やさしい物理講座v25「数学者も解けない物理学における三体問題と摂動の解(怪)」
近似解法の一つとして、摂動論がある。
摂動論はもともと惑星の運行を予測するために天文学の一分野である天体力学で開発された手法である。ニュートン力学では、ある惑星の運行を計算する場合、まず第1近似としてその惑星と太陽の2体問題として取扱う。この2体問題は正確に解くことができて、太陽を1つの焦点とする楕円軌道上の面積速度が一定の運動が導かれる。ところが、この惑星には他の惑星も力を作用する。この力の影響による運動の変化を摂動という。この様な惑星の運動の理論的計算法を摂動論という。海