第三刷発行
 p94~96文章抜粋
 絶対時間から相対時間へ
「さて新しい原理を持ち込んで理論を構築するのはもちろん自由ですが、それが正しいかは別問題です。アインシュタインが導入した原理は本当に正しいでしょうか?こういう場面で登場するのが実験の精神です。新しい原理が導入されたことで予言される現象が現実に起きるかどうかが判定材料になります。
・・・時間とは時計で測定するものとして「光時計」を考える。・・・思考実験
・原康夫著 『量子力学』 岩波書店 1994.6.6 第一刷発行 p3(光の二重性)、
p4文章抜粋「このように光は波動性と粒子性の両方の性質を示す。とりあえず光の二重性を『光は空間を波として伝わり、物質によって放出・吸収されたとき粒子として振舞う。』
p5文章抜粋『1905年にアインシュタインは振動数νの光(一般に電磁波)はエネルギーE=hνを持つ粒子(光子)の流れだと光電効果を説明した。』
・チャールズ・H・ホランド著 手嶋英志訳 『時間とは何か』 青土社 2002.12.20 第1刷発行 p188
・平野功著 『原子・光・磁気の解析』 技報堂出版 2004..3.30 第1版1刷
・円山重直著 『光エネルギー工学』 養賢堂 2004.4.30 
p6文章引用「光とは狭義には可視光を意味するが、一般的には電磁波又は光子「フォトン」と同義である。物質中の電荷が変動することによって電磁波が発生し空間を伝播する。
p62、電磁波の伝播、マックスウェルの方程式
・後藤憲一、小野廣明、小島彬、土井勝 著 『基礎物理学 第二版』 共立出版 2004.4.15 第二版1刷
p159   Ⅰ 特殊相対性原理
  「すべての慣性系は同資格でどのような物理法則もすべての慣性系と同じ形である。」
     Ⅱ速度不変の原理
  「真空中を光が伝わる速さは光源の動く速さや方向に無関係に、どのような慣性系から見ても同じ値(c)である。」
・山田克哉著 『光と電気のからくり』 講談社 2003.6.27  p139、p148
・福田京平著 『光学機器が一番わかる』 技術評論社 2010.5.5 初版1刷発行
・石川健三著 『場の量子力学』 培風館 2006.7.20 初版発行
・佐藤勝彦著 『量子論』 ナツメ社 1999.2.10 発行
・山崎昇 監訳 『見える数学の世界』 大竹出版 2000.12.11 第一版発行
p295 ピタゴラスの定理
・岡部恒治、有田八州穂、今野和浩著 『文科系学生のための数学教室』 有斐閣アルマ  p34 三平方の定理(ピタゴラスの定理)
・吉田伸夫著 『素粒子論はなぜわかりにくいのか。場の考えを理解する』 技術評論社 2014.1.10 初版第1刷発行
要約( p10~31から引用)
1、素粒子(含む光子)は粒子ではなく「場」の概念を適用する。。
2、「場」の概念を適用とは
「場」とはいたるところに存在し、あらゆる物理現象の担い手となるものである。
空間と一体化し、空間に対して移動できないことが「場」の特徴である。
時間とともに変化する物理現象では原子のような実体が空っぽの空間の中を動き回るのではなく、「場」の値が変化することで動きをもたらしている。
・山崎正之、若木守明、陳軍 共著 『波動光学入門』 実数出版 2004.4.20 第1刷発行
・『キップソン博士が語る時空旅行
相対性理論とタイムトラベル』 ニュートンプレス 2012.6.15 発行
・『アインシュタイン 物理学を変えた発想』 ニュートンプレス  2009.3.10 発行
p30、止まっている光時計
p45、運動している光時計 
・『時間の謎』 ニュートンプレス 2018. 8月号
・平井正則監修 三品隆司編者
『アインシュタインの世界 天才物理学者に関する60の疑問』 PHP研究所 1996.10.22 第一版7刷発行  
 p61~62 特殊相対性理論
 p62~63 絶対時間と相対時間 「時間」と「空間」
・桑原守二・三木茂監修『図解雑学 電気・電子のしくみ』 ナツメ社 1997.7.20
p162さまざまな電磁波 p165マックスウェルの方程式
・小暮陽三著 『物理のしくみ』 日本実業出版社 1994.10.15 第8刷発行
p38光の粒子説と波動説、p42光と電磁波、p125エーテルと光速度の測定
p126同時刻とは p128時間の遅れ
・小沼通二著 『現代物理学』 放送大学 1997.3.20 改訂版第1刷 p28相対性理論
・阿部龍蔵・川村清著『量子力学』 放送大学 1997.3.20 改訂版第1刷 p18波と粒子の2重性
・藤井保憲著 『相対論』放送大学 1995.3.20 第1刷 p27 時間のおくれ
・阿部龍蔵著 『光と電磁場』 放送大学 1992.3.20 第1刷 p36 光の放出と吸収
・田村 司著 『運動する媒質中の光速度についての考察』放送大学卒業研究論文
https://note.com/tsukasa0415/n/n4cde602b3c7b
・窪田登司・早坂秀雄・後藤学・馬場駿羣・森野正春・・竹内薫・日高守・石井均
『アインシュタイン理性を捨てさせた魔力「相対論」はやはり間違っていた』
徳間書店  1995.5.10 第2刷
後藤学「相対性理論のどこがおかしいか」p234 文章抜粋「結論的には、特殊相対性理論にはそのベースになっている仮説に疑問があることを指摘しています。その疑問は相対論の全体を完全に破壊させかなない類のものです。」
日高守著「相対論を打ち砕くシルバーハンマー」p155                            巻末資料2 A ・Einstein 著『E=mc²に関する論文』       [A3]質量とエネルギーの等価性の初等的証明         Elementary derivation of the equivalence of mass and energy.  Technical Journal .vol. 5 (1946), pp.16~17

シュワルツシルト解 - Wikipedia

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