自慢

私は自慢する人に対してあまり良い印象を抱かない。
自慢という言葉に対してもネガティブなイメージがある。
だから、どんなに優秀で偉大なことを成し遂げた人でも、自慢することでその価値が下がってしまう様に感じる。
だから自分自身も滅多に自慢をしないし、謙虚でいることを心掛けている。そして謙虚な人が好きだ。

でも、最近読んだ樋口 裕一氏の「頭のいい人の『軽々と生きる』思考術」という本に「上手な自慢の仕方を習得すれば人と仲良くなれる」と書いてあった。
この本では、「たかが・されど思考」というものを提唱しており、
たかが自分だけど、されど自分という、自分の捉え方をすることで飄々と生きられると書かれている。自慢の仕方についても、このたかが自分、されど自分を上手く使うのだという。というのも、前半に自分の自慢したいエピソード(されど自分)を話すが、その後にその自虐エピソード(たかが)も付け加えるといった具合だ。
例えば、「最近新車のテスラを買ったんだけど、家計が厳しくなってお小遣いを減額されちゃったよ…トホホ」などといったことである。
確かにテスラは高級車だし、しかもそれを新車で買えるとなるとそれなりの財力があることが伺える。だから前半部分の自慢話だけであれば少し鼻につくかもしれないが、後半にその結果お小遣いが減らされてしまって面食らっているという自虐も話すことで嫌な感じが全くしない。
伝え方の重要性がよく理解できる。
そして相手がこのように自己開示してくれると、自分も自己開示しやすくなる。
実際、私は相手が自慢話をしてきた場合にのみ自分の自慢のような話をする。例えば最近私には彼氏ができ、最高に幸せな日々を過ごしている。ただ、彼氏と順風満帆であることは、友達から彼氏の話題を振られない限り自分からは決して話さない。なんだか自分からべらべら話すことは品がないというか、煙たがられる気もしてしまい、出来ない性分なのである。ただこれは自慢話が下手で、自己開示も下手ということになる。
だから、相手が積極的に話し、自己開示してくれるところに助かっている。しかも自虐を混ぜてくれると聞きやすいし、自分も話しやすくなる。
だから仲良くなれるという論調には納得した。

自慢も一種の自己開示なのだ。
自慢について書いてみたものの、自分が自慢できる話がそもそも無いような気もしてならない。だからしてこなかったというか、もはやできてこなかったのかもしれないと思い始めている笑。
ただ何か今後自慢したいことが思いついた時は、自慢と自虐をセットでしてみることで、自己開示レベルを上げてみようと思った。

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