細かく、細かく、 - 箱庭稽古日報 5/16
家を出たとき天気予報を見たら夕方から雨降らない感じだったんですよ。本当です。信じてください。(傘を持って出なかった人)
稽古日報
へらへら笑っている一歩(石井亜早実)
今日は通し稽古で見えた細かい芝居のアレコレを、細かく返していく稽古でした。芝居ってなぜか「返す」っていうんですけど、これなんでなんですかね?返し稽古とか、小返しとか。あと演出家なので時折「返しありますか?」って聞かれます。ダメ出しありますか?ってことなんですけど。
最近はダメだし、とも言わなくなりましたね。noteって言ったりするらしいです、海外だと。日本ではノートが動詞として使われることがないから、素敵な言い方だなとは思うんですけどあんまりしっくりきません。
ちなみにダメ出しの「ダメ」は否定のダメ!ではありません。必要のないものを削いで行こうねみたいな意味です。でもまあ、ダメ!に聞こえちゃうし。自分の中でしっくりくる言葉はなんだろなあ〜と思っています。
かっこいい昴さん(宮野怜雄奈)
「ここの歌詞はこういう方向でとらえてください、」
「この台詞はこの人に向かって言う方にしてください、」
細かいことを色々とリクエストします。言葉っていうのはどうとでも捉えられるもので、それぞれ自分の観点で捉え、考えるのは当たり前です。そしてこの台本は私が書いたものなので、私の言葉で書かれています。
私としてはこう書きました、ということを伝えていく作業です。
「こう思って書いてたけど、そっちの方がいいな…」と役者の芝居を見て感じることも多々あるのでそういう時は私の脳みそもそっちにします。
芝居は自分だけの価値観で作ることができないからこそ面白いです。自分はそういうもんだ、と思って書いた言葉も役者からすると「これどういう意味ですか…?」だったりするし、「あ!そっちでとらえる!?」ってこともある。その新鮮さを稽古で味わえるのが楽しいのです。
千影が居なくて寂しそうなちゆ(石橋佑果)
そして体に覚えこませる必要があるのが「舞台」なので、リクエストを出したあとは何度かそのシーンを繰り返してみます。スムーズにできたり、できなかったりする。急にさっきまでと違う気持ちを呼びおこさなきゃいけないなんて、冷静に考えるとすごいですよね。笑
明日はアンサンブルも含めたシーンを稽古します。
またすぐに予定されている通し稽古までの目標も伝えなくては。この芝居で、役者たちがすべき明確な仕事が見えてきたので。稽古が進んできた証拠だなあ、とうむうむしています。うむうむ。
なんだか楽しそうな はじめ(田中里佳)
よし。今日は今日のうちに書けたぞ。えらい。
公演詳細
ミュージカル「ひみつの箱には、」
日時 (開場は開演30分前・上演時間80分・休憩なし)
6月4日(金)19:00
6月5日(土)11:30 / 15:30 / 19:00
場所:北沢タウンホール
チケット購入はこちらから!
https://s.confetti-web.com/detail.php?tid=60950&
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歌唱動画
"なりたい・なれない"歌唱動画
作詞 ひらたあや 作曲 樹原孝之介
歌唱 石井亜早実・田中里佳
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