舞台のひみつ - 箱庭稽古日報 5/30
今日の稽古日報のトップ写真はれおなさんが撮影してくれました!
もはやみんなが写真を見て「これ今日の(note)だね!」と言ってくれたりして。稽古後毎日書いてみよう!という結構思い切った行動だったのですが、キャストのみんなが愛してくれているようで嬉しいです。頑張った甲斐ある。
またまとめにはいってる。早いて。
こんなこと言って、明日・明後日の通し稽古で力尽きないか心配です。笑
稽古日報
今日は広い稽古場で実寸稽古!
本来はこういう広めの稽古場で稽古する予定だったのですが、緊急事態宣言で施設が閉鎖して稽古場が全部キャンセルに。急遽別のスタジオを借りて、稽古しています。
普段の稽古場はそれはそれで最高で、すでにホーム感があって離れがたい気持ちになります。笑 オーナーさんもいい人で素敵なのです。
なのでなんと実寸、舞台本来の大きさが取れるのは今日限り!!
本番直前、そんな大事な日に何をやるかと言いますと…
舞台では常識「番号をとる」です!!
舞台の前には番号がふってあります。センターは0番。そこから1、2、3と両サイドに広がっていきます。
役者はそれを覚えます。例えば2と2に立てばシンメトリーな位置がとれるわけです。
私は劇団四季時代これが大の苦手でした。笑
「なんでみんな番号を覚えられるんや…」と思いながら、かなり一か八かで場当たりしていました。全国ツアーの演目が多かったので毎日この番号を覚える行為があり、「昨日は3だったけど今日は2.5…V字は4…あれ…4だったのは昨日だっけ…?」みたいな。こんなこと言うてたらダンスキャプテンに怒られてしまいます。
打って変わって今回私は出演しないので、実寸サイズを引きで見て、「もうちょい外」とか雑なことをバンバン指示出しします。(最低!)
ミュージカルでダンスのフォーメーションがさらりと綺麗な位置にいけるのはこの番号や人と人との間隔を覚える行為があるからこそなのです。
あとは出る袖、ハケる袖を決めたり、誰が先にハケて誰の次に出るか…そんなこともバシバシ決めていきます。
舞台は暗転になったり転換があったりするので、そういうことを想定して、事故が起こらないよう念入りに確認します。
人間の危機感ってすごくって、やっぱり立ってる場所がいきなり真っ暗になると「うわ!!真っ暗だどうしよう!!」ってテンパっちゃうものなんですよ。あと舞台でよくあるのは照明が当たって「真っ白で何も見えねえ!」ということもあります。フラッシュ撮影の直後みたいな感覚ですね。
こうして決めた番号や出袖ハケ袖、順番などをお芝居やダンスにプラスして綿密に再現していく。
舞台演劇って本当に、なんという大変な芸術なんでしょうか。ミュージカルを思いついた人は気が狂っていると思います。笑
「番号覚えろ」っていうくせに「番号見るな」とか言われるんですよ。私も言うし。怖いよね。場当たり。これで劇場に行ったらやっぱり見え方が変わって番号が変わったりするんですよ!ひえー!鬼の所業!
それでも役者たちは緊張感を持って、行ったこともない劇場を想像して、今までの経験を元にシーンを進めてくれるのです。
昨日も書きましたが、幕が上がったら演出家は客席にいます。
もし何かトラブルがあっても、明らかな異変がなければみんなの元には駆けつけられないのです。わたしが目を配れるのは、劇場の舞台稽古まで。
特に学生公演の時なんかは、出演していた過去とは違う緊張感があります。怪我してほしくない気持ちゆえに場当たりで大声を出してしまったりもします。怖いですねえ。笑
さて。ついに稽古はあと2回、通し稽古を残すのみとなりました。
衣装付き通し、とっても楽しみです。
公演詳細
ミュージカル「ひみつの箱には、」
日時 (開場は開演30分前・休憩なし)
6月4日(金)19:00
6月5日(土)11:30 / 15:30 / (19:00回は中止となりました)
場所:北沢タウンホール
チケット購入はこちらから!
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=60950&
※緊急事態宣言延長に伴いまして、チケットの販売が5/31いっぱいで売り止めとなります!購入できるのは本日いっぱいとなります!!宜しくお願いします。配信チケットのお申し込みは本番当日よりスタートの予定です。
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