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一日一つの縞を作る

新しい作品のデザインに取り掛かったらそんなことも言えないのかもしれませんが、色彩構成のトレーニングにと思い、一日一つ、縞を作ろうと思い立ちました。
日々、Twitter改めXの方で公開しております。こちらには、10日ごとにまとめて掲載していこうかな、と。

作るにあたり、自分で一から作りますと、作りやすいものに流れますので、家に大量にある色彩本からベースを選び、それに最低1色は差し込んだものを作ろうかと。
ということで、まず選びましたのがこちら。「世界の配色見本帳」(日本文芸社刊)です。

世界各地の民族衣装の布サンプルが掲載されておりまして、その配色を取り出して配色バーにし、RGBとCYMKのデータも記載されております。
デジタルデータで作っていくのでこのRGBデータを使い、サンプルとなっている布のイメージを(普通に柄です。染の方が多め)縞にして、そこから更に何色か差し色を入れます。
普通に配色をしようとすると、3~4色と言われます。せいぜい5色でしょうか。それを超えると、とりとめなくなってまいりますが、着物の世界ではそんなこともなく。
白地に深緑で縞を入れ、差し色が2色、それぞれ全体で10本ずつくらい、というものも作ったことがありますが、ややもすると「色が少ない」というご意見を賜ることが多いです。
なので、わたくしの着物は基本的に、最低10色以上は使います。
そんなわたくしが今週作った縞は、まずこのご本に載っております最初の章、西アフリカのワックスプリントをモデルにした縞たち。
連続模様が多い、ろうけつ染めの布ですので、色彩はくっきりはっきりしたものが多いです。
最初200本程度で構成していましたが、割合の太さが自分になじまず、途中から500本程を目安に作っています。(普段の着物は1260本。一番細い筋を1本とご認識ください)

初日
二日目


4日目
規則的なものを、と思った5日目
6日目
7日目
8日目
9日目

で、こちらはご本の中のワックスプリント由来ではない、オリジナル。

3日目。この日、花火でしたので。
10日目、本日。記念に(?)うちの猫(白黒)と庭の地域猫(茶)の色を。

色が増えても、何となくまとまるものはまとまるんでございます。(それが縞!)
この先訓練がてら続けて参りますので、お付き合いいただけますと幸いです。

なおこちらの縞、15色使用しております↓


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