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似た匂いの文章


好きな作家さんの文章を読むと、あ、別の誰かに似ている気がする、と感じる。それもまた別の好きな作家さんなのだ。似た匂いがする、たしかに、と思う。
そして、作中とかに、好きな作家さんの好きな本や作家さんが登場する。それもまた私の好きな作家さんで、なんともシンパシー?を感じることがある。似た匂い、好きな人の好きな人まで好きな自分。それも、純粋なものかは分からない。好きになりたいという思いもある。
でもそんなことを知るずっと前から好きだということは確信があって、そのふわりとした証拠が、似た匂いがする、なのだと思う。
だとしたら、私ももしかしたら文章の欠片にそう言った匂いがあるのかもしれない。
いつか、私の文章を好きになってくれるひとが、私が好きだというまた別の作家さんと同じ匂いを放てたら、本望なのかもしれない。
好きな人の好きな物というのは、とても尊く崇高なものだと思うのだ。

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