最近のファミレスは歌を忘れたカナリア

ファミレスに限らず外食チェーン店では卓上端末から注文したり、配食にロボットを使ったり、会計に無人精算機を導入してほぼ非対面の会話のない店舗を理想として運営していく傾向にあるようである。本来、「レストラン」は食事を楽しむ場であるのにいつの間にかブロイラーの如く給餌する場に変貌しようとしている。ともすれば、入店から退店まで一言も店スタッフと会話せずということがある。レストランのようなセルフスタンドである。それにしては随分金額の高さに驚かされる。いらっしゃいませもなければ、ありがとうございましたもない。スタッフのお・も・て・な・し無しのレストランほど味気ないものはない。まあ、それが嫌ならば高級レストランに行けということになるが昼のわずかな時間に無理というものである。せめてファミレスの看板は取り下げて「エサ場食堂」にしていただこうか。いやそれも「食堂」に失礼であろうか。なんともサービスを忘れたレストランはまるで歌を忘れたカナリアでした。


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