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「進言」⑬ 父から子への真剣な話

第十三章

今日は君に、少し厳しいことを言おう。
日に日に大人になっていく君だ。
私を離れる日は近いだろう。
だからできる限りのことを伝えさせてくれ。
世の中には不条理なことがある。
しかし神は心痛めて懲らしめ、幸せを願う。
待ちなさい。知恵と共に。最後にはきっと。。。

「知恵ある子は父の教訓を聞き、嘲る者は懲らしめを聞かない。
善良な人はその口の実によって幸福を得るが、背く者の魂は暴虐を得る。
口を守る者はその命を守るが、唇を大きく開く者には滅びが来る。」

「怠け者の心は願い求めても何も得られない。勤勉な者の心は豊かに満たされる。
正しい人は偽りを憎むが、悪人は恥ずべき、忌まわしい振る舞いをする。
正義のわざは道をまっすぐ歩む者を守り、悪のわざは罪に導く。」

「富んでいるように見せて何も持たない者がいる。
貧しいように見せて多くの富を持っている人がいる。
人の富はその人の命の身代金となるが、
貧しい者は脅しを聞くこともない。」

「正しい者の光は輝き、悪人の灯火は消される。
高ぶりはただ争いを生じさせ、知恵は忠告を聞く者と共にある。
急いで得た富は減るが、少しずつ集める者はそれを増す。
望みを得ることが長引く時、心は病む。
願いが叶う時は命の木を得たようだ。
神のことばを軽んじる者は滅ぼされ、戒めを重んじる者は報いを得る。
知恵ある人の教えは命の泉、これによって死の罠を逃れられる。」

「深い思慮は好意を生む。不真実な者の道は滅び。
全てのさとき者は知識によって行動し、愚か者は自分の愚かさを言い広める。
悪い使者は人を災いに陥れ、忠実な大使は人を癒やす。」

「貧乏と恥は教訓を捨てる者に来る。戒めを守る者は尊ばれる。
願いが叶えば心は楽しい。愚かな者は悪を捨てることを嫌う。
知恵ある者と共に歩む者は知恵を得る。愚かな者の友となる者は害を受ける。
災は罪人を追いかけ、正しい者は幸いを受ける。
善良な人は子孫に財産を残し、罪人の財産は正しい人のために蓄えられている。
貧しい者の耕地に多くの食料があっても、不当な判決によって破壊されることがあるが、
ムチを加えない者はその子を憎むのだ。
子を愛する者は努めてその子を懲らしめる。
正しい者は食べてその食欲を満たし、悪人の腹は満たされない。」

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