見出し画像

台本と自炊

台本を書かなくてはならない時、ふしぎと自炊が捗る。

一時期は「料理も創作活動みたいなもんだから作る意欲が分散しちゃいそう」とか思っていたのだけど、今はキリのいいところまで進んだり1mmも進まない場合は料理を作る。

買い出しに行って、安い物を買ったりどうしても食べたいものを買って、ワイルドに料理をする。
(几帳面なことや繊細なことができないので、お菓子作りとかは本当にできない)

食べたいものを食べたい味で作って、
好きな量だけお皿に取る。
お味噌汁と、誕生日にもらった漬物(わたしを好いてくれる人たちは本当にセンスがいい)と。お米はあんまり食べない。

無限にほうれん草のおひたしを食べたっていいのだ。誰かに食べさせるわけじゃない、一人暮らしのひとり飯だ。

そういう「自分のためだけの創作」で満足を得ることに安心するのかもしれない。

誰かに喜んでもらうのはとても難しいことだ。味の好みも違うし、食べたい量も違うし、まず好き嫌いを知らない。
そんなの承知で我々は「この料理食べてください!!!先にお金は貰います!!!」と言っているのだ。
そのための献立やレシピを考えるとき。
そりゃあ頭がこんがらがって、「この料理で果たしてお金をもらっていいのだろうか!?」と不安が悪魔のように襲いかかってくるのも当たり前かもしれない。

注文の多い料理店だ。まさに。

だけどわたしはわたしの作るものが好きなので、是非食べて欲しくなる。そうして包丁を研ぎ始めてしまうのです。料理が終わったらすぐに次の献立を考えてしまったりもしますしね。
腹ぺこな人はおらんかねと夜な夜な歩き回る幽霊にならぬよう、しっかり生きた料理をせねば。

ともかく、つまり最近は自炊をするのにハマってます。でも多分すぐに飽きます。難しいのは、どこでスーパーに行くのをやめるか。
なぜか絶対に、飽きる直前はスーパーで何かと買い込んでしまうのです。悪い癖です。母に未だに怒られます。
今回こそは、冷蔵庫が空っぽになるタイミングで飽きてやる。

みてろよ。

よろしければサポートお願いします!制作や演劇活動のために使わせていただきます。