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辻タダオの三多摩だより3

車中のFM聴取によって昨日11月3日は
「レコードの日」だったということを初めて知った。
何の事前連絡もなかったので全然知らなかったわけだが
自分の学齢期は概ねLP、EPの時代だったので
慣れ親しんだ、という生ぬるいレベルでなく
それらのものと接していた。

「あんたってレコードにだけはマメなのね」
ってアンニュイな口調で女性から指摘される
といったレベル。
具体的には
①専用棚を設置(主にカラーボックス)
②例外なく垂直状態を維持して保管
③外袋、内袋、オビ全て購入時の状態を維持
④聴取時に針を落とす速度はいついかなる時も低速
⑤聴取時は「針飛び」防止の為「運動」厳禁
⑥盤面に絶対に「指紋」が付着せぬよう両端の
縁の部分を両方の掌で包み込むように持つ
といった塩梅で「物神化」すること止むことなく、
生活全般チュートリアル徳井氏と同等、
もしくはそれをはるかに凌駕する「ルーズ」な
気質を持っているにも関わらずまさしくそこだけ
例外的な聖域を設けていたのであった。
聖域なき改革とか有り得ない!みたいな。
だがいまはもうそんなものはない。

LPレコードそのものは
絶対にCD化されないだろう
と推察された数枚だけまだ持ってるけど
プレイヤーは持たなくなって
20年以上にはなるはず。

ということで
LP→CDの移行によって
自分の私生活時間のなかに
「規律」めいたものが皆無になってた
ってことに気づく。

「あんたってレコードにだけはマメなのね」
ってことなわけで
やはりそれ以外全部ルーズなのであって
とにかく細部を煮詰めるってことをしない日々であった。
和風総本家とかには絶対にとりあげられないタイプの者、
とでも言おうか。

で、よくよく考えてみると
この「レコードをマメマメしく取り扱ってた日々」
ってのはCD時代に突入して以降に我が身に訪れた
「酒とバラの日々」とは全く対照的であり、
酒は毎日呑まないと気が済まない!
なんてなことはなかったってことなのだ。
酒こそ人生!酒のための労働!
ってのとは全然ちがうノリの日々であった。
(もちろん全然呑まなかったわけではなく
呑む日はアホみたいに呑んではいた。
呑まない日も普通にあったって程度)

なんということでしょう
今頃気づくとは。

幸いにして「断酒」2年以上継続中なので
レコードプレイヤーをまた購入とかせずとも
音楽に関してはもうちょいマメになろう
と決意した。
突然に。ラブストーリー並みに突然に。
どう「マメ」にするのかは
これから考えることとして。

その結果マメになるかもしれないし
考え抜いた揚句にやはりマメにはならないかもしれないし
そんなことはやはり明日になってみないとわからない。










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