『蝶々と灰色のやらかい悪魔』 17
生理休暇(生休)に入り、唐人町にある実家に帰省した。帰省したといっても、地下鉄空港線一本で、一人暮らしをしている祇園のマンションから二〇分足らずの場所にあり、駅からも徒歩五分圏内にあるため、正味、三〇分もかからずに実家まで辿りつく。
唐人町商店街を抜けた先にある住宅地の一角にあるわたしの実家は、狭いながらも庭付き一戸建ての二階建て日本家屋で、わたしと妹の部屋はその二階にある。妹と部屋は一緒で、わたしが実家を出るまでは一緒に使っていたが、今は妹の一人部屋になっているため、