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エッ!明日は早帰りっ!? 呟4

月曜日。

朝、長男が布団の上で目を開いた瞬間から「学校にいきたくない~」とグズグズし始めた。面倒くさいのでそのまま放置。それでなくても月曜の朝は、ダンナのお弁当作りがあって忙しい。次男にも手がかかるし、お姉ちゃんだって中一とはいえ、放っておけない。

お姉ちゃんが制服に着替え、次男がご飯を食べているのに、長男はまだ起きて来ない。ダンナはもう出勤していった。

スキを見てもう一回長男を起こしに2階に行った。

「起きろ!」と布団をはぐと、寒いだの、学校に行きたくないだのまだグズグズしている。もう登校30分前ですよ?

めちゃくちゃ急かすと、やっと起きてきてソファーの上にゴロリ。

もう知るかよ!と思って次男の登園の支度。

トイレに行かせて、幼稚園の服に着替えさせて、熱を測る。

書くと1行だけど、5歳児にこの作業をさせるにはとんでもなくハード。トイレに行く途中でかくれんぼを始めたり、服を後ろ前に着たり、なぜか体温計が“伝説の剣”などに早変わりし、斬りかかってくる。

遊んでねーで早くしろよ!と怒り狂いたくなるのだが、我慢して終始無言……。大人しくさせるには相手にしないことが一番である。こうして次男はいつも放置される。ゴメンネ。

とにかくこの次男ワールドを乗り越えても、まだ長男がダラダラしている。

さすがにやばくないか?次男の水筒にお茶を入れながら焦る。

「早く支度しないと間に合わないと思うけど。」

何を言っても「学校に行きたくない~。面倒くさい~。何で学校に行かなきゃならないの?」とグズグズ。もう登校5分前なのにまだパジャマでご飯食べてる。

「もう着替えなさい!」

5年生に向かってこんなこと言うなんて幼稚園児かよ!ほっんと情けない!!

長男はグズグズしながら着替え始め、学校に行く用意を始めたのだが、これがまた昨日のうちに全然用意されていない。あれがない、これがないといいながらウロウロしている。給食セットも用意していないし、音読のチェックカードも見当たらない。ほとんど半べそ状態。

ピンポーン、とここでチャイムです!一緒に学校行く子が迎えに来たのだ。でも、まったく用意ができていない。黙って私の顔を見上げる長男。

「もう、今日は先に行ってもらいないさい!」

ってことで先に行ってもらい、もう全然、何もかも間に合っていない長男。昨日のうちに用意しておきなさい!と何年言い続けても用意ができない。もう5年生だから、5年は言ってる。

次男の幼稚園バスの時間が先に来てしまった。「ちゃんと用意しなさい!」と長男に言って、先に次男のバス停まで行く。

今日の長男は、本当にヤバイよ。どうしたんだアイツ。面倒くさいなぁ。もう。

元々、ウチの子らは喜んで学校に行くタイプではない。いや。学校なんてほとんどの子がめんどくさいなと思いながら、それでも行っているのではないだろうか?“ひゃっほう!!今日は月曜日!学校に行ける!最高だ!”なんて思うのは、付き合いたてのカップル(死語?)くらいだろう。

次男を送って家に戻ると、長男はべそべそしてる。「学校が嫌だ。行きたくない」そう言ってまだべそべそ。

おい、長男よ。どうした?

「どしたの、アンタ?いじめられてんの?」とりあえず聞いてみたけど、長男に限って、いじめは絶対にないと思う。案の定、本人は違うと言う。ただ、学校に行くのが面倒くさいんだと言う。いや、面倒って言っても、歩いて⒑分よ?同級生130人の中でトップ⒑に入る近さだよ?30分以上歩いてくる子も大勢いるんだからさ。

「あのさ、今日はアンタ、全然だめだよ。用意もできてないしさ。一緒に行く子にまで先に行かせてさ。学校が嫌なのはわかるよ。でも、学校には嫌でも行くもんだ!って覚悟しなさいよ。行きたいから行く、行きたくないから行かないってところじゃないんだよ、学校は!!」

長男はポロポロ泣きながらランドセルを背負った。

わかるよ。行きたくないのは。お母さんも学校嫌いだったからね。学校どころか、社会人になっても朝ってすごく嫌な気分だった。月曜の朝は特に。でも長男には、友だちもたくさんいて、勉強だって普通にできる!先生ともうまくやれてる。それなら、行きたくない要素がないじゃん!なんでも面倒くさがるのやめろ!

かくして、長男は朝、学校に行きました。

ダンナに事の顛末をLINEすると、「眠かったんじゃない?」と返信が来ました。

うん。そうかもしれない。土日で睡眠リズム崩れてたから。来週は早く寝かそう!


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