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同じではない、ということを前提に

私にとって、仕事の話を書くことは、多少覚悟が必要です。

趣味の話は、好きなことを語っていいと思うんです。自分の考えや意見を自由に話しても、誰かの利益や不利益になることが少ないから。

でも、仕事に関して自分の考えを話すときは、それを聞いた(読んだ)相手にどういう印象を与えているか、常に相手のリアクションを観察し、誤解されていないか確認しながら、丁寧に伝える必要があるように思います。

そういう理由で、実はオンライン上で文章を書くことは避けていました。相手のリアクションがリアルタイムでわからないから。

なので、もし私の文章を読んで何かちがうと思うことがあれば、そっとご連絡くださいね。

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私がそう考えるのには理由があって、コミュニケーションは双方向のやりとりだと、上司に教わったからです。

正確に伝わらないのは、単純に自分のせいでもないし、相手のせいでもない。

ひとつ例を挙げると、先輩の言う説明が私にはうまく伝わらなかったという経験があります。

いつ頃までにこれをして、この資料を作って、と。その説明は正しいのですが、その作業が未経験の私にとって、先輩が思う段取りとスピードでそれをこなすことはできず、とても迷惑そうな顔をされました。

でも、それを理解・実行できない私が一方的に悪いわけではなく、言ったから伝わったと思ってしまった先輩にも非があると、上司は暗に言いたかったのでしょう。

つまり、何が言いたいのかというと、伝える=伝わるではないということ。

知識、経験、価値観、専門性…etc. 私たちを構成するベースは様々であって、あるひとつの言葉の解釈でさえ、同じではないかもしれません。

同じ説明を聞いても、自分がイメージしているものと、相手がイメージしているものは、ちがうかもしれません。

ちがって当たり前ということを前提に、お互いがわかり合う努力をするのが大事だと思っています。

わかって当たり前、でなく、ちがって当たり前

そこを起点にすると、大抵の場合相手を尊重できるし、言葉がなくても伝わる人に出会えた時は、感謝の念すら湧いてきます。

とはいえ、残念ながらそれですべてがうまくいくわけではないということも皆様ご承知でしょうから、自分の心のバランスを守りながら、オンライン上でのコミュニケーションが取れたらいいなと思っています。