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日記、ときどき本|1004-1010



1004|勝手にうれしい

朝、スマホを見ると友人からLINEがきていた。地元誌の短歌に入選したとのこと。うれしい。色々な人の短歌を最近読ませてもらっているけれど、短歌もその人その人の特徴があるなぁと思う。彼女の短歌には、私が勝手に感じている彼女らしさがある。それが短歌にあらわれているのも、それが認められているのも、勝手にうれしい。


1005|すばらしい新世界

『すばらしい新世界』を読みはじめる。ジョージオーウェル著『1984年』に続くディストピア小説。子どもは試験管から作られ、生まれる前から5つの階級に組み分けされ、言葉もわからぬうちから他階級を差別するよう催眠暗示の音声を流され、低階級は余計な知識を学ばないよう本や花を忌み嫌うように条件付けされる…という世界。生まれてからすぐに催眠音声で他の階級を差別するように教育されるので、低階級の人も上階級になりたがらず、反乱が生まれないのだという。効率と目的だけを優先するとは、人間から何かを欠かすことに近いのかもしれない。


1006|日々を注意深く

けんいんしゃすご。

スマホのメモにこれだけ残っていて、はてなんのことだ? と思い返せばきっと牽引車のことで、今日はいつもよりたくさん、といっても5回くらい牽引車を見た。牽引車がバックしたり、カーブしたりする姿を見て、何度も「すげー」と思ったことを、いま思い出した。だから、こうやってメモをした。日々を注意深く過ごしていると、デジャブのように何度もすれ違っている事柄があることに気づく。それは日々のパターンとも言えるし、自分の心が無意識にひろってあるとも言えるし、本当にバグでデジャブが起こっているのかもしれない。


1007|寝転んで見上げた雲があまりにも絨毯すぎて空に落ちそう

自転車を停めているところには広い広い芝生がある。老若男女、日本人外国人関係なく、多くの人が芝生のうえで思い思いに過ごしていた。息子も芝生の上で走り回る。器用に人の隙間を縫って走る。私も芝生の上で寝転がってみる。気持ちいい。息子も真似して「ごろーん」なんて言って、横に寝転がる。2人して空を見た。空をまじまじと見るなんて久しぶり。空は、青々とした部分とウロコ雲が何重にも連なって絨毯みたいになっているところが分かれていた。寝転んで見上げた雲が、あまりにも絨毯すぎて空に落ちそう。そんな錯覚に陥る。結局2時間くらいそこにいた。「のんびり」をしっかりとした「のんびり」だった。


1008|38℃が平熱の世界

自宅に帰ってからは『るん(笑)』を読みはじめる。スピリチュアル治療が信頼され、むしろ科学に基づいた医療が否定されている日本を描くSF?作品。そういう説明はいっさいなしで、急にその世界観に飛び込まされるから、おどろく。38度が平熱になった世界はやばい。この世界では、薬を飲んだら離婚させられます。


1009|秋は2日でおわり?

5時30分。最近、息子はこの時間に目が覚める。そして、私と妻をつぎつぎに叩き、起こしにかかる。今日は妻が休みの日。もう少し寝ていてもらおうと、私と息子とでリビングに移動する。要求される、「ぱん!」や「ぎゅうぬう」を渡して、私はカーペットの上で横たわる。寝室から持ってきた掛け布団にグルグル巻きになって、もう一度目を閉じる。だって寒いのだ。寒いのはすごく苦手。テレビが何かで日本から四季がなくなって二季になる、みたいなことを聞いたことがあるけれど、本当にそうなっている気がする。秋2日しかなかったんちゃう? って思ってしまう。


1010|ながらスマホ ダメ、ぜったい

今日は階段から転げ落ちた。利用者さんのマンションの階段を降りている最中、スマホに連絡があってついLINEを開いてしまった。残り2段、というところで足を踏み外して転落。左足首がグネってなって、パシンッと尻餅をついた。いって~! と小声で言いながら、すぐにその場を後にする。歩けたし、大事には至ってなさそう。でもグネッた左足首がジンジン痛む。この日記を読む人がいたら、伝えたい。ながらスマホはダメ、ゼッタイ(当たり前)



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日記本を作製しました。
2023年1月〜6月までの日記です。
日常、本、子育て、仕事、読書会、哲学対話など。いろいろなことを書いています。
noteに載せているのはダイジェスト版で、いつももう少し長めの日記を書いています。

タイトル『効率よりも濃密 日記、ときどき本』
A5/2段組/138頁


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